草むした墓/Overgrown Tomb
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Overgrown Tomb / 草むした墓
土地 — 沼(Swamp) 森(Forest)
土地 — 沼(Swamp) 森(Forest)
((T):(黒)か(緑)を加える。)
草むした墓が戦場に出るに際し、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしなかったなら、これはタップ状態で戦場に出る。
ラヴニカ・ブロックで登場した新デュアルランド、通称ショックランドの1枚。これは黒緑のバージョンである。
基本土地タイプの森があると一見サーチしやすそうに見えるが、実際はそうでもない。(参考 → 寺院の庭/Temple Garden)
こういった2色の強力な土地は、その色に有力なカードやデッキが存在するかで使われるか否かが決まる。 黒緑の組み合わせには破滅的な行為/Pernicious Deedを始めとした強烈なカードが数多く存在するので、エクステンデッドの京都迷宮案内やThe Rockなどの黒緑デッキの安定性を高めるために早速一役買っている。
- “overgrown”とは(植物が)生い茂ったという意味であるが、“草むした”と訳すところが粋(いき)である。イラストの、うっすらと靄(もや)のかかったような光の幻想性が引き立つ名訳と云えよう。
- 一方、“tomb”は単純に「墓」と訳してしまったため、同一サイクルの湿った墓/Watery Graveと被ってしまっている。
英語では、あえて似て非なる単語を並べることで美しい対照性を形作っていたものを台無しにしてしまった。
- 過去、“tomb”に対応する訳語は一貫して「墳墓」が使われてきたにもかかわらず、このカード、および同じくラヴニカ:ギルドの都に収録された安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tombの2つのみが「墓」と訳されている。
- 本来、似たような単語に対する訳語の重複を排除し、英語版から日本語版(またはその逆)のカード名を類推し易くするためのテンプレートであるはずなのだが、まさにその効果を発揮すべきところでテンプレートから外れた訳が採用されたことはあまりに間が悪く、手落ちと言わざるを得ない。
- ちなみに血の墓所/Blood Cryptは(これまたテンプレート通りではあるのだが)「墓所」と訳され、被りを回避している。