マナ能力
提供: MTG Wiki
マナ能力/Mana Abilityは、特殊なルールが与えられた能力の分類である。
定義
[編集]マナ能力は、以下の2種類の能力を指す。
起動型マナ能力
[編集]以下の条件をすべて満たす起動型能力は、起動型マナ能力である。これらの判定には自己置換効果でない置換効果は考慮しない。
誘発型マナ能力
[編集]以下の条件をすべて満たす誘発型能力は、誘発型マナ能力である。
- 対象を取りえないこと。
- 起動型マナ能力、もしくはマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることを誘発条件とすること。
- 解決時にマナを加えうる効果を持つこと。Caged Sun / かごの中の太陽 (6)
アーティファクト
かごの中の太陽が戦場に出るに際し、色を1色選ぶ。
あなたがコントロールする、その選ばれた色のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
いずれかの土地の能力によりあなたのマナ・プールにその選ばれた色のマナが1点以上加えられるたび、その色のマナ1点を追加で加える。
解説
[編集]マナ能力はスタックに乗らず、直ちに解決される。そのため打ち消すなど、マナ能力に対応して何かすることはできない。ペインランドのように、そのマナ能力がマナを生み出す以外のこと(ダメージを与える、ライフを得るなど)をする場合、それもマナ能力の一部として、スタックに乗らずに直ちに処理される。
また、優先権ルールの例外として、呪文を唱えたり能力を起動したりしている間や、解決中にマナの支払いを求められた時にもマナ能力を起動できる。
起動型マナ能力は、それが解決するまでの間に同じ能力を起動できない。マナ能力は起動したら即座に解決されるため、これは「マナ能力のコストの支払い中は同じ能力を起動できない」と実質同義である。
- マナ能力をコピーすることはできない。マナ能力はスタックに乗らないためオブジェクトではなく、コピー可能な値も持たないため。[1]
- これが問題となりうる能力は大抵「マナ能力でない」と指定されているが、指定が無い水没した宮殿/Sunken Palaceや解き放たれた繁栄/Unbound Flourishingなどもあるので注意が必要である。
- 起動型マナ能力であるかどうかは、自己置換効果でない置換効果は考慮しない。
- 例:崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuaryをコントロールしている状態で古えの墳墓/Ancient Tombの起動型能力を解決すると、マナが加えられるのと同時にライブラリーからカードが2枚追放されることとなる。しかし置換効果が無ければ起動型マナ能力の要件を満たすので、この場合もマナ能力であることに変わりはない。
- 能力が作成する遅延誘発型能力や再帰誘発型能力は、マナ能力であるかどうかの考慮に入れない。
- 例:団員、ショーンとレベッカ/Shaun & Rebecca, Agentsの起動型能力はマナを生み出すと同時に切削を行う再帰誘発型能力を作成するが、この能力自身の効果に切削することは含まれないので、この能力はマナ能力である[2]。
- ごく一部のマナ能力は、上記の例外の状況で起動できると呪文を唱えることに失敗するケースが生じたり、ゲームバランス上の問題が発生したりするため、起動できるタイミングがインスタント・タイミングに限定されている。(例:ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond)それでもスタックに乗らずに処理されることに変わりはない。
- 「コストにマナが必要な能力」のことではない。
マナを生み出すがマナ能力でないカード
[編集]以下の効果はマナ能力ではない。このような能力・効果を持つカードの一覧は、マナを生み出すがマナ能力でないカードを参照のこと。
- 暗黒の儀式/Dark Ritualや煮えたぎる歌/Seething Songなどの、マナを生み出す「呪文」はマナ能力ではない。
- 忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Godsなどの可変個の対象を取る能力は、その対象の数が0だったとしても対象を取りうる能力であることに変わりはないため、マナ能力ではない。
- マナを生み出す誘発型能力であっても、起動型マナ能力やマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることが誘発条件でないなら、それはマナ能力ではない。そのような能力は通常通りスタックに乗り、解決を待つ。例としてはエラダムリーのぶどう園/Eladamri's Vineyardなどが挙げられる。上の花盛りの春/Vernal Bloomとの違いに注目。
- コストや効果によってライブラリーへ、またはライブラリーからカードが移動する起動型能力はマナ能力ではない。切削やドローを伴う能力はこれに該当する。(例:ミリキン人形/Millikin、彩色の宝球/Chromatic Sphere、帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned)
ゲームの状況による影響
[編集]ゲームの状況により判断が複雑そうに見えるケースもあるが、ゲームの状況によってマナ能力であるかどうかは変わらない。
- 例:あなたがクリーチャーをコントロールしていない場合でも、あなたのコントロールするガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleの緑マナを生み出す能力は、緑マナを加えうるのでマナ能力である。
- 例:あなたのライブラリーのカードが0枚の時に彩色の宝球の起動型能力を起動した。この場合カードを引くことはできないが、カードを引くイベントは発生するので、この場合も起動型マナ能力ではない[3]。
- 例:クラーク族の火焚き/Krark-Clan Stokerの起動型マナ能力のコストとして陰極器/Cathodionを生け贄に捧げた。陰極器の誘発型能力の解決時にマナが加えられるが、陰極器の能力は起動型マナ能力を直接的に誘発条件として指定していないため、この能力は誘発型マナ能力ではない。
旧ルール
[編集]- ホビット(2026年8月7日)での総合ルール更新以前は、起動型マナ能力に「コストや効果がライブラリーへ、またライブラリーからのカードの移動を伴わないもの」という要件が無かった。[4]
- 本変更の影響を受けマナ能力でなくなった能力には、注釈文に「起動はインスタントとしてのみ行う」と明記された(死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanのように、元々マナ能力ではなかったが追記されたカードもある)。
- ラヴニカの献身(2019年1月25日)での総合ルール更新以前は、起動型マナ能力の「対象を取りえないこと/it doesn't require a target」という条件は「対象を取らないこと/it doesn't have a target」と定義されていた[5]。この変更と同時に、対象を取りうる能力が対象を取っていない(0個の対象を取っている)場合も対象を取りうる能力として扱われることが明記された。これによって可変数の対象を取る能力が対象を取らずに起動された場合もマナ能力でないことが明確化された。
- イクサラン(2017年9月29日)での総合ルール更新以前は、「マナがマナ・プールに加えられることによって誘発すること」は誘発型マナ能力の定義に無かった。(→かごの中の太陽/Caged Sun)
参考
[編集]- ↑ 『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新) (2022年6月6日)
- ↑ @testing_box(X 2026年8月7日、認定ジャッジによる回答)
- ↑ @testing_box(X 2026年8月20日、認定ジャッジによる回答)
- ↑ 総合ルール 2026年6月19日版、2026年8月7日版
- ↑ 総合ルール 2018年10月5日版、2019年1月25日版
引用:総合ルール 2026.08.07
[編集]- 6 呪文、能力、効果
- 605. マナ能力
- 605.1. 起動型能力の一部と誘発型能力の一部はマナ能力であり、特別なルールに従う。以下の2種類のどちらかに分類されるものだけがマナ能力である。他の効果を伴うかどうか、あるいはタイミングの限定がどうか(「起動はインスタントとしてのみ行う。/Activate only as an instant.」)は関係しない。
- 605.1a 以下のすべての条件を満たす起動型能力は、マナ能力である。対象を取りえないこと(rule 115.6 参照)、解決時にプレイヤーのマナ・プールにマナを加えうること、忠誠度能力でないこと(rule 606〔忠誠度能力〕参照)、コストや効果がカードをライブラリーから移動したりライブラリーへ移動することがないこと。これらの条件を判断する際には、自己置換効果以外の置換効果の適用は考慮しない。
- 605.1b 以下のすべての条件を満たす誘発型能力は、マナ能力である。対象を取りえないこと(rule 115.6 参照)、起動型マナ能力が起動または解決されること(rule 605.1a 参照)かマナがプレイヤーのマナ・プールに加えられることによって誘発すること、解決時にプレイヤーのマナ・プールにマナを加えうること。
- 605.2. マナ能力は、ゲームの状況によってマナを生み出せない場合でもマナ能力である。
- 605.3. 起動型マナ能力を起動することは、以下の例外を除いて、他の起動型能力を起動することに関するルール(rule 602.2 参照)に従う。
- 605.4. 誘発型マナ能力は、以下の例外を除いて、他の誘発型能力に関するルール(rule 603〔誘発型能力の扱い〕参照)に従う。
- 605.4a 誘発型マナ能力はスタックに積まれないので、対象 にならず、打ち消されず、対応されることもない。そして、誘発した直後に優先権を待たずに解決される。
- 例:「プレイヤーが土地をマナを出す目的でタップするたび、そのプレイヤーは、その土地から引き出された好きなタイプのマナ1点を加える。」というエンチャントがある。プレイヤーが呪文を唱える間に土地をタップしてマナを出した場合、追加のマナは即座に加えられ、その呪文の支払いに充てることができる。
- 605.4a 誘発型マナ能力はスタックに積まれないので、対象 にならず、打ち消されず、対応されることもない。そして、誘発した直後に優先権を待たずに解決される。
- 605.5. rule 605.1a から rule 605.1b の分類に当てはまらない能力は、マナ能力ではない。
- 605.5a 対象を取る能力は、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れるものであっても、マナ能力ではない。同様に、起動型マナ能力以外で誘発する、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れる誘発型能力や、起動型マナ能力で誘発する、解決時にマナをそのプレイヤーのマナ・プールに入れない誘発型能力は、マナ能力ではない。それらは通常の起動型能力または誘発型能力のルールに従う。
- 605.5b マナをプレイヤーのマナ・プールに加える呪文はマナ能力ではない。これらは他の呪文と同じように唱えられ、解決される。カード・タイプが「マナ・ソース/mana source」となっている古いカードが存在するが、それらのカードはオラクルで訂正され、インスタントになっている。
- 605.1. 起動型能力の一部と誘発型能力の一部はマナ能力であり、特別なルールに従う。以下の2種類のどちらかに分類されるものだけがマナ能力である。他の効果を伴うかどうか、あるいはタイミングの限定がどうか(「起動はインスタントとしてのみ行う。/Activate only as an instant.」)は関係しない。
- 605. マナ能力