任意の対象
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− | [[ドミナリア]]発売に際しての[[プレインズウォーカー#プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)|プレインズウォーカーへのダメージの移し替え]]ルールを変更するに際し、それまでプレイヤーとクリーチャー双方にダメージを与えられたカードの[[オラクル]]を「target creature or player」から「any target」に一新し、それに対して対象に選べるものを[[総合ルール]] | + | [[ドミナリア]]発売に際しての[[プレインズウォーカー#プレインズウォーカーへのダメージの移し替え(廃止)|プレインズウォーカーへのダメージの移し替え]]ルールを変更するに際し、それまでプレイヤーとクリーチャー双方にダメージを与えられたカードの[[オラクル]]を「target creature or player」から「any target」に一新し、それに対して対象に選べるものを[[総合ルール]]で規定するという形に変更された。しかし、日本語版においては対訳は作られず、「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。」と明確な対象を書き下す形を取った([[テンプレート#ドミナリア発売に際し一新されたテンプレート|テンプレート]]の項も参照)<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-frame-template-and-rules-changes-2018-03-21 Dominaria Frame, Template, and Rules Changes]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0030382/ 『ドミナリア』におけるカード枠、テンプレート、ルールの変更] (News [[2018年]]3月21日 [[Aaron Forsythe]]著)</ref>。 |
− | + | *このような表記になった理由はアナウンスされていないが、おそらく、「1つを対象とする。」という書式では[[土地]]などのダメージを与えられない[[オブジェクト]]を対象にできると勘違いされることを危惧しての配慮と思われる。 | |
+ | **もっとも、原語版に起因するものである以上、配慮だとしてもいささか僭越である。この表記は[[文章欄]]を圧迫する上に可読性・伝達性をも損なう冗長さに難があり、後述する新カード・タイプの登場といった[[マジック]]の拡張性を考慮できていない点も相まって、お世辞にも歓迎されるものとは言えなかった。 | ||
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+ | ドミナリアでの変更時点でこそ機能として問題はなかったものの、[[機械兵団の進軍]]で新たにダメージを与えうる[[オブジェクト]]としてバトルが登場。英語版においては総合ルールの変更のみで済むところを、日本語版は新たなテンプレートへの変更を余儀なくされ、過去の書き下し文ではなく「1つを対象とする。」と英語版に準じた訳に変更した。 | ||
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ドミナリア時点で同様の表記にできたにもかかわらず、翻訳者が[[マジック:ザ・ギャザリング]]のルールの拡張性を甘く見た結果の大きな過ちと言える。 | ドミナリア時点で同様の表記にできたにもかかわらず、翻訳者が[[マジック:ザ・ギャザリング]]のルールの拡張性を甘く見た結果の大きな過ちと言える。 |
2024年4月13日 (土) 19:56時点における版
任意の対象/Any Targetとは、ドミナリア以降使われている対象に関するテンプレート。
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Shock / ショック (英語オラクル) (赤)Instant
Shock deals 2 damage to any target.
目次 |
解説
ダメージ関連の呪文や能力は、「[何か]を対象とする。/target [何か]」ではなく「1つを対象とする。/any target」、「これでない1つを対象とする。/another target」、「2つを対象とする。/two targets」のように書かれているものがある。これらの対象は、プレイヤーかクリーチャーかプレインズウォーカーかバトルでありうる。クリーチャーでないアーティファクトや呪文など、その他のゲーム上のオブジェクトは選択できない。
機械兵団の進軍より前に印刷されたカードには「クリーチャーかプレイヤーを対象とする。」「クリーチャーやプレインズウォーカーかプレイヤーのうち1つを対象とする。」と書かれている場合があるためオラクルを参照すること。また、機械兵団の進軍より後に発売された指輪物語:中つ国の伝承も翻訳時期の関係か旧来の訳になっている。
変遷
ドミナリア発売に際してのプレインズウォーカーへのダメージの移し替えルールを変更するに際し、それまでプレイヤーとクリーチャー双方にダメージを与えられたカードのオラクルを「target creature or player」から「any target」に一新し、それに対して対象に選べるものを総合ルールで規定するという形に変更された。しかし、日本語版においては対訳は作られず、「クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。」と明確な対象を書き下す形を取った(テンプレートの項も参照)[1]。
- このような表記になった理由はアナウンスされていないが、おそらく、「1つを対象とする。」という書式では土地などのダメージを与えられないオブジェクトを対象にできると勘違いされることを危惧しての配慮と思われる。
ドミナリアでの変更時点でこそ機能として問題はなかったものの、機械兵団の進軍で新たにダメージを与えうるオブジェクトとしてバトルが登場。英語版においては総合ルールの変更のみで済むところを、日本語版は新たなテンプレートへの変更を余儀なくされ、過去の書き下し文ではなく「1つを対象とする。」と英語版に準じた訳に変更した。
なお、機械兵団の進軍の発売に際して、マジック日本公式からテンプレート変更に関するアナウンスや、過去のカードのテキストの修正などは行われなかった。
参考
- ↑ Dominaria Frame, Template, and Rules Changes/『ドミナリア』におけるカード枠、テンプレート、ルールの変更 (News 2018年3月21日 Aaron Forsythe著)
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方