プロキシ
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プロキシ(代用カード、プロクシ、Proxy)とは、ルール上で使用可能な「真正のカード」の代わりとして用いられるカードのこと。
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概要
何らかの理由で実際のカードが足りないとき、あるいは実際のカードが使用できない際に使用する。ゲーム上では真正カードとまったく同等として扱う。
その際に使う代用カードは、余った適当なカードを使う(その際、カードにペンで直接書き込みをしたり、メモを一緒にスリーブに入れたりする例も)ほか、トークンのように他のTCGカードを転用したり、あるいは専用の厚紙(マジックの定型サイズ63mm×89mmで無地1色の厚紙が100枚入り200円程度で市販されている)にカード名などを記入したものを使うこともある。
- 中にはカード画像を印刷して本物そっくりに作る人もいる。ただしそれらの行為は著作権侵害、カードの偽造にあたり、違法である。内輪で楽しむ場合でも推奨される行為ではないし、まして大会で使用するなどマジックのルール上でも法律上でも完全にアウトである。絶対に行わないように。
主に、以下のような場合に用いられる。
認定大会中、カード破損時
マジック・イベント規定では、競技中に偶然傷ついたり摩耗したりしたカードに対して、そのイベント中にのみ使用可能な代用カードを発行することを認めている。この代用カードはプレイヤーが作成してはならない。発行できるのはヘッド・ジャッジのみである。
代用カードを使用する場合、マッチの間は元のカードを近くに保持しておく必要がある。カードが公開領域にあって区別できる間は、代用カードではなく元のカードを使用する。
- 故意や過失による破損では代用カードの発行は認められない。
- 両面カードの代わりに使用されるチェックリストカードの扱いに近いが、チェックリストカード自体は代用カードではなく真正のカードである。チェックリストカードの代用カードが発行されることもあり得る。
デッキ構築・調整時
デッキの調整(テストプレイ)の最中はさまざまなカードを試すものであるが、そのすべてをいちいち実際に入手していたら手間と資金がかさんでしまうため、テスト中はプロキシで代用することがままある。
当然ながら大会本番ではそういったプロキシの使用は認められていないため、デッキが完成したのちは、真正のカードをトレードなり購入なりで入手して使用する。
カジュアルプレイ
上記のテストプレイの例と同じように一時的な代用として用いることのほか、真正カードと入れ替える予定がないままプロキシを使用するケースもある。理由については、金銭的理由などで入手不可能だけど使いたいから、ということもあれば、所持してはいるが別のデッキに使用していて足りないから、ということもある。
ルール的な制約はないが、対戦前にその存在を相手に告げるのがマナーであるし、また対戦相手が不快感を示した場合には使用を控えるべきである。特にプロキシだらけのデッキなどは混乱しやすくゲームの進行に支障が出るし、相手からしても気分のいいものではない。
- プロキシではカードを見て特性やルール文章などが確認できないため、トラブルが起こる可能性もある。オラクルとまではいかずとも、少なくとも印刷されたテキストぐらいは確認できるように資料を揃えておくのがベターである。
- カード・タイプやマナ・コスト・色などが似たカードをプロキシにするのも手。例えばタルモゴイフ/Tarmogoyfのプロキシとして使うなら、ショック/Shockよりは灰色熊/Grizzly Bearsのほうが混乱が少なくて済むだろう。