イシュトヴァーンおじ/Uncle Istvan
提供:MTG Wiki
クリーチャーから与えられるダメージをすべて軽減する能力を持ったクリーチャー。
「クリーチャーによるダメージ」に依存する色と言えば緑と白なので、必然的にそれらに強い。この2色が黒の対抗色であるのは偶然ではないだろう。逆に単純な火力、例えば稲妻/Lightning Boltには耐えられないので、そういう点で赤相手では不利。
後に作られたダメージが一切効かない革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary、クリーチャーへのプロテクションを持つ司令官イーシャ/Commander Eeshaなどの発展系に比べると範囲が狭く、中途半端な能力なのは確か。とはいえ、このおじは本来軽減を得手としない黒のカード。チョー=マノやイーシャのような白のカードと単純比較するのはちょっとかわいそうか。
- 第5版では「弱過ぎる。収録する枠が足りない」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
- かつてはカード名とクリーチャー・タイプが同じカードの1つだった。その愛らしい名前からか、絶版から長く経ってもクリーチャー・タイプは密かに人気で、標準化/Standardizeではよく選ばれたりしていた。
- 愛らしい名前に反して、そのイラストとフレイバー・テキストから把握できる設定は結構怖い。
孤独が老いた隠者を狂気に追いやった。今、彼がつきあう相手といえば、この隠者に捕えられた者のみだ。
- ちなみに、誰のおじなのかは特に設定されていない。これは、英語の"Uncle"は血縁関係に関わらない年長の男性(とくに、親しい間柄)を示す単語であるため(「タングステンおじさん/Uncle Tungsten」や、「ステラおばさん/Aunt Stella」に見られる用法)。ゆえに、日本語表現では「イシュトヴァーンおじさん」が適切と思われる。とは言え、この日本語名でなければここまで慕われるカードでなかっただろう。
- 有名どころだと吸血鬼伝説のバートリ・エルジェーベトの伯父がイシュトヴァーンだが果たして…?