全希望の消滅/Extinguish All Hope
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コントロールデッキの防御手段としては6マナと重く、またクリーチャー・エンチャントを除去できないため確実性に欠ける面がある。しかし黒の全体除去はそれ自体が貴重であり、白を含まない黒系コントロールでは採用を検討できるカード。
また、クリーチャー・エンチャントを多用するデッキで自軍を巻き込まない一方的な全体除去として使うことも考えられる。黒には責め苦の伝令/Herald of Tormentなど優秀なクリーチャー・エンチャントが多いのも追い風。
- 黒のマナに関連する3柱の神(フィナックス/Phenax・エレボス/Erebos・ファリカ/Pharika)が並ぶ迫力あるイラストも特徴の一つ。
開発秘話
このカードは元々テーロスの開発中にMark Rosewaterがデザインしたものである。出発点は神の怒り/Wrath of Godを捩った「神々の怒り/Wrath of the Gods」というカード名で、神の怒りがすべてのクリーチャーを破壊する白のソーサリーであるのに対し、こちらは神々の創造物であるクリーチャー・エンチャントを除く全クリーチャーを破壊する白のソーサリーになった。
ニクスへの旅で神々と定命の者の戦争が起きることが決まっていたため、そのテーマに相応しいこのカードは最終エキスパンションまで持ち越されることになった。その後神々の軍勢で白の全体除去である宿命的報復/Fated Retributionが登場することになったため、色は黒に変更され、カード名も新しいものが与えられた(参考)。
参考
- My Journey/私の旅(Daily MTG、Feature Article、文:Ethan Fleischer、訳:米村薫)
- カード個別評価:ニクスへの旅 - レア