クリスタルに導かれた者たち/The Crystal's Chosen
ソーサリー
無色の1/1の英雄(Hero)クリーチャー・トークン4体を生成する。その後、あなたがコントロールしている各クリーチャーの上にそれぞれ+1/+1カウンター1個を置く。
英雄・トークンを4体生成した後、自分のクリーチャー全てを+1/+1カウンターで強化するソーサリー。
生成したトークンにも即座に+1/+1カウンターが乗るのでこのカード単体でも2/2クリーチャー4体というマナ総量相応の打点を得ることができ、他にクリーチャーがいれば費用対効果は更に大きくなる。その点で額面のコスト・パフォーマンスこそ悪くないものの、7マナという重さのせいで噛み合うデッキは少ない。そもそも一般的なビートダウンデッキ(クリーチャーデッキ)は7マナも出るようになる前にゲームが決着する場合がほとんど。加えて、7マナで複数のクリーチャーを得る目的ならば、たとえば登場時のスタンダードの範囲かつ同じ白のカードでもミストムーアの大主/Overlord of the Mistmoorsのようにもっと打点効率の良いものが複数存在する。同じく全体強化目的でも、(色は違うが)ウロボロイド/Ouroboroidなどより軽く効率に優れるものが多数ある。
上述のように相対的な弱点が目立つ一方で、「一気に大量のパーマネントとカウンターを出せるソーサリー」という点は稀有な個性。その特性のお陰で、たとえば鼓舞する呼び声/Inspiring Callとのコンボで4枚ドローができたり、エーテル/Etherでコピーして3/3と2/2を4体ずつ並べたり、といった独特な動きが可能。とはいえ登場直後の構築戦環境ではトーナメントで通用するほどのシナジーは発見されておらず、活躍は見られない。そして追い打ちをかけるように、アバター 伝説の少年アンでは上位互換である共同戦線/United Frontが登場してしまった。一応、月の精霊、ユエ/Yue, the Moon Spiritなどでマナ・コストを支払うことなく唱える場合はこちらのほうが優れるが、ニッチな需要と言わざるを得ないだろう。コモン・アンコモン限定構築の職工ならば共同戦線とは競合しないので、そちらで何らかの用途が見つかることに期待したい。
リミテッドでは地上ブロッカーを確保しつつ詰めろをかけられるのがシンプルながら強力であり、マナカーブの頂点に置くカードとして申し分ない性能。FINAL FANTASYは白の小型クリーチャーが優秀なカード・セットなので7マナのこのカードは一見敬遠したくなるものの、実際は白聖石/White Auraciteによりマナが伸びやすいため大きな無理をせずとも唱えられる。加えて、コモンのマナフラッド受けとしてデザインされた雲海のモーグリ族/Cloudbound Moogleのカードパワーが低くこれの競合足り得ないことから、膠着状態を打破する手段として相対的にも高く評価できる。積極的に複数かき集めるようなカードではないのでブースター・ドラフトで遅めに拾いやすいのも嬉しく、白のクリーチャーをピックしていく最中に流れてきたこれを、色主張も兼ねて取るのが理想的。
参考
[編集]- トークン・カード(公式カードイメージギャラリー)
- カード個別評価:FINAL FANTASY - アンコモン