語られざるもの、忌話図/The Unspeakable
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いくらなんでも9マナは重すぎる感じだが、深遠の覗き見/Peer Through Depths、霧中の到達/Reach Through Mists、砂のふるい分け/Sift Through Sandsを同一ターンにプレイするとライブラリーから直接場に出すことが出来る。この場合、6マナで相手ターンにもプレイできるので、隙が少ないと言える。 この3枚は、それら自身がドローカードなので、ウルザランドを普通に揃えるよりは簡単だろうと思えるが青でこれらのカードを使わないでいるということはウルザランドと違い手札で腐ってしまいドローできないし、かといって見切り発車してこれらのカードを使いそろえるのは難しいので実際には同じターンにこれらのカードを使うのは厳しい。
場に出てしまえば対処が難しく、大きなアドバンテージを稼いでくれるフィニッシャーである。
- 砂のふるい分け/Sift Through Sandsは他の2つのプレイ後に解決する必要がある。
- 御霊の復讐/Goryo's Vengeanceで釣って、殴ってさっき使った御霊の復讐/Goryo's Vengeanceを拾って…というギミックもある。能動的に生け贄に捧げる手段があれば、毎ターン2マナで6/7飛行が呼べる。
- この神の日本語名は「忌話図(いわず)」であるが、英語名は「Towazu(とわず)」(神河固有名詞対訳参照)詳細は不明だが、恐らく英語圏の人間には「いわず」が発音しづらい(できない)からであろう。奇しくも英語名と日本語名が対応している。
- 英語名に「Towazu」と付いていないのに、日本語名には「忌話図」が付いている。不思議なカードだ。
- おそらくは翻訳用の資料に神名が明記されていたのであろう。
- 中文版では「忌話圖」だけ。三者三様である。
関連カード
参考
ストーリー
忌話図/Towazu
神河物語に登場する「伝承を堅固に守る知識の神」。 その姿を現すまで、誰もがその存在を知らず、また記憶からも忘れ去られていた。 会う者に多くの知識を与えようとするが、ほとんどの人間は膨大な古代の知識に圧倒され正気を保っていられなくなってしまう。
密師範が院長を務める水面院/Minamoにはこの世界最大の書庫があり、三冊の古い呪文書が保管されていた。これらの呪文書を読み解き、呪文を唱えることによって忌話図がその姿を現すが、呪文書は禁書とされ、噂として存在が語られていたのみであった。しかし、その不審さに気づいたある学生が密師範と書庫主任の小津あざみ/Azami Ozuがそろって不在の時に「神」を呼び出してしまった。
- 神はやがてはっきりとした形を取り始めた。それは蝙蝠の翼の様な……なにかで、まるで何百もの異なった形のものを濡れた粘土のように一まとめにしたような姿をしていた。四つの藍色の目は瞬きしながら彼を見下ろし、口と思しき裂け目は舌を鳴らしながら震えている。昆虫のような脚は霧を吐き出しながら胴体を取り囲み、梶也に向けてか細い音を囁き続けている。その羽のついた尾が振り回されて彼を突き抜けていったとき、彼はそれを畏怖とも恐怖ともつかぬ目で見つめていた(『囁かれる言葉』より)。
実は水面院では、以前にも二人の生徒が行方不明となっていた。これは忌話図を呼びだした学生たちで、いつの日にか忌話図の与えた知恵を読み解くべく、あざみが密師範にすら知らせずに監視下においているのであった。彼らは恐ろしいものを見たかのような顔のまま、ふさぎこみ他者との関係を頑なに拒むかのように怯えて暮らしている。
参考
- 神河固有名詞対訳
- 囁かれる言葉(WotC社、掌編)
- Told in Whispers(WotC、『囁かれる言葉』原文)
- 背景世界/ストーリー用語