Time Walk Variant 23
提供:MTG Wiki
非公式/非実在カード
Time Walk Variant #23 (青)ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、腎臓を1つ生け贄に捧げる。
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはこのターンに続いて追加の1ターンを行う。
Duelist Issue 21のExtra Pulledに登場した、非常にブラックなジョークカード。何とたったの1マナで追加ターンを得られるが、腎臓というとんでもない追加コストを要求する。
普通に考えれば、唱えることができるわけがないイカれたカードである。確かに人間には腎臓がふたつあり、ひとつを摘出しても普通の生活を送ることはできるとはいえ、まともな精神の持ち主ならばたかがカードゲームのために臓器を失っても惜しくないなどという発想は出てこないだろう。それでも仮に唱えるとして、ゲーム中に腎臓を摘出しようにも、医学的に適切でない理由・場所・状況で臓器を摘出するのは完全に違法(傷害罪)であるため引き受ける医者はまずいないし、自分で摘出しようものなら大量失血により意識を失う可能性が高い。さらに仮定を重ねて無事に摘出できたとしても、摘出して「生け贄に捧げた」後の腎臓をどうすればよいのか(臓器は医療廃棄物なので通常のゴミとして捨てられない)、傷跡が生々しいままゲームを続けるのか、など問題山積である。
だが、よく読むと「腎臓を1つ(a kidney)」としか書かれていない。つまり、あなたの腎臓である必要はないわけだ。親類・友人・知人を、あるいは誘拐してきた無辜の市民をあなたの勝利のための犠牲に…というのはさすがに許されないが、料理でも使われる牛や豚の腎臓(マメ)、鶏の腎臓(背肝)などをあらかじめ用意しておけば、少なくても自身の腎臓よりは遥かに気楽に唱えらえる。
- 当然ながらマジック:ザ・ギャザリングの世界で「腎臓を1つ生け贄に捧げる。」とはどういうことなのか定義されているわけがないので、万に一つ何かの間違いでこのカードを使う場合は、どうしたら生け贄に捧げたことになるのかを確認する必要があるだろう。
- マジックの総合ルールは置いておいて文字通りに解釈すると「供犠台や神棚など用意して腎臓を供え祈る」などといった形になるだろうか。
- 強いてマジックの総合ルールに当てはめようとするならば「戦場にある『腎臓』というタイプを持つパーマネントを、そのオーナーの墓地に置く」ということになるだろうか。タイプというのがパーマネント・タイプなのかサブタイプなのかはさておき、定義されていないタイプであるためどうあがいても黒枠的ルール内で運用することはできそうにない。
- 拡大解釈すれば、トークンなどのマーカーとして本物の腎臓を使ってしまうのも手。色も合っているThopter Pie Networkを使い、腎臓料理(上記の背肝の焼き鳥など)でトークンを表すようにすれば、腎臓をトークンに用いる理由づけにもなり美しいシナジー(?)を形成する。
- 銀枠の_____を『腎臓』という名前にする…ということはできない。何故なら_____はマジックに既に存在する名前しか選べないからである。[1]。もっとも『腎臓』にできたとしても、生け贄の条件がカード名であるなら「『腎臓』という名前のパーマネントを」というルール文章でないとおかしいので、かなりの拡大解釈を重ねないと成立しないのだが。本物の腎臓が不要な点はかなり魅力的だっただけに残念。