Vault Control

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'''Vault Control'''は、[[ヴィンテージ]]環境に存在する[[Time Vault]]の入った[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]の総称。[[Tezzeret's Vault]]の流れを汲む。
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'''Vault Control'''は、[[2008年]]9月24日に[[エラッタ]]がなされた[[Time Vault]]で[[無限ターン]]を発生させる[[コンボ]]を搭載した、[[ヴィンテージ]]における[[青]]系[[コントロールデッキ]]の総称。[[Tezzeret's Vault]]の流れを汲む。
  
 
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前述のとおりTezzeret's Vaultと同様、Vault Keyの[[ギミック]]([[Time Vault]]と[[通電式キー/Voltaic Key]])が組み込まれ、また[[修繕/Tinker]]からの[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]という勝ちパターンも継承している。
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[[Time Vault]]と[[通電式キー/Voltaic Key]]によるVault-Keyの[[無限ターン]][[ギミック]]に加えて[[修繕/Tinker]]を採用しており、[[ティンカー|ティンカーデッキ]]の一種でもある。修繕先として攻撃が通ればゲームが終わる[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]が登場したことでデッキパワーが大きく向上し、2010年代前半の[[ヴィンテージ]]環境に君臨した。
  
Tezzeret's Vaultとの差異は、[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]以後に登場した[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]][[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]や[[クリーチャー]]の[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]によるもので、ジェイスとの併用やテゼレットを採用しないものなどのバリエーションが多岐にわたっている。この多様性ゆえに、デッキ名にTezzeretと冠するのが必ずしも適切でないものも多くなり、ジェイスの入ったバージョンは'''Jace Control'''、瞬唱の魔道士の入ったバージョンは'''Snap Vault Control'''、[[闇の腹心/Dark Confidant]]を搭載したバージョンは'''[[腹心コントロール]]'''やDark Tezz、さらに瞬唱・腹心を併用した'''[[インビテーショナルテゼレット]]'''といった様に名称も細分化されてきた。また[[4CC]](Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。
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最初に注目されたのは[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]によってVault-Keyが実質1枚[[コンボ]]となる[[Tezzeret's Vault]]であるが、その後のカードプールの拡大に伴って[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]を搭載した'''Jace Control'''、[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]を搭載した'''Snap Vault Control'''、[[闇の腹心/Dark Confidant]]を搭載した'''[[腹心コントロール]]'''やDark Tezz、瞬唱・腹心を併用した'''[[インビテーショナルテゼレット]]'''といった様々な亜種が登場していった。また[[4CC]](Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。
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他に採用されるカードとしては[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]も定番である。闇の腹心との[[シナジー]]はもちろん、独楽の[[タップ能力]]を[[起動]]し、[[解決]]前に独楽を通電式キーで[[アンタップ]]してから再び独楽の[[タップ能力]]を起動することで、独楽を[[手札]]に回収しつつ1枚[[ドロー]]できる。
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そして[[モダンホライゾン2]]で、強力な[[アーティファクト]]が大量に存在する[[ヴィンテージ]][[環境]]そのものとの相性が極めてよい[[ウルザの物語/Urza's Saga]]が登場する。Vault Controlは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で[[生成]]される[[トークン]]を[[アンブロッカブル]]にできる」といった要素のおかげで、ウルザの物語を最も強く使えるデッキであった。そのため、[[白単イニシアチブ]]登場までVault Controlの一強状態が形成されることとなった。
  
 
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*備考
 
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**[[日本ヴィンテージ選手権11]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/jpnats11/decklist/001896/ 参考])
 
**[[日本ヴィンテージ選手権11]] ベスト8 ([http://coverage.mtg-jp.com/jpnats11/decklist/001896/ 参考])
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==参考==
 
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*[[ティンカー]]
 
*[[Tezzeret's Vault]]
 
*[[Tezzeret's Vault]]
 
*[[腹心コントロール]]
 
*[[腹心コントロール]]

2024年12月23日 (月) 14:13時点における版

Vault Controlは、2008年9月24日にエラッタがなされたTime Vault無限ターンを発生させるコンボを搭載した、ヴィンテージにおけるコントロールデッキの総称。Tezzeret's Vaultの流れを汲む。

概要


Time Vault (2)
アーティファクト

Time Vaultはタップ状態で戦場に出る。
Time Vaultはあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
Time Vaultがタップ状態である間にあなたがあなたのターンを始める場合、代わりにあなたはそのターンを飛ばしてもよい。そうした場合、Time Vaultをアンタップする。
(T):このターンに続いて追加の1ターンを行う。



Voltaic Key / 通電式キー (1)
アーティファクト

(1),(T):アーティファクト1つを対象とし、それをアンタップする。



Tinker / 修繕 (2)(青)
ソーサリー

この呪文を唱えるための追加コストとして、アーティファクト1つを生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探し、そのカードを戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。


Time Vault通電式キー/Voltaic KeyによるVault-Keyの無限ターンギミックに加えて修繕/Tinkerを採用しており、ティンカーデッキの一種でもある。修繕先として攻撃が通ればゲームが終わる荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusが登場したことでデッキパワーが大きく向上し、2010年代前半のヴィンテージ環境に君臨した。

最初に注目されたのは求道者テゼレット/Tezzeret the SeekerによってVault-Keyが実質1枚コンボとなるTezzeret's Vaultであるが、その後のカードプールの拡大に伴って精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorを搭載したJace Control瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを搭載したSnap Vault Control闇の腹心/Dark Confidantを搭載した腹心コントロールやDark Tezz、瞬唱・腹心を併用したインビテーショナルテゼレットといった様々な亜種が登場していった。また4CC(Keeper)と呼ばれる場合もあるようだ。


Sensei's Divining Top / 師範の占い独楽 (1)
アーティファクト

(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。


他に採用されるカードとしては師範の占い独楽/Sensei's Divining Topも定番である。闇の腹心とのシナジーはもちろん、独楽のタップ能力起動し、解決前に独楽を通電式キーでアンタップしてから再び独楽のタップ能力を起動することで、独楽を手札に回収しつつ1枚ドローできる。


Bolas's Citadel / ボーラスの城塞 (3)(黒)(黒)(黒)
伝説のアーティファクト

あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上のカードを見てもよい。
あなたはあなたのライブラリーの一番上の土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。あなたがこれにより呪文を唱えるなら、それのマナ・コストを支払うのではなく、それのマナ総量に等しい点数のライフを支払う。
(T),土地でないパーマネント10個を生け贄に捧げる:各対戦相手はそれぞれ10点のライフを失う。



Manifold Key / 多用途の鍵 (1)
アーティファクト

(1),(T):これでないアーティファクト1つを対象とする。それをアンタップする。
(3),(T):クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。


その後メンターが登場するとコントロールデッキのメインはそちらになり、メンターとの差別化が難しいティンカー型Vault Controlは勢力を落としたが、僧院の導師/Monastery Mentorの規制に加えて、師範の占い独楽と相性がいい修繕先としてボーラスの城塞/Bolas's Citadelが登場したことで息を吹き返した。また基本セット2020多用途の鍵/Manifold Keyが登場すると、通電式キーはおおむねこれに差し替えられた。


Urza's Saga / ウルザの物語
エンチャント 土地 — (Urza’s) 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― ウルザの物語は「(T):(◇)を加える。」を得る。
II ― ウルザの物語は「(2),(T):『このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。』を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。」を得る。
III ― あなたのライブラリーからマナ・コストが(0)か(1)のアーティファクト・カード1枚を探し、戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。


そしてモダンホライゾン2で、強力なアーティファクトが大量に存在するヴィンテージ環境そのものとの相性が極めてよいウルザの物語/Urza's Sagaが登場する。Vault Controlは、「III章で多用途の鍵をサーチ可能であり、Vault-Keyコンボ成立が容易になる」「多用途の鍵によってII章で生成されるトークンアンブロッカブルにできる」といった要素のおかげで、ウルザの物語を最も強く使えるデッキであった。そのため、白単イニシアチブ登場までVault Controlの一強状態が形成されることとなった。

サンプルレシピ

参考

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