カメオ・カード

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カメオ・カードはカードデザインの手法のひとつで、高レアリティのカードにふさわしいフレイバーを再現するために、登場するセットにに存在しない古いメカニズムやキーワード能力を与えること。
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{{Otheruses|カードデザイン|[[インベイジョン]]の[[サイクル]]|カメオ}}
[[カメオ]]というアーティファクトサイクルではなく、映画やドラマに部分的に出演するカメオ出演/cameo appearanceが語源。遠目に見てカメオのようにはっきりする、という意味で、カードデザイン的にも注目されやすい。
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'''カメオ・カード'''/''Cameo Card''あるいは単に'''カメオ'''/''Cameo''とは、過去の古い[[メカニズム]]や[[キーワード能力]]などを、[[カード・セット]]内に少数枚だけ単発的に登場させるデザイン手法、またはそれによって作られたカードのこと。映画やドラマにおける[[wikipedia:ja:カメオ出演|カメオ出演]]と同じ意味。
  
[[統率者]]では先んじて頻繁に行われていた手法だったが、スタンダードにおいてはあまり積極的に行われてこなかった。しかし[[名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer]]をデザインする際に初めて言及された。<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037546/ 『殺人事件』を作る その1]</ref>
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{{#card:Bogardan Lancer}}
[[Mark Rosewater]]は[[神河:輝ける世界]]の記録的ヒットとにより、近代的な世界観を描写することが増え、今後はカメオ・カードがスタンダードに積極的に登場するようになると述べている。<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038076/ デザインの時代]</ref>。
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{{#card:Kaito, Bane of Nightmares}}
  
===カメオ・カード一覧===
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==解説==
*[[名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer]]([[カルロフ邸殺人事件]]):[[萎縮]]
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黎明期より[[オマージュ]]や[[リメイク]]の形で用いられることはあったが、本格的に登場したのは[[時のらせんブロック]]であり<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/27-things-you-might-not-have-known-about-time-spiral-block-2021-03-08 27 Things You Might Not Have Known About Time Spiral Block]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034841/ 『時のらせん』ブロックについて諸君が知らない27のこと][[Making Magic -マジック開発秘話-]] [[2021年]]3月8日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>、1枚~数枚限りの再登場メカニズムカードが多数作られた。しかし、郷愁と懐古への評価を得られた一方、ゲームの複雑さを過剰に押し上げてしまう原因となってしまい、セットデザインとしては失敗となってしまった(詳細については[[時のらせんブロック#評価]]を参照)。さらにそれを教訓とした[[新世界秩序]]が作られたことも合わさり[[本流のセット]]でこの手法が用いられることはなくなり、以降長らく、[[統率者戦用セット]]などの[[サプリメント・セット]]でのみ用いられる時代が続いた。
*[[悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmares]]([[ダスクモーン:戦慄の館]]):[[忍術]]
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カメオであるか明言されてはいないが、それらと同様にセット内の高レアリティに1枚だけ存在する再登場メカニズムには以下の例がある。
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しかし、時代が進むにつれ新世界秩序における複雑さの上限拡大([[新世界秩序#複雑さの変化]])や、複雑さの高い[[神河:輝ける世界]]の記録的ヒットなどの要因が合わさり、カメオへの抵抗が少なくなった結果、以降は[[本流のセット]]でもカメオ・カードがデザインされるようになった<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/stages-of-design Stages of Design]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0038076/ デザインの時代](Making Magic -マジック開発秘話- [[2024年]]8月12日 Mark Rosewater著)</ref>。主に高い[[レアリティ]]で1枚だけ用いられる。
  
*[[刃砦の災厄、リーア・イヴォール/Ria Ivor, Bane of Bladehold]]([[ファイレクシア:完全なる統一]]):[[喊声]]
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*カメオが控えられていた時代も、[[橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge]][[親和]])など極稀にカメオ・カードが作られている。
*[[創意の神童/Ingenious Prodigy]]([[エルドレインの森]]):[[潜伏]]
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*どのカードやメカニズムがカメオに該当するかは明確にはされておらず、[[開発部]]が言及することも稀である。神河:輝ける世界以降のセットで言及された例は[[イクサラン:失われし洞窟]][[反復]]など)<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/odds-and-ends-2023-part-2 Odds & Ends: 2023, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037433/ こぼれ話2023 その2](Making Magic -マジック開発秘話- [[2023年]]11月27日 Mark Rosewater著)</ref>や[[カルロフ邸殺人事件]][[名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer]])<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/only-murders-that-were-building-part-1 Only Murders That We're Building, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037546/ 『殺人事件』を作る その1](Making Magic -マジック開発秘話- 2024年1月29日 Mark Rosewater著)</ref>など。
*[[血滾りの福音者/Sanguine Evangelist]]([[イクサラン:失われし洞窟]]):[[喊声]]
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*[[最深の紀元、オヘル・パクパテク/Ojer Pakpatiq, Deepest Epoch]]([[イクサラン:失われし洞窟]]):[[反復]]
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*[[轟く機知、ラル/Ral, Crackling Wit]]([[ブルームバロウ]]):[[ストーム]]
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==参考==
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===カメオ・カードの例===
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[[神河:輝ける世界]]以降の[[本流のセット]]において、[[レア]]か[[神話レア]]に1枚だけ存在する再登場メカニズムを扱うカード。
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*[[刃砦の災厄、リーア・イヴォール/Ria Ivor, Bane of Bladehold]] - [[喊声]]([[ファイレクシア:完全なる統一]])
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*[[創意の神童/Ingenious Prodigy]] - [[潜伏]]([[エルドレインの森]])
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*[[血滾りの福音者/Sanguine Evangelist]] - [[喊声]]([[イクサラン:失われし洞窟]])
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*[[最深の紀元、オヘル・パクパテク/Ojer Pakpatiq, Deepest Epoch]] - [[反復]]([[イクサラン:失われし洞窟]])
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*[[名うての殺人鬼、虐殺少女/Massacre Girl, Known Killer]] - [[萎縮]]([[カルロフ邸殺人事件]])
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*[[轟く機知、ラル/Ral, Crackling Wit]] - [[ストーム]]([[ブルームバロウ]])
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*[[悪夢滅ぼし、魁渡/Kaito, Bane of Nightmares]] - [[忍術]]([[ダスクモーン:戦慄の館]])
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==脚注==
 
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==参考==
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*[[用語集]]

2024年10月4日 (金) 21:37時点における版

カメオ・カード/Cameo Cardあるいは単にカメオ/Cameoとは、過去の古いメカニズムキーワード能力などを、カード・セット内に少数枚だけ単発的に登場させるデザイン手法、またはそれによって作られたカードのこと。映画やドラマにおけるカメオ出演と同じ意味。


Bogardan Lancer / ボガーダンの槍騎兵 (1)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)

狂喜1(このターン、対戦相手1人にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。)
側面攻撃(側面攻撃を持たないクリーチャーがこのクリーチャーをブロックするたび、ターン終了時まで、ブロックしているクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。)

1/1


Kaito, Bane of Nightmares / 悪夢滅ぼし、魁渡 (2)(青)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — 魁渡(Kaito)

忍術(1)(青)(黒)((1)(青)(黒),あなたがコントロールしていてブロックされなかった攻撃クリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札にあるこのカードをタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
あなたのターンの間、これの上に1個以上の忠誠(loyalty)カウンターがあるかぎり、これは呪禁を持つ3/4の忍者(Ninja)クリーチャーである。
[+1]:「あなたがコントロールしているすべての忍者は+1/+1の修整を受ける。」の紋章を得る。
[0]:諜報2を行う。その後、このターンにライフを失った対戦相手1人につき1枚のカードを引く。
[-2]:クリーチャー1体を対象とする。それをタップする。それの上に麻痺(stun)カウンター2個を置く。

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目次

解説

黎明期よりオマージュリメイクの形で用いられることはあったが、本格的に登場したのは時のらせんブロックであり[1]、1枚~数枚限りの再登場メカニズムカードが多数作られた。しかし、郷愁と懐古への評価を得られた一方、ゲームの複雑さを過剰に押し上げてしまう原因となってしまい、セットデザインとしては失敗となってしまった(詳細については時のらせんブロック#評価を参照)。さらにそれを教訓とした新世界秩序が作られたことも合わさり本流のセットでこの手法が用いられることはなくなり、以降長らく、統率者戦用セットなどのサプリメント・セットでのみ用いられる時代が続いた。

しかし、時代が進むにつれ新世界秩序における複雑さの上限拡大(新世界秩序#複雑さの変化)や、複雑さの高い神河:輝ける世界の記録的ヒットなどの要因が合わさり、カメオへの抵抗が少なくなった結果、以降は本流のセットでもカメオ・カードがデザインされるようになった[2]。主に高いレアリティで1枚だけ用いられる。

カメオ・カードの例

神河:輝ける世界以降の本流のセットにおいて、レア神話レアに1枚だけ存在する再登場メカニズムを扱うカード。

脚注

  1. 27 Things You Might Not Have Known About Time Spiral Block/『時のらせん』ブロックについて諸君が知らない27のことMaking Magic -マジック開発秘話- 2021年3月8日 Mark Rosewater著)
  2. Stages of Design/デザインの時代(Making Magic -マジック開発秘話- 2024年8月12日 Mark Rosewater著)
  3. Odds & Ends: 2023, Part 2/こぼれ話2023 その2(Making Magic -マジック開発秘話- 2023年11月27日 Mark Rosewater著)
  4. Only Murders That We're Building, Part 1/『殺人事件』を作る その1(Making Magic -マジック開発秘話- 2024年1月29日 Mark Rosewater著)

参考

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