スケムファー/Skemfar
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- イストフェル/Istfell(白青、スピリット)
- カーフェル/Karfell(青黒、ゾンビ)
- イマースターム/Immersturm(黒赤、デーモン)
- ノットヴォルド/Gnottvold(赤緑、トロール)
- ブレタガルド/Bretagard(緑白、人間)
- シュタルンハイム/Starnheim(白黒、天使)
- セルトランド/Surtland(青赤、巨人)
- スケムファー/Skemfar(黒緑、エルフ)
- アクスガルド/Axgard(赤白、ドワーフ)
- リトヤラ/Littjara(緑青、多相の戦士)
スケムファー/Skemfarは、カルドハイム/Kaldheimを構成する領界/Realmの一つ。主要種族はエルフ/Elfで、色は黒緑[1]。
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解説
スケムファーは、聳え立つ木々が空の眺めを遮り、広大な泥炭の沼が古の神々の戦争の残滓を覆い隠す、影の領界/Realmだ。七本の大樹がその戦争の敗者を永遠に縛り、彼らの古の聖堂は今、その遠い子孫であるエルフ/Elfの住居となっている。偉大なる星界の大蛇が掘ったトンネルが、地中を蛇行して通り抜ける。大気には生命と腐敗の匂いが強く漂い、数え切れないほどの時代の重みが伸しかかる。
一見すると、スケムファーは開闢以来知的生命が手をつけたことのない、広大な荒野のように見える。だが実際は、エルフの居住地が風景のあちこちに点在している。地下に隠されているものや、節くれ立った根に彫り込まれているものもあれば、頭上の生きた枝に継ぎ目なく繋がって伸びる優美な建造物もある。このような居住地のうちの少数は――新たな王によって再統一された、森のエルフ/Wood elfと闇のエルフ/Shadow elfが一緒に住む居住地は――枝の上の住居と根の中の住居の両方を含んでおり、エルフたちの絡み合った運命を反映している。
最大のエルフの居住地はヨルムンド/Jormund、エルフが神だった時代に築かれた古の都だ。その建築は華美かつ儀式的で、どちらの種のエルフの近年の建造物ともほとんど似ていない。この場所に染み込んだ魔法は、樹冠の下の永遠の黄昏の中、妖精のような光で枝を縁取る。都の中心には炉の聖堂/Harthhall、新たに築かれたエルフの王の住まいがある。
ヤスペラの樹/The Jaspera trees
スケムファーの広大な森の各地に、七本の樹が聳え立つ。このヤスペラの樹/The Jaspera treesは、神の権威に挑む者の末路を示す警告として、スコーティ/The Skotiが生き残ったアイニール/The Einirの指導者たちを監禁した牢獄であると言われている。投獄されたアイニールは今や自らを縛る樹と一体になっており、エルフはまるでそれ自身が古の指導者であるかのように、樹々を崇めている。
それぞれの樹には、その内に投獄された神に基づく固有の魔法的な特質がある。あるものは如何なる病も治し、如何なる傷も塞ぐ果実を実らせる。またあるものは、切ることも折ることもできない木材を生む(内にいる神が相応しい嘆願者に一本の枝を与える決定を下したときを除いて)。エルフの王ヘラルド/Haraldは、ヤスペラの樹の果実を食べてその枝の下で眠った際に、エルフの統一王朝の幻視を授かったのだという。
大蛇のトンネル
エルフは星界の大蛇コーマ/Komaを崇めている。エルフ曰く、太古の時代には、この大蛇は自由に這い回り、スケムファーの古の秘儀的なエネルギーを豪快に飲んでいた。コーマは通った跡に広大なトンネル網を残し、森のエルフと闇のエルフの両方が、この通り道を聖地と見なしている。エルフはいつの日か星界の大蛇がこの道を用いてスケムファーに帰還すると信じ、忠実にトンネルを手入れしている――というのも、現在の神々スコーティにより、コーマはどの領界に入ることも禁じられているためだ。エルフはスコーティが祖先の神アイニールを打ち負かしたこととほとんど同じくらいに、このことに怒りを覚えている。
登場
登場作品・登場記事
- Planeswalker's Guide to Kaldheim, Part 2/プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2(Feature 2021年1月14日 Ari Zirulnik and Jenna Helland著)
その他
- モチーフは北欧神話における九つの世界の一つであるアルフヘイムと、九つの世界の一つに数えられることのあるスヴァルトアールヴヘイムだろう。前者は光のアールヴ(エルフ)、後者は闇のアールヴが住む世界である。また、アース神族と戦争を起こしたヴァン神族が住まう世界、ヴァナヘイムもモチーフの一つかもしれない。