マークド
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マークド/Markedとは、故意・あるいは偶然にカードに印がついていて、裏面からでも識別できるようになっているカード。マジック・イベント規定では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。
解説
マークドはもちろん大いに違反であり、ペナルティの対象となる。また、スリーブも同様に、識別できるものはこれに当たる。詳細はスリーブの項を参照。
サインドカードは、別名ペインテッド(Painted)と呼ばれ、イラスト側に書かれたものは内容によってはトーナメントでの使用を容認されうる(詳細は拡張アート#トーナメントでの使用を参照)。白枠を黒枠に塗り替えてもペインテッド扱いになる。ただし、裏面にまで塗料がしみ出た場合は、マークドになる。
- プレミアム・カードもマークドの原因になり得る。プレミアム・カードの項を参照。
- ヘッド・ジャッジは、カードがマークドであるかどうかを最終決定する権限を持つ。あるカードがマークドであるかどうかが心配なら、大会開始前にヘッド・ジャッジの判断を仰ぐこと。
- マジックのカードは時期によって印刷の濃淡があり、ノースリーブや透明スリーブだとバックプリントである程度違いが判別出来てしまう。また同時期に発売されたカードであってもよく使うカードはそうでないカードと比べプレイに伴う摩耗が激しくなるため、結果的に重要なカードがそうでないカードと区別できる状態になってしまう。スリーブについても同様のことが言えるので、大会では新品のスリーブを用意しておいたほうがよい。
不正行為
故意と判断されたマークドは「故意の違反」の不正行為として失格処分となり、出場停止となることもある。決して行わないように。
カードゲームにおけるカードへの細工によるイカサマは、トランプ・カードによるギャンブルなどがあってその歴史は古い。
- 表面をざらつかせるサンディング(Sanding)。
- 少し反らせておくパーミング(Perming)。
- カードの縁(ふち)を少し切り落として形を変えるカッティング(Cutting)
- 小さな穴を開けて触って判別するスポッティング(Spotting)。
これらはスリーブを使用することで防げるものも多いが、スリーブを使ったとしてもその気になればカードをマークすること自体は容易である。対戦相手がマークをしていないか、自分のスリーブがマークドと疑われかねない状態になっていないか、大舞台では常に注意が必要である。
- 2001年のDavid Williamsや2019年の渡辺雄也など、実際にマークドで出場停止処分を受けた者もいる。