終末の時計/Armageddon Clock
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アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、終末の時計の上に破滅(doom)カウンターを1個置く。
あなたのドロー・ステップの開始時に、終末の時計は各プレイヤーに、その上に置かれた破滅カウンターの数に等しい点数のダメージを与える。
(4):終末の時計から破滅カウンターを1個取り除く。この能力はどのプレイヤーでも起動してもよいが、アップキープ・ステップの間にのみ起動できる。
毎ターンごとに全プレイヤーに均等にダメージを与えるアーティファクト。
そのダメージ量は、これが戦場に存在している時間に比例する。つまり、1ターン目には1ダメージ、2ターン目は2ダメージとなっていくので、6ターン目には通算で21ダメージをたたき出す、まさに「終末までの時を刻む」時計。
だが、あくまで何も手出しをしなければの話である。実際には、ダメージを受けたくないプレイヤーはマナを支払うことでこの「カウントダウンのダメージ」を全体に小さくすることもできる。そのため、これだけで相手を倒そうとするとかなり無理がある。
それでも、ビートダウン系のがんがん押していくデッキの、最後の一押し用としてはそれなりに使えるカード。相手がだまってダメージを受けてくれれば、それもよし。相手がマナを払えばこれからのダメージは事実上なくなるが、相手のマナを浪費させて手数を押さえ込むことに繋がるので、それはそれで良い。
- 第5版では代わりに時限爆弾/Time Bombが収録された(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
ストーリー
終末の時計/Armageddon Clockは兄弟戦争/Brothers' Warでのミシュラ/Mishraの大量破壊兵器として、小説Song of Timeと小説The Brothers' Warに登場した(イラスト)。ミシュラは終末の時計やGroundbreakerを(あるいはそれらの後継兵器を)用いて、ウルザ/Urzaから攻め取った土地を焦土へと変えていった。The Art of Magic: the Gathering Dominariaでも、ウルザのゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylexと並びテリシア/Terisiare大陸を破壊したミシュラの兵器と解説されている。
アルマーズ/AlmaazのMount Sarraza(サラザ山)の戦いでは、ウルザ軍が放った(とされる)コカトリス/Cockatriceは制御不能な怪物で、両陣営とアルマーズを破滅させかねない脅威となった。ミシュラ陣営の歌魔導士組織「ザ・サークル」の長、Samor the Collector(収集家サモル)は大魔術を行使したが、この怪物を封印し眠りにつかせるまでにとどまった。ミシュラは怪物を復活させ使役できるようにせよ、とサモルに命じ、封印の地に終末の時計を建設して立ち去った。怪物は「The Beast of the Hours(時の獣)」、封印の地は「The Chimes(鐘の地)」と名付けられた。その後、サモルは内部の裏切り者に殺害され、ミシュラもまたウルザとの戦いの末に果てた。いつの日か終末の鐘が開かれ時の獣が目覚め災厄をもたらすことが明らかであったがすべては伝説と化した。3000年以上が経ち、大いなる目覚めの時を迎える。