シャンダラー/Shandalar

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(登場記事)
71行: 71行:
  
 
'''基本セットでの登場'''
 
'''基本セットでの登場'''
 +
*[[ゴー・ムルドラク/Gor Muldrak]]
 
*[[ハストリック/Hastric]]
 
*[[ハストリック/Hastric]]
 
*[[ジャリラ/Jalira]]
 
*[[ジャリラ/Jalira]]

2020年11月27日 (金) 16:14時点における版

シャンダラー/Shandalarは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの1つ。

コンピューターゲームMicroProse版マジック:ザ・ギャザリングの舞台として登場した次元。長らくカードセットには登場することはなく、同コンピューターゲーム内限定で扱われる次元になるかと思われたが、プレインチェイス2012リリアナ・ヴェス/Liliana Vess鎖のヴェール/The Chain Veilを手に入れた場所(オナッケの地下墓地/Onakke Catacomb)がシャンダラーであったことが判明し注目を集める。基本セット2013ではシャンダラー在住のキャラクターが登場し、テューン/Thuneやカロニア/Kaloniaといったそれまで謎だった固有名詞がシャンダラーの地名であったことも明かされた。

目次

解説

シャンダラーは、他の一般的な次元と比較にならないほどに豊富で純粋なマナに恵まれた稀有な存在である。

溢れんばかりのマナの恩恵に浴してきたため、他の次元と異なる例が数多く見られる。まず、一般人でも日常的に魔法が使用できることが挙げられる。これは他に例を見ないことだが、本格的な魔術は専門の魔術師にしか扱えないのは他の次元と同様である。また、いにしえの魔術師たちは純粋なマナでできた生き物(グレート・ドラゴンなど)を創造したといわれており、その生き物と末裔は今でもシャンダラーに棲息している。これと同じようなことは、他の次元から召喚されたり、魔法で生み出されたクリーチャーにも起こる。シャンダラーに長く留まるうちに、それらは普通の生き物と何ら変わらなくなり、環境に溶け込みやがて世界を構成する一員となってしまう。

他の次元とほとんど接触せずに長い歴史を歩んで来たため、Rogue Plane(はぐれ次元)とも呼ばれる。魔法が身近なものであるにもかかわらず、一般人は他の次元については無知であり、その知識を有するのは魔術師に限られている。シャンダラーの守護者と呼ばれるプレインズウォーカー/Planeswalkerケナン・サーマル/Kenan Sahrmalが外敵の侵入を阻止してきたため、人々は外の世界に目を向ける必要がなかったのだ。

シャンダラーには1つの大陸があり、その周囲は広大なトナマー海が広がっている。この大陸がMicroProse版マジック:ザ・ギャザリングで語られる物語の中心であり、海の向こうに別の大陸があるのかどうかは不明である。

だが、この桃源郷のようなシャンダラーにも遂に変化の時が訪れる。

MicroProse版マジック:ザ・ギャザリング

MicroProse版マジック:ザ・ギャザリングの項も参照。

襲来

シャンダラーの豊富なマナに目をつける輩が現れるのは、しごく当然なことだ。The Shardから脱出して来た3人のプレインズウォーカー(Faralyn(ファラリン)、テヴェシュ・ザット/Tevesh Szatそしてレシュラック/Leshrac)もそういった輩である。この襲撃者たちは続けざまにシャンダラーに現れたが、ことごとくサーマルに倒され、あるいは追い払われた。

だが、シャンダラーの真の脅威は彼らに付き従ってやって来た、邪悪で狡猾な屍術師/Necromancerリム=ドゥール/Lim-Dulの方であった。プレインズウォーカー同士の戦いで衰弱したサーマルの隙を突いたリム=ドゥールの奇襲によって、シャンダラーの守護者は倒され人々の前から姿を消してしまう。すぐさまリム=ドゥールもサーマルに従う者に首をはねられ、両者とも死んだものと思われていた。

「リム=ドゥール戦争」

12年後、魂を他者に移し変えることで生き残っていたリム=ドゥールは、アンデッドの大軍団を従えて再び現れ戦争を始める。これが「リム=ドゥール戦争」/Lim-Dul's Warと呼ばれる戦争である。

この戦乱は数年に及び、シャンダラーの主要都市は、アーデスタン/Ardestanを除いて全て蹂躙されてしまった。アーデスタンはアンデッド軍に包囲され、もはや陥落は時間の問題なのは誰の目にも明らかであった。

片やサーマルもギリギリのところで生き残っていたが、既にリム=ドゥールと直接対決する力を失い、後継者たる2人の弟子の育成に力を注いでいた。アーデスタン陥落を前にしても、弟子達にはリム=ドゥールを倒すに十分な実力はまだそなわっておらず、サーマルは2人に戦いを固く戒める。しかし、弟子の1人アザー/Azarは師の言葉を受け入れられず、アーデスタン防衛戦に加わるべく、聖域を飛び出してしまう。アザーはその身を犠牲にして屍術師を倒し、「大障壁」/the Great Barrierを完成させる。

ガーディアンとギルド

シャンダラーの再興がなる前に、サーマルのもう1人の弟子の訓練が完了した。そして、サーマルは残る力の全てを弟子に注ぎ込み不老不死にした。サーマルは人々の前に姿を現すと、彼を後継者に指名し、これ以上自分がシャンダラーに直接関わらないことを誓うと、姿を消した。

サーマルの言葉を聞くために集まった、途方もない数の人々を前にして「わたしはガーディアン/The Guardian。シャンダラーを守る、不死のウィザード。」と言った。

まずは「リム=ドゥール戦争」で荒廃したシャンダラーの新たな守護者として働き、時が経つにつれ、人々からの信頼を勝ち取り、サーマルの後継者として受け入れられていった。

やがて、もっとも技に長けたウィザード達の協力を得て、魔法のごとに、5つのギルドが創設された。それぞれのギルドに、自身の色の魔法を教え、悪用を取り締まる役割を与えられた。各ギルドの初代のギルド・ロードは、大規模な競技会によって決められた。ギルド・ロードは、高齢によって技が衰えると競技会を開いて新たなギルド・ロードを選出する。

ガーディアンの守護の下、戦争後に創設された5つのギルドの指導もあり、シャンダラーには再び繁栄の時が訪れた。

「ウィザード戦争」

そのころ、アザーの肉体を乗っ取り復活したリム=ドゥールが再びシャンダラーを意のままにしようと目論んだ。しかし、今のシャンダラーはギルドに束ねられ強力な守護者たちに守られていた。

この「ウィザード戦争」/The Wizards' Warと呼ばれる大戦争で、屍術師は完膚なきまでに叩きのめされたが、「黒のギルド・ロード」が道連れになった。アザーの肉体から屍術師の魂を取り出し「大障壁」の揺らぎに気づくと、魂をある強力なアーティファクトに封じ込め、安全な場所に保管する。

アザーの肉体は、長期間による強力な魔力の影響で、眠りにつくことを受け付けないアンデッドになっていた。いまや、それ自身の意思を持つその肉体は、黒のギルド・ロードの地位におさまると、リッチロードスケイヴィアス・スラン/Skavius Slanを名乗るようになった。

アルザコン

そして時代は流れた。ある時、桁外れの力のプレインズウォーカー、アルザコン/Arzakonの存在に気付く。アルザコンは、プレインズウォーカーの侵略や2度の大戦争の影響によって、シャンダラーの膨大なマナに引き寄せられてきたのだ。ガーディアンは「大障壁」を強化してアルザコンを撃退するが、その数年後、アルザコンに篭絡された5人のギルド・ロードの一斉蜂起に遭い倒される。

滅ぼされはしなかったものの、今では無力に等しいガーディアンは、とある田舎村の夢占いの老女へと啓示を送る。彼に代わってシャンダラーを救う者が現れることを願って……。

基本セット

基本セット2010に収録されたカードのいくつかにザスリッド/Xathridやカロニア/Kaloniaといった固有名詞が登場。その時点ではそれがどの次元の何を指したものなのかは言及されなかったが、基本セット2013でこれらの名を冠した指輪サイクルが登場。シャンダラーの指輪として紹介されたことで、それらはシャンダラーの地名であったことが判明した。

基本セットは多くの再録カードで構成される都合上、「セット全体の背景ストーリーは作られない」というのが慣例であったが、基本セット2013以降は基本セット内においても背景ストーリーが構築されるようになってきた(詳細は基本セットの項を参照)。そのため物語の舞台としてシャンダラーが登場する機会も増えており、特に鎖のヴェール/The Chain Veilに翻弄されるリリアナ・ヴェス/Liliana Vessガラク/Garrukらの物語においては重要な舞台となっている。また、Daily MTG内のUncharted Realmsではシャンダラーが舞台となる掌編がいくつか公開されている。

広大な次元で、その住人たちそれぞれにとっても未踏の領域が数多くあるようだ。基本セット2014ではスリヴァーが登場し、既存の文明に対して大きな脅威となっている。

シャンダラーに関連したキャラクター

基本セットでの登場

シャンダラーの地名

基本セットでの登場

登場カード

登場記事

参考

QR Code.gif