絵
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**[[第7版]]前後に世界観を統一するなどの方針のため、イラストレイターの大量離脱及び解雇問題が噴出した。この時の契約問題で以前のイラストが使えなくなったという事情があったとされている。 | **[[第7版]]前後に世界観を統一するなどの方針のため、イラストレイターの大量離脱及び解雇問題が噴出した。この時の契約問題で以前のイラストが使えなくなったという事情があったとされている。 | ||
*「変更前」「変更後」のどちらか、或いは両方のイラストが広く認識されたカード(例:「セラの天使」)ならばともかく、それほどメジャーではないのに再録のたびにコロコロイラストが変わって印象が散漫なカードもある。このあたりはめぐり合わせとしか言い様がないが、中々面白い。 | *「変更前」「変更後」のどちらか、或いは両方のイラストが広く認識されたカード(例:「セラの天使」)ならばともかく、それほどメジャーではないのに再録のたびにコロコロイラストが変わって印象が散漫なカードもある。このあたりはめぐり合わせとしか言い様がないが、中々面白い。 | ||
− | *「ルールに影響しない」という点は時に重要である。 | + | *「ルールに影響しない」という点は時に重要である。 例えばイラストが明らかに空を飛んでいる[[クリーチャー]]であっても、[[飛行]]を持たないことがあり得る。[[Whippoorwill]]の項目も参照。 |
− | 例えばイラストが明らかに空を飛んでいる[[クリーチャー]]であっても、[[飛行]]を持たないことがあり得る。 | + | |
− | [[Whippoorwill]]の項目も参照。 | + | |
*ルール上は特に意味は無いが、これがカードのデザインそのものに影響する本末転倒とも言える例が数多くある。また、絵から後付で設定が作られることもままある。 | *ルール上は特に意味は無いが、これがカードのデザインそのものに影響する本末転倒とも言える例が数多くある。また、絵から後付で設定が作られることもままある。 | ||
− | **例:[[ | + | **例:[[セラの天使/Serra Angel]]の「セラ」は「ギザギザの」という意味で、それを名前に持って実際「[[ギザギザ・バイスケリオン/Serrated Biskelion|ギザギザ]]の」カードもある([[鋸刃の矢/Serrated Arrows]])のに、イラストが美しい女性のものだったので「セラ」は[[プレインズウォーカー]]の「人名」に変更された。 |
**例:[[極楽鳥/Birds of Paradise]]のイラストは元々[[Tropical Island]]用のものだったが、手前の鳥が目立ちすぎていた為にボツになり、鳥そのものを活かした新カードとしてデザインされた。 | **例:[[極楽鳥/Birds of Paradise]]のイラストは元々[[Tropical Island]]用のものだったが、手前の鳥が目立ちすぎていた為にボツになり、鳥そのものを活かした新カードとしてデザインされた。 | ||
**例:[[太陽の網/Sunweb]]の能力は元々「白のクリーチャーをブロックできない」であったが、上がってきたイラストが明らかに白のドラゴンをブロックしている絵だったので、現在のテキストに変更された。 | **例:[[太陽の網/Sunweb]]の能力は元々「白のクリーチャーをブロックできない」であったが、上がってきたイラストが明らかに白のドラゴンをブロックしている絵だったので、現在のテキストに変更された。 |
2008年7月14日 (月) 16:35時点における版
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絵(Illustration)
文字通り、カード上部に描かれている絵。基本的にルールには影響しない。
とは言え、イラストが良いカードは勿論人気が出る。
イラストが綺麗という理由でどうみてもデッキに入らないカードのシングル価格がやたら高くなることもある。
コレクション性や商品的価値にも関わる、マジックを構成する重要な要素の1つである。
また、ルール無用の銀枠セットでは時折絵を参照するカードも登場する。
- 慣れてくると多くのプレイヤーは「絵」によってカードを判別してプレイをすることになる。そこで見た目がそっくりなカードには注意が必要。ルールには影響しないのだが、余りにも見分けにくいカード群が若干の論争を引き起こしたことがある(例:テンペストの「防御円」問題)。
- 第7版あたりを契機に、このゲームの「顔」と言っても構わないほどの「おなじみの」カードイラストも多くが変更された。カードは確かにルールテキスト及び効果によって認識されるものであるが、カードイラストもカードそのもののアイデンティティであるとも言えるので、余りにも安易な変更は反発も少なくない。
- 第7版前後に世界観を統一するなどの方針のため、イラストレイターの大量離脱及び解雇問題が噴出した。この時の契約問題で以前のイラストが使えなくなったという事情があったとされている。
- 「変更前」「変更後」のどちらか、或いは両方のイラストが広く認識されたカード(例:「セラの天使」)ならばともかく、それほどメジャーではないのに再録のたびにコロコロイラストが変わって印象が散漫なカードもある。このあたりはめぐり合わせとしか言い様がないが、中々面白い。
- 「ルールに影響しない」という点は時に重要である。 例えばイラストが明らかに空を飛んでいるクリーチャーであっても、飛行を持たないことがあり得る。Whippoorwillの項目も参照。
- ルール上は特に意味は無いが、これがカードのデザインそのものに影響する本末転倒とも言える例が数多くある。また、絵から後付で設定が作られることもままある。
- 例:セラの天使/Serra Angelの「セラ」は「ギザギザの」という意味で、それを名前に持って実際「ギザギザの」カードもある(鋸刃の矢/Serrated Arrows)のに、イラストが美しい女性のものだったので「セラ」はプレインズウォーカーの「人名」に変更された。
- 例:極楽鳥/Birds of Paradiseのイラストは元々Tropical Island用のものだったが、手前の鳥が目立ちすぎていた為にボツになり、鳥そのものを活かした新カードとしてデザインされた。
- 例:太陽の網/Sunwebの能力は元々「白のクリーチャーをブロックできない」であったが、上がってきたイラストが明らかに白のドラゴンをブロックしている絵だったので、現在のテキストに変更された。
- この他、草陰の待ち伏せ/Waiting in the Weeds、魂の絆/Spirit Link、Alchor's Tombなどこの手のエピソードには事欠かない。
- 中国語版では中国の国内法の関係から「骸骨、髑髏」の登場するイラストは中国語版のみ差し替えられている。
また、過去には邪悪なる力/Unholy Strengthの様に宗教的理由で差し替えられたものもある。
- オールドエキスパンションにおいては、全く同じカードでイラストのみが違う「絵違い」カードが数多く存在した。これらは当然同じカードとして扱われ、メインデッキとサイドボード合わせて4枚までしか入れることは出来ない。
- 使用頻度の高い(明らかに4枚入れるカードである)Hymn to Tourachやミシュラの工廠/Mishra's Factoryを4枚とも違う絵にしたりするのがオシャレ。
- ザ・ダークは今のところ唯一の「イラスト先行」によって製作されたエキスパンション。まずイラストが描かれ、それに合わせてカードがデザインされた。
また、カードを作るのは君だ!の第3回も同じような手法でカードがデザインされていき、記憶への消失/Vanish into Memoryが作られた。
あれこれ
- カードイラストは国民性や嗜好がモロに出る部分でもある。
- アメリカにおいては「不気味さ」「凶悪さ」「グロテスクさ」などがアピールするらしく、その様なデザインのイラストが非常に多い。「ストリートファイターII」を作ろうとして「モータルコンバット」になってしまうお国柄だけのことはある。
- 不気味だったり気持ちの悪いイラストには事欠かないが、特に精神歪曲/Mind Warpなどは「子供が泣く」と言われる。
- Magic:The Gatheringが大ヒットしているさなか、満を持して登場した日本の国産トレーディング・カードゲーム「モンスターコレクション」や「アクエリアンエイジ」には可愛らしい美少女絵などのカードが“これでもか”と言うほど目白押しだった。
- アメリカにおいては「不気味さ」「凶悪さ」「グロテスクさ」などがアピールするらしく、その様なデザインのイラストが非常に多い。「ストリートファイターII」を作ろうとして「モータルコンバット」になってしまうお国柄だけのことはある。
その伝統は現在も受け継がれ、国産カードゲームには美少女キャラが多く登場する傾向がある。
実は海外プレイヤーもあんなイラストばかりじゃ嫌なのでは?と言う声も。
- 「トレーディング・カードゲーム」の元祖だけあって、その後作られる同ゲームの雛形となった部分が数多いが、写実的、幻想的、抽象的、コミカルなタイプなどの「全く個性の違う」別のイラストレイターのバラエティ溢れる絵柄のカード群が溢れる内容になった点などはかなり画期的である。
今でもスタンドアローンのカードゲームでは同一のイラストレイターが全てのイラストを手がける例もある。
- ミラージュの一部を契機に、それ以前は純粋な水彩や油絵だったものがコンピューター・グラフィックスを使って描画されるようになってきた。
さらに第7版辺りを境に「世界観を統一する」名目で似たような雰囲気のイラストが多くなって来ている。 最近のカードはむしろCG処理をしていない物の方が珍しく、全体に写実性が非常に増した。 「CG以前」と「CG以後」ではまるで別のカードゲームの様な趣である。 古い彼方からの雄叫び/Howl from Beyondみたいな「ヘタウマ」一歩手前みたいなカードも垢抜けなくて味があるわけで、古きよきマジックを愛する向きには寂しくもある。