都落ち/Run Out of Town
提供:MTG Wiki
ライブラリーの一番上に送るバウンス呪文。過去にあった同じマナ・コストの追い返し/Repelや捕海/Griptideは確定でライブラリーの一番上に送るのに比べ、こちらは解決時にパーマネントのオーナーがライブラリーの一番下に置くことも選べる。
どちらかと言えば盤面上の脅威を排除するために使った結果トップに置かれることが多いだろう。そのままだと次の対戦相手のターンに再び唱えられてしまう。邪魔なブロッカーやシステムクリーチャーを一時的に疑似除去するなり、召喚酔いさせつつテンポ・アドバンテージを稼ぐなりできる。あるいは再び出てこられる前に切削や打ち消しで完全に戦場から消せるという流れを想定するカードとなる。バウンスの欠点であるカード・アドバンテージの損失を防ぐことができる一方、自身が相応に重いのでテンポ・アドバンテージ獲得力は低下していると言える。
下に送られた場合は追放に近い。この選択をした時点で「とりあえず引き直したくないカード」という位置付けであるため、シャッフルなどを経由し再び引き直されても脅威になりづらい。とはいえ、そういった不要パーマネントに対して4マナというのは除去としてはやや重いし相手のドローを鈍らせることもできない。タイム・デストラクションになるかどうか対戦相手に依存するものの、重いバウンスということもあり、基本的にはオフェンシブなデッキに入れたほうが効果的に運用しやすい。
ニューカペナの街角のリミテッドは青黒が切削テーマである他、斡旋屋一家の潜伏先/Brokers Hideoutのサイクルが多用される環境。それらがプレイされたタイミングでこれを仕掛ける事で、上を選ぼうが下を選ぼうが実質的な確定除去にしてしまえる。盤面に失いたくないパーマネントがある時に上記を使用する際は、可能な限り対戦相手が青含む4マナを立てていないタイミングを選びたい。
- カード名やフレイバーテキストがなかなか秀逸な1枚。「権力闘争の敗北者が、命からがら街から逃げ出す」というフレイバーをバウンス呪文で表現している。
- カード名の"run ~ out of town"は、「(コミュニティや集団の輪から)~を追い出す」の意。とりわけ社会的・政治的圧力によって追放する、というニュアンスを含む。日本語版の「都落ち」も、「政争に敗北して中心から放逐される(逃走に追い込まれる)」と言った意。都とTownも対になっており、訳としてぴったり。
- フレイバーテキストは、“depart”「旅立つ」が、文字通り「旅に出る」以外に「(この世から旅立つ、すなわち)死ぬ」ニュアンスでも使われることを生かした洒落。“dearly departed”で「(旅立った親愛なる人、すなわち)故人」の意。日本語訳では「安らかに」という死を暗喩する言葉を付け加えて洒落を強調している。
Better to depart in haste than be dearly departed.(出典:都落ち/Run Out of Town(英語版))
安らかに旅立つより、さっさと旅立つ方がましである。(出典:都落ち/Run Out of Town(日本語版))
[編集] 関連カード
- 上か下かを選ぶタイプのトップバウンスはこれの直前に溺死者の逆襲/Revenge of the Drownedや月罠の試作品/Moonsnare Prototypeも登場しており、ドローロックになりかねないタイム・デストラクション効果を避けていると思われる。ニューカペナの街角以降も少なからぬ頻度でこの効果におまけのついた亜種や上位互換が4マナで収録されており、リミテッドにおける基本的な除去の基準の1つになっていると推測される。
- 開発部では、このタイプの効果を「より楽しい捕海/Griptide」という意味で"Funtide"と呼んでいる[1]。
[編集] 主な亜種
ライブラリーの一番上か一番下へのバウンスカード。特記しない限り青のインスタントで、クリーチャー1体が対象。都落ち同様に土地でないパーマネント全般を対象にできるのは太字のみだが、それらは土地・クリーチャーを対象に出来ないので上位互換とは限らない。戻す先が上に固定されているカードは時の引き潮/Time Ebbを、戻す候補に「一番上から2枚目」があるカードは時間づまり/Chronostutterをそれぞれ参照。
- 霊気渦竜巻/Aetherspouts - 全攻撃クリーチャーを戻す。ダブルシンボル5マナ。(基本セット2015)
- 有角の湖鯨/Horned Loch-Whale - 対象は対戦相手の攻撃クリーチャーのみ。2マナの出来事。(エルドレインの森)
- 不吉な下降気流/Dire Downdraft - 攻撃クリーチャーやタップ状態のクリーチャーを対象とする場合は(1)軽くなる4マナ。(ブルームバロウ)
- 置いてけぼり/Run Behind - タップ状態の非攻撃クリーチャーにはコスト減少が作用しなくなった、不吉な下降気流の下位互換。4マナ。(ストリクスヘイヴンの秘密)
- 心安らかならざる別れ/Uneasy Partings - トークンにはコスト減少が作用しなくなった、置いてけぼりのさらなる下位互換。4マナ。(ホビット)
- 乗り上げ/Run Ashore - 追加でもう1つを手札へバウンスもできる。ダブルシンボル6マナ。(カルドハイム)
- 溺死者の逆襲/Revenge of the Drowned - 腐乱トークンを生成する。4マナ。(イニストラード:真夜中の狩り)
- 潜水スカーブ/Diver Skaab - 濫用誘発クリーチャー。ダブルシンボル5マナ3/5。(イニストラード:真紅の契り)
- 月罠の試作品/Moonsnare Prototype - 1マナの有色アーティファクトの魂力(4)(青)能力。(神河:輝ける世界)
- 同調解除/Desynchronize - 占術2付き。5マナ。(兄弟戦争)
- 視界からの消失/Vanish from Sight - 諜報1付き。4マナ。(ダスクモーン:戦慄の館)
- 未知なる航海/Uncharted Voyage - 諜報1付き。4マナ。(ファウンデーションズ)
- 宇宙遭難/Lost in Space - 諜報1付き。アーティファクトも対象にできる、未知なる航海の上位互換。4マナ。(久遠の終端)
- 終わりなき迂回/Endless Detour - スタック上の呪文または墓地のカードでも戻せる。緑白青3マナ。(ニューカペナの街角)
- 唐突な後戻り/Sudden Setback - スタック上の呪文でも戻せる。ダブルシンボル4マナ。(カルロフ邸殺人事件)
- 振り払い/Swat Away - スタック上の呪文でも戻せる。あなたが攻撃されている間は(2)軽くなるダブルシンボル4マナ。(ローウィンの昏明)
- トレイリアの侮辱/Tolarian Contempt - ETB能力で対戦相手の各クリーチャーに拒絶カウンターを置き、あなたの終了ステップごとに1体ずつ戻す。ダブルシンボル5マナエンチャント。(機械兵団の進軍:決戦の後に)
- 紛らわしい光塵/Misleading Motes - 4マナ。置いてけぼりや溺死者の逆襲、未知なる航海の下位互換。(エルドレインの森)
- 不運な落下/Unlucky Drop - アーティファクトも対象にできる。4マナ。紛らわしい光塵の上位互換で、宇宙遭難の下位互換。(イクサラン:失われし洞窟)
- 脱獄の企て/Jailbreak Scheme - 放題のモードの片方。アーティファクトも対象にできる。4マナのソーサリー。(サンダー・ジャンクションの無法者)
- 川歩の技/Riverwalk Technique - 非クリーチャー呪文打ち消しのモード付き。4マナ。上位互換。(タルキール:龍嵐録)
- 氷魔法/Ice Magic - 通常は手札に戻すが、追加で段階(2)支払えばライブラリーの一番上に戻す。(5)(青)ならさらにシャッフルさせる。2マナ。(FINAL FANTASY)
- 躓かせ/Trip Up - サイクリング(2)付き。4マナ。上位互換。(霊気走破)
- 下水道へ帰ろう/Return to the Sewers - ミュータンジェントークンを生成する。4マナ。上位互換。(ミュータント タートルズ)
[編集] 脚注
- ↑ @GavinVerhey(X 2025年1月17日 Gavin Verhey)

