他の〜とのバンド
提供:MTG Wiki
細 |
|||
(10人の利用者による、間の12版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
|英名=Bands with Other 〜 | |英名=Bands with Other 〜 | ||
|種別=[[常在型能力]] | |種別=[[常在型能力]] | ||
− | |登場セット= | + | |登場セット=[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]<!--アンヒンジドは除いておきます。--> |
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
− | |||
}} | }} | ||
− | '''他の〜とのバンド'''/''Bands with Other 〜'' | + | '''他の〜とのバンド'''/''Bands with Other 〜''は、[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]で登場した、[[キーワード能力]]・[[バンド]]の特殊な形態。 |
− | + | {{#card:Cathedral of Serra}} | |
==定義== | ==定義== | ||
− | [[バンド]] | + | [[プレイヤー]]が攻撃クリーチャーを指定する際、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャー1体以上を含む任意の数の[性質]クリーチャーを1つの「'''バンド'''」として指定してもよい。プレイヤーは同時にいくつの攻撃バンドを指定してもよいが、各クリーチャーは同時に2つ以上のバンドに所属することはできない。 |
+ | |||
+ | 戦闘ダメージ・ステップの間、攻撃クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方によってブロックされた場合、(アクティブ・プレイヤーでなく)防御プレイヤーが攻撃クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、ブロックしているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。 | ||
+ | |||
+ | 戦闘ダメージ・ステップの間、ブロック・クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方をブロックした場合、(防御プレイヤーでなく)アクティブ・プレイヤーがブロック・クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、それにブロックされているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。 | ||
+ | |||
+ | *本節では「他の〜とのバンド」に関する定義のみを挙げている。指定した「バンド」に関する[[効果]]は[[バンド#定義]]を参照。 | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | + | 要するに制限付きのバンド。通常のバンドとは基本的には同じ処理を行うが、以下の2つが異なる。 | |
− | # | + | #この能力で作ることができる攻撃バンドには、[性質]クリーチャーのみが参加でき、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーを1体以上含まなければいけない。[性質]でないクリーチャーは参加できない。 |
− | + | #この能力による[[戦闘ダメージ]]割り振りの権利を得るためには、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーが必要となる。 | |
− | + | ||
+ | [[Cathedral of Serra|レジェンドの土地サイクル]]が該当する[[色]]の[[伝説のクリーチャー]]に与える、または[[Master of the Hunt]]が生成する[[トークン]]が持つ。また、[[Tolaria]]と[[Shelkin Brownie]]はこれを失わせる能力を持つ。この能力を最初から持っている[[カード]]は[[黒枠]]にはなかったのだが、[[アンヒンジド]]で「他の恐竜とのバンド」を持つ[[Old Fogey]]が登場した。 | ||
+ | |||
+ | *何らかの能力によってバンドを失う場合、他の〜とのバンドもまた失われる。 | ||
+ | **なお、唯一のバンドを失わせるカードである[[Tolaria]]は、[[ルール文章]]に「他の〜とのバンド」も失わせるように記述されている。 | ||
+ | |||
+ | ===旧ルール=== | ||
+ | 以前はバンドに参加できる条件が異なっていた。以前の条件は「'''『他の[性質]とのバンド』を持つクリーチャー'''か'''バンドを持つクリーチャー'''」と、非常に限られた範囲でしかバンドを組むことができず、また、「他の[性質]とのバンド」を持つクリーチャーが[性質]である必要はなかった。 | ||
+ | |||
+ | その能力名に反して「他の[性質]とのバンド」を持たない[性質]クリーチャーはそのバンドに参加できない旧ルールだったが、[[基本セット2010]]発売に伴う[[総合ルール]]の更新で、その能力名の言い回しに基づく、より直感的な方法で機能させるために、現在の能力へと変更された。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/46a&page=4 July 2009 Update Bulletin - Rule Changes]参照) | ||
+ | |||
+ | *以前の総合ルールはバンドとは別の項が設けられ、その項にバンドの構成方法が記載されていたが、ルール変更時にバンドの項へと統合された。 | ||
− | * | + | ===その他=== |
− | + | *元々レジェンドの[[バニラ]]の伝説のクリーチャー(当時は[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]]の[[召喚]])はすべて「他のレジェンドとのバンド」を持っていたのだが、テストプレイの結果あまりに強かったので没になった(→[http://www.asahi-net.or.jp/~cn9m-sgr/mtg/samatu/concepts.html 「貴様裏切ったな!」]([[相楽守人]]訳))。 | |
− | * | + | *[[Mark Rosewater]]は自身のTumblrにおいて、このメカニズムの[[ストーム値]]は11であると(冗談半分で)回答している([http://markrosewater.tumblr.com/post/33147514608/besides-storm-what-scores-a-10-on-the-storm-scale 参考] )。 |
==参考== | ==参考== | ||
− | *{{WHISPER検索/カードテキスト| | + | *{{WHISPER検索/カードテキスト|他の とのバンド}} |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/make-no-mistake-2003-11-10-0 Make No Mistake](Making Magic 2003年11月10日) - その4 | ||
+ | **[http://web.archive.org/web/20040413215000/http://members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/03/1112.html M:tGやっちまった小咄集](個人サイト「Braingeyser」、上の記事の和訳) | ||
*[[バンド]] | *[[バンド]] | ||
*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
*[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]] | *[[ルーリング#キーワード能力|ルーリング]] | ||
− | |||
− | |||
− | {{#cr: | + | {{#cr:{{キーワード能力のCR番号|他の〜とのバンド}}}} |
+ | [[Category:キーワード能力|たのとのはんと]] | ||
+ | __NOTOC__ |
2017年10月11日 (水) 10:36時点における最新版
他の〜とのバンド/Bands with Other 〜 | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | レジェンド |
CR | CR:702.22b |
他の〜とのバンド/Bands with Other 〜は、レジェンドで登場した、キーワード能力・バンドの特殊な形態。
[編集] 定義
プレイヤーが攻撃クリーチャーを指定する際、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャー1体以上を含む任意の数の[性質]クリーチャーを1つの「バンド」として指定してもよい。プレイヤーは同時にいくつの攻撃バンドを指定してもよいが、各クリーチャーは同時に2つ以上のバンドに所属することはできない。
戦闘ダメージ・ステップの間、攻撃クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方によってブロックされた場合、(アクティブ・プレイヤーでなく)防御プレイヤーが攻撃クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、ブロックしているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。
戦闘ダメージ・ステップの間、ブロック・クリーチャーが「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーの両方をブロックした場合、(防御プレイヤーでなく)アクティブ・プレイヤーがブロック・クリーチャーのダメージの割り振りを決める。そのプレイヤーはそのクリーチャーの戦闘ダメージを、それにブロックされているクリーチャーすべての中で任意に割り振ることができる。
[編集] 解説
要するに制限付きのバンド。通常のバンドとは基本的には同じ処理を行うが、以下の2つが異なる。
- この能力で作ることができる攻撃バンドには、[性質]クリーチャーのみが参加でき、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーを1体以上含まなければいけない。[性質]でないクリーチャーは参加できない。
- この能力による戦闘ダメージ割り振りの権利を得るためには、「他の[性質]とのバンド」を持つ[性質]クリーチャーと他の[性質]クリーチャーが必要となる。
レジェンドの土地サイクルが該当する色の伝説のクリーチャーに与える、またはMaster of the Huntが生成するトークンが持つ。また、TolariaとShelkin Brownieはこれを失わせる能力を持つ。この能力を最初から持っているカードは黒枠にはなかったのだが、アンヒンジドで「他の恐竜とのバンド」を持つOld Fogeyが登場した。
[編集] 旧ルール
以前はバンドに参加できる条件が異なっていた。以前の条件は「『他の[性質]とのバンド』を持つクリーチャーかバンドを持つクリーチャー」と、非常に限られた範囲でしかバンドを組むことができず、また、「他の[性質]とのバンド」を持つクリーチャーが[性質]である必要はなかった。
その能力名に反して「他の[性質]とのバンド」を持たない[性質]クリーチャーはそのバンドに参加できない旧ルールだったが、基本セット2010発売に伴う総合ルールの更新で、その能力名の言い回しに基づく、より直感的な方法で機能させるために、現在の能力へと変更された。(→July 2009 Update Bulletin - Rule Changes参照)
- 以前の総合ルールはバンドとは別の項が設けられ、その項にバンドの構成方法が記載されていたが、ルール変更時にバンドの項へと統合された。
[編集] その他
- 元々レジェンドのバニラの伝説のクリーチャー(当時はレジェンドの召喚)はすべて「他のレジェンドとのバンド」を持っていたのだが、テストプレイの結果あまりに強かったので没になった(→「貴様裏切ったな!」(相楽守人訳))。
- Mark Rosewaterは自身のTumblrにおいて、このメカニズムのストーム値は11であると(冗談半分で)回答している(参考 )。
[編集] 参考
- 「他の とのバンド」でテキスト検索
- Make No Mistake(Making Magic 2003年11月10日) - その4
- M:tGやっちまった小咄集(個人サイト「Braingeyser」、上の記事の和訳)
- バンド
- キーワード能力
- ルーリング
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール