シルムガル氏族/The Silumgar clan
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歴史改変前
- アブザン家/The Abzan Houses(白黒緑)
- ジェスカイ道/The Jeskai Way(青赤白)
- スゥルタイ群/The Sultai Brood(黒緑青)
- マルドゥ族/The Mardu Horde(赤白黒)
- ティムール境/The Temur Frontier(緑青赤)
歴史改変後
- ドロモカ氏族/The Dromoka clan(緑白)
- オジュタイ氏族/The Ojutai clan(白青)
- シルムガル氏族/The Silumgar clan(青黒)
- コラガン氏族/The Kolaghan clan(黒赤)
- アタルカ氏族/The Atarka clan(赤緑)
シルムガル氏族/The Silumgar clanは歴史改変後のタルキール/Tarkirの5つの氏族/Clanの1つ。色は青黒で、中心色は黒。
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解説
龍王/Dragonlordのシルムガル/Silumgarが支配する氏族。龍の「残忍/Ruthlessness」の相を体現しており、龍牙/Fang of the Dragonを象徴とする(参考/翻訳)。かつて彼らはスゥルタイ群/The Sultai Broodと呼ばれていたが、その名は失われて久しい。
タルキールの5体の龍王の中でも、シルムガルに従う者は最も少ない――ただし、それは生者に限った場合の話である。アンデッドを含めるならば、氏族員の数は他に並ぶものがない。破壊的で、残酷で、凶悪なシルムガルを、彼の手下たちはあらゆるやり方で模倣している。
シルムガルの臣民は自分たちの価値が移り気なシルムガルの気まぐれに左右されることを知っているため、彼の寵愛を獲得し、罰を回避することに心を砕いている。暗殺や強要はありふれており、権力の中枢にいる者たちは地位のために策謀を巡らせ、他者を殺害する。
シルムガル氏族は上意下達の階級構造を成している。頂点に君臨するのはシルムガルであり、その直下に龍がいる。その次が人間の聖職者、その次が戦士であり、最下層に位置するのが召使いとアンデッドである。
知識
シルムガル氏族は力を重んじる。氏族員にとって知識とはすなわち力であり、そのため彼らは非常に賢い。彼らはタルキールの5氏族の中で最も教養ある氏族だと自負している(これは前身のスゥルタイよりもジェスカイ道/The Jeskai Wayの思想に近い)。彼らは失われた巻物や伝承の記録の断片を求めて各地を探し回る。屍術士/Necromancerはアンデッドの大群に命じてジェスカイの寺院から価値ある物を根こそぎ略奪し、シルムガルの僧侶はそれを解読する。
龍詞/Draconic
シルムガル氏族における恵まれた地位の人間たちは、シルムガルの要求を他者に伝えるため、龍の言語である龍詞/Draconicの基礎を修得している。彼らはシルムガルを常に上機嫌にしておくことが自分たちが生き残る鍵だと知っているため、龍詞を用いて精一杯可能な限りシルムガルを賛美する。
魔術
シルムガル氏族は屍術/Necromancyと、対象を萎びさせたり、毒したり、腐らせたりといった暗黒魔術に今も頼っている。氏族の魔術の大部分は死体の再利用に由来するものである。彼らはかつてのスゥルタイ同様、他氏族の死体から疲れを知らない労働者と尽きることのない軍勢を作り出す。またシルムガル氏族の屍術士は、自らの呪文を超自然的な力で強化する方法を発見している――彼らは死者から物理的な肉体を頂戴するだけでなく、その内に残る、目に見えない生命力をも刈り取る。
種族
- 龍/Dragon - 人型種族の上に立つ種族。シルムガル氏族の龍は毒のブレスを吐く。
- 人間/Human - 人型種族の一つ。シルムガル氏族の中では高い地位にあるが、それは幸でもあり不幸でもある――シルムガルの寵愛を受けられれば富と権力を得られるが、寵愛を受けていた者がシルムガルの口の中へと「転落」するのもよくあることである。
- ナーガ/Naga - 蛇人の種族。龍との繋がりを密かに主張しているが、実際には氏族内で最小の権力しか有していない。龍詞の通訳者はシルムガルの寵愛を得ることも多く、その立場を悪用して作為的な通訳を行うことで知られている。
- ラクシャーサ/Rakshasa - 猫のデーモン。龍とは休戦状態にあり、氏族の一員となっている。その強力な魔術は味方としては頼もしいが敵に回すと危険であり、シルムガルは彼らの裏切りを常に恐れている。
- アンデッド/Undead - 屍術によって蘇った死体。ゾンビ/Zombieとも。
役割
- 龍王/Dragonlord - 氏族の支配者。1000年以上にわたってシルムガルがこの地位にある。
- 死致/Deathbringers - 敵を荒らし尽くすために用いられる龍。彼らが吐く毒の雲は敵の軍勢を窒息させ、酸の涎はかかったものすべてを溶かす。
- 龍語り/Dragonspeakers - シルムガルの通訳者。龍詞の基礎を教えられた人間とナーガから成り、氏族内では高い地位にある。
- 屍術使い/Necromasters - 屍術士の龍。死体の内に残る生命力を引き出し、それを用いて自らの恐ろしい魔術を強化する。
- 万全隊/Infallible - 他氏族の龍を狩るための特別な訓練を受けた、戦士と魔道士の精鋭部隊。1体でも龍を殺した者は僅かだが、中には数体を殺した者も存在する。
- シブシグ/Sibsig - 戦士として使用されるアンデッド。聖職者や屍術使いの魔術によって歪んだ暗黒の力を吹き込まれており、通常のアンデッドよりも強力なものとなっている。
重要人物
- シルムガル/Silumgar - シルムガル氏族の龍王。退屈するとコラガン/Kolaghanに敗北するという妄想に陥り手が付けられなくなるため、臣民たちは彼の気を紛らわす残忍な催し物を次から次へと創案する。
- シアラ/Siara - 龍語りの長を務める人間女性。シルムガルの布告と命令を人の言語に翻訳して宣言し、シルムガルの機嫌が悪いときには他者にそれを警告する。
- ザティ/Xathi - 高い技術を持つ特別な龍殺しの人間女性。シルムガルは最も危険な敵を殺すために彼女を秘蔵しているが、裏切りを恐れて彼女に監視を付けている。
- シディシ/Sidisi - シルムガルの通訳者を務めていたナーガの女性。シルムガルの命令を自分の利益になるように訳していたため処刑されたが、その力を買っていたシルムガルは彼女をアンデッドとして蘇らせた。
重要地点
- マラング川/The Marang River - コラガン氏族/The Kolaghan clanの領土との国境付近の大河。山の雪解け水が流れている。
- マラング川要塞/The Marang River Fortress - マラング川の近くに置かれた要塞。シルムガルの権力の座であり、龍とアンデッドが昼も夜もこの地を巡視している。
- カルシ宮殿/Qarsi Palace - 水路沿いに築かれた、密林の中の豪奢な宮殿。多くの学者と魔術師がここで暗黒魔術の訓練を積んでいる。
- ウクドの死滅都市/Ukud Necropolis - かつてスゥルタイの貴族を祀るために築かれた巨大な寺院。現在はシルムガル氏族の高位の龍を埋葬する墓所として、またシルムガルの宝物庫として使用されている。
- グドゥル/The Gudul - 巨大な三角州に点在する島々。水中と島の上の両方にあらゆる種類の怪物と忌まわしきアンデッドが潜んでおり、シルムガルの領土に侵入しようとする者から内部の水路を守っている。
- グルマグ沼/The Gurmag Swamps - シルムガルの領土を帯状に取り囲む沼沢地帯。他氏族の戦死した兵士と、シルムガルの不興を買った氏族員から成るシブシグの大群に満ちている。
ゲームでの特徴
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) 蛇(Snake)
接死
濫用(このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたはクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。)
アンデッドの大臣、シディシがクリーチャーを1体濫用したとき、あなたは「あなたのライブラリーからカードを1枚探し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
固有のメカニズムとして、キーワード能力の濫用を有する。これは龍王シルムガルのためなら他の氏族員さえ貢物に捧げる、シルムガル氏族の残忍な側面を表している[1]。また濫用とのシナジーがある死亡誘発能力を持つクリーチャーが多数存在している。
関連ページ
- Tarkir (Dragons of Tarkir)/タルキール(『タルキール龍紀伝』)(公式サイト)
- Planeswalker's Guide to Dragons of Tarkir, Part 1/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その1(Uncharted Realms 2015年3月11日 The Magic Creative Team著)
- The Poisoned Heart/毒入りの心臓(Uncharted Realms 2015年4月8日 Sam Stoddard著)
脚注
- ↑ Dragons of Tarkir Prerelease Primer/『タルキール龍紀伝』 プレリリース入門(Feature 2015年3月16日 Gavin Verhey著)