フレイバー
提供:MTG Wiki
フレイバー/Flavorとは、「風味」を意味する語。転じて、カードの雰囲気を表すために使用される。マジックの要素のうち、フレイバーを特に愛するプレイヤー群はヴォーソスという通称で呼ばれる。
概要
マジック:ザ・ギャザリングはダンジョンズ&ドラゴンズのようなファンタジー世界に影響されたトレーディングカードゲームであり、その雰囲気に魅了されたプレイヤーやコレクターも多い。マナ・シンボルからして、それぞれの色の雰囲気を表している。
カードの構成要素
最古のセットであるリミテッド・エディションより、ルール的な意味を持たない絵およびフレイバー・テキストがカードに風味を添えてきた。銀枠ではそれらがゲーム的な意味を持つこともある。
クリーチャー・タイプもかつては一部を除いてフレイバーを表すことが主目的であったが、部族にゲーム的に意味を持たされることも次第に多くなっていった。
上記およびカード名や背景世界は現在、主にクリエイティブ・チームによって担当されている。
またエキスパンション・シンボルも、ささやかながらセットの雰囲気を伝えるのに一役買っている。
芳醇なセット
フレイバーを始点としたカードデザインの手法としてトップダウン・デザインがある。個々のカードに適用されることもあれば、2011年以降のイニストラード・ブロックの成功を受けてからは次元/Planeやカードセットそのものをトップダウンで制作することも増えた。
同2011年に開発部が公表した新世界秩序では、対処すべきことのひとつとして理解上の複雑さが挙げられていた。「そのカードが何を行うのか」をプレイヤーが理解する助けとしてフレイバーによるイメージが役に立つことから、基本セット2013ごろからは特に「resonant」である(深い、共鳴する、呼び覚ますという意味。日本では「芳醇」と訳されている(日本公式サイトを「芳醇」で検索)ことを意識してデザインされている。
フレイバー表現の拡張
2019年発売のエルドレインの王権以降、「プロジェクト・ブースター・ファン」の一貫としてショーケース・フレームが登場。特殊なカード枠がそのセットの雰囲気を彩る。
2020年発売のイコリア:巨獣の棲処以降、他IPとのコラボにあたって名前が2行に渡るカード群が現れるようになった。これらは2行目に書かれたものが正式なカード名であり、1行目に書かれたコラボ用の名前はフレイバー・テキストとして扱われる。
2021年発売のフォーゴトン・レルム探訪ではフレイバー語も登場した。