マークド

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マークド/Markedとは、故意・あるいは偶然にカードに印がついていて、裏面からでも識別できるようになっているカード。マジック・イベント規定では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。

解説

マークドはもちろん大いに違反であり、ペナルティの対象となる。また、スリーブも同様に、識別できるものはこれに当たる。詳細はスリーブの項を参照。

サインドカードは、別名ペインテッド(Painted)と呼ばれ、イラスト側に書かれたものは内容によってはトーナメントでの使用を容認されうる(詳細は拡張アート#トーナメントでの使用を参照)。白枠黒枠に塗り替えてもペインテッド扱いになる。ただし、裏面にまで塗料がしみ出た場合は、マークドになる。

  • プレミアム・カードもマークドの原因になり得る。プレミアム・カードの項を参照。
  • ヘッド・ジャッジは、カードがマークドであるかどうかを最終決定する権限を持つ。あるカードがマークドであるかどうかが心配なら、大会開始前にヘッド・ジャッジの判断を仰ぐこと。
    • 塚本俊樹氏はポータル発売直後の大会にて、基本土地が全てポータルのものであることに直前になって気が付き、ヘッドジャッジに「マークドと判定されないか?」と尋ね、「問題ない」と言われても尚心配で、全て使い古した基本土地と入れ替えたらしい。氏らしい用心深さである。
  • マジックのカードは時期によって印刷の濃淡があり、ノースリーブや透明スリーブだとバックプリントである程度違いが判別出来てしまう。また同時期に発売されたカードであってもよく使うカードはそうでないカードと比べプレイに伴う摩耗が激しくなるため、結果的に重要なカードがそうでないカードと区別できる状態になってしまう。スリーブについても同様のことが言えるので、大会では新品のスリーブを用意しておいたほうがよい。
    • とはいえ、全て新品であってもマークド扱いになる可能性は否定できない(60枚セットでは30枚x2組の場合があり、(意図的ではないものの)別の組と微妙に長さが違っていたため土地キーカードで1組を使い切り、その他を別の組に入れた結果マークド判定になったこともある)。

不正行為

故意と判断されたマークドは「故意の違反」の不正行為として失格処分となり、出場停止となることもある。決して行わないように。

カードゲームにおけるカードへの細工によるイカサマは、トランプ・カードによるギャンブルなどがあってその歴史は古い。

  • 表面をざらつかせるサンディング(Sanding)。
  • 少し反らせておくパーミング(Perming)。
  • カードの縁(ふち)を少し切り落として形を変えるカッティング(Cutting)
  • 小さな穴を開けて触って判別するスポッティング(Spotting)。

これらはスリーブを使用することで防げるものも多いが、スリーブを使ったとしてもその気になればカードをマークすること自体は容易である。対戦相手がマークをしていないか、自分のスリーブがマークドと疑われかねない状態になっていないか、大舞台では常に注意が必要である。

参考

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