次元の突破口/Dimensional Breach
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ソーサリー
すべてのパーマネントを追放する。それらのカードのいずれかが追放され続けているかぎり、各プレイヤーのアップキープの開始時に、それらのカードのうち自分がオーナーであるカード1枚を戦場に戻す。
WHISPERのテキストには誤りがあります。「それらのカードのうち自分がオーナーであるカード1枚を戦場に戻す。」は「そのプレイヤーはその追放されているカードのうち自分がオーナーであるカード1枚を戦場に戻す。」と読み替えて下さい。
黙示録/Apocalypseや滅殺の命令/Decree of Annihilationに次ぐほどの豪快な効果を持つリセットカード。
追放したカードはお互いのターンごとに1枚ずつ戻ってくるとは言え、戦場のカードは跡形も残らないため、通常は満足にマナを出すのは困難であり、手札の消費は確実に鈍ってくる。そのため、リカバリーの際には「素直に、追放されたパーマネントのうち、強力なものから戻して対戦相手が立ち直る前に勝負をつける」「土地を優先的に戻すことで、手札からの展開を優先して対戦相手よりも早く立ち直る」など、デッキによって戦略を使い分ける必要がある(無論、それは対戦相手も同じことではあるが)。リセットボタンの癖に、高度な戦略性を要求してくるカードである。
効果自体は非常に強力であり、当時は重いカードが乱れ飛ぶ環境であったため、悪用もできそうだった(白には霊体の地滑り/Astral Slideもあったわけだし)のだが、うまく活用できるデッキが作られなかったこともあり、目立った活躍は残していない。後世において、星の揺らぎ/Sway of the Starsや歪んだ世界/Warp Worldが真面目に使われていたことを考えると、カード自体のポテンシャルは悪くないだけに残念である。
- 普通は対戦相手から先に追放されたカードを戦場に戻すことになり、通常のリセット以上に対戦相手がリカバリーする速度が速い。