激浪計画/Riptide Project
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激浪計画/Riptide Projectはオンスロート・ブロックに登場した魔術師の組織。
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[編集] 解説
4306ARまでに海の帝国/Mer Empireの女帝ラワン/Llawanによって創設された秘密研究機関(secret research laboratory )あるいは秘密の魔術師学院(secret wizards' school)。オタリア/Otariaのとある島に研究所が設けられ、様々な研究・実験が行われる。
激浪計画の研究者は各地から集まった、知的好奇心に溢れる人間とセファリッドの魔術師によって構成される。両種族は魔法技術の向上および互いの種族について学ぶことを目的とし、共同で研究に従事する(協働する両種族のイラスト)。管理職の指揮者の他、専門家である生物学者や年代学者、幻惑者などを含む研究者(researcher)を擁する(フレイバー・テキストには新米研究員(junior researcher)や見習い研究者(apprentice researcher)も登場している)。
当時のオタリアはミラーリ/Mirariの魔法波動(magical waves)に晒されており、生物の急激な突然変異(mutation)が頻出していた。激浪の研究者も例外ではなく、魔術師は純粋な魔力そのものに近い存在へと変貌している。
- オンスロート・ブロックのカードでは、イクシドール/Ixidorが祖とも言われる変異クリーチャー/Morph Creature召喚術や、ミラーリによるクリーチャーのミュータント化がテーマになっている。激浪計画のクリーチャーを表したカードにもその影響がみられるのは、単にブロックのテーマであるからにすぎず、激浪計画のクリーチャーのオリジンが変異クリーチャーであるとかミュータント種族であるとかいうわけではない。
- レギオンとスカージの突然変異した魔術師のイラスト。ただし激浪計画との関連性が明示されていないものは除く。
- 激浪/Riptideを冠するカードでもオンスロート・ブロック以外のカードは激浪計画とは無関係で、「riptide」本来の「激流、激浪、渦」などの意味しか持たない(→Riptide、激浪のカニ/Riptide Crab、激浪のこそ泥/Riptide Pilferer)。
[編集] スリヴァー研究
オタリアを遠く離れたアーボーグ/Urborgで、激浪計画の探索隊は巨大な要塞/Strongholdの廃墟から古代生物の遺骸を回収する。それは4205ARのファイレクシア侵攻戦争時にドミナリア/Dominariaへ漂着したスリヴァーの残骸であり、この発見に熱狂した激浪計画は研究主題をスリヴァーの復元に据えることにした。
グラクシプロン/Graxiplonの試作を経て、生物複製装置を用いるなどした激浪計画は、遂にスリヴァーを復活させる。成功に熱を帯びたスリヴァーの研究は加速し、様々な新種が育種されて行く。だが、計画はスリヴァーの増殖速度そして制御する難しさを見誤っており、群れを統制する女王の重要性も着目されていなかった。
そこに加えて、ミラーリの存在がスリヴァーにも強い影響を与える。ミラーリの魔法波動は、他の生物に突然変異を起こしたに限らず、スリヴァーの成長を促進させる。また、女王が不在であるため迷走し混乱状態にあったスリヴァーは、魔法の波動を亡くなった女王の呼び声と誤認、ミラーリへと引き寄せられてしまう。
[編集] スリヴァー横行
最初の個体が研究所を逃げ出し、やがてスリヴァーは制御不能な暴れまわる群れと化すと、激浪計画を襲う。スリヴァーの第一波攻撃は激浪の魔法に殲滅されたが、抵抗力を備えた種が加わる第二波攻撃に激浪側の魔法は無力化される。スリヴァーの本能(instincts)、力を共有する能力(power-sharing abilities)、増殖能力(multiplication abilities)を前に、激浪計画は制御下に残していたわずかな手駒のスリヴァーをも失ってしまうと、スリヴァーを止められるものは無くなった。
戦いを生き残ることができた研究者は命からがら島を脱出。研究施設は廃墟と化し、島はスリヴァーに乗っ取られた。だが、潜伏あるいは逃走を続ける激浪計画のわずかな生き残りの中には、スリヴァーへの対策を模索する動きもある。(スリヴァーの顛末はスリヴァーの首領/Sliver Overlord (ストーリー)参照)
- Ask Wizards - 2003/06/23では平行思考/Parallel Thoughtsと長期計画/Long-Term Plansのイラストは激浪計画の生き残りと説明。「ミラーリの魔法効果を遅延させる霊薬」または「スリヴァーの猛攻を食い止める毒物」を調合しているかも知れない、とされている。
- スリヴァーの暴走を抑制するためスリヴァーの首領/Sliver Overlordを育種したとする資料もある。→スリヴァーの首領/Sliver Overlord (ストーリー)
[編集] 新種スリヴァー一覧
激浪計画の研究を通じて、あるいはその後に誕生した新たなスリヴァー
- グラクシプロン/Graxiplon(試作体)
- 刀刃スリヴァー/Blade Sliver
- 繁殖スリヴァー/Brood Sliver
- 墓所スリヴァー/Crypt Sliver
- 精油スリヴァー/Essence Sliver
- 狩人スリヴァー/Hunter Sliver
- 溶岩スリヴァー/Magma Sliver
- 霧衣スリヴァー/Mistform Sliver
- 板金スリヴァー/Plated Sliver
- 活性スリヴァー/Quick Sliver
- 樹根スリヴァー/Root Sliver
- 変容スリヴァー/Shifting Sliver
- 幽体スリヴァー/Spectral Sliver
- 神経スリヴァー/Synapse Sliver
- 毒素スリヴァー/Toxin Sliver
- 護法スリヴァー/Ward Sliver
- スリヴァーの首領/Sliver Overlord(最終進化形)
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] フレイバー・テキストに登場
- オンスロート
- まごつき/Discombobulate、分散する宝珠/Dispersing Orb、グラクシプロン/Graxiplon、恍惚の精神/Psychic Trance、激浪の年代学者/Riptide Chronologist
- レギオン
- 刀刃スリヴァー/Blade Sliver、墓所スリヴァー/Crypt Sliver、脱走魔術師/Fugitive Wizard、ハンドルーグ/Hundroog、霧衣スリヴァー/Mistform Sliver、活性スリヴァー/Quick Sliver、樹根スリヴァー/Root Sliver、変容スリヴァー/Shifting Sliver、神経スリヴァー/Synapse Sliver、護法スリヴァー/Ward Sliver
- スカージ
- 波停機/Stabilizer、もみ消し/Stifle、支配されざる横行/Uncontrolled Infestation
- 第10版
- まごつき/Discombobulate
[編集] カード名に登場
- オンスロート
- 激浪の生物学者/Riptide Biologist、激浪の年代学者/Riptide Chronologist、激浪の幻惑者/Riptide Entrancer、激浪の研究室/Riptide Laboratory、激浪の複製機/Riptide Replicator、激浪の多相の戦士/Riptide Shapeshifter
- レギオン
- 激浪計画の指揮者/Riptide Director、激浪の刻み獣/Riptide Mangler
- スカージ
- 激浪計画の生き残り/Riptide Survivor
[編集] 登場記事
- Preparing for the Onslaught(公式記事)
- Legions Story Summary(公式記事)
- For They Are Legions(公式記事)
- A Sliver Story(公式記事)
- Riptide's Secret Experiment(公式記事)
[編集] 訳語
「Riptide Project」は、オンスロートのカードのカード名やフレイバー・テキストで「激浪計画」と訳されている。
激浪計画に関連するカードでも「Project」を略して「Riptide」となっている場合は、オンスロートまでは「激浪」とだけ訳されていた。しかし、レギオン以降は設定を考慮に入れて、「Riptide」を「激浪計画」と言葉を補って訳されたものもある。
[編集] 参考
- オンスロート
- レギオン
- スカージ
- オタリア/Otaria
- 激浪の研究室/Riptide Laboratory
- ペミン/Pemmin(激浪計画の生き残り/Riptide Survivor)
- スリヴァーの首領/Sliver Overlord (ストーリー)
- 背景世界/ストーリー用語