未知なるものの魅惑/Allure of the Unknown

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
1行: 1行:
 
{{#card:Allure of the Unknown}}
 
{{#card:Allure of the Unknown}}
手札を一挙に五枚手に入れられるが、うち1枚は相手が唱えてしまう呪文。ライフの支払いなく差し引き4枚手札が増えるというアドバンテージは、[[赤黒]]という組み合わせでは破格である。
 
とはいえ5マナのソーサリーであるため、手に入れた5枚の手札を使うにはさらなるマナが必要であることに対し、相手がおそらくもっともと強いであろうカードをタダで唱えてしまうことを考えると、とても釣り合っているとは考えられない。
 
  
ただし上記の条件は1対1形式の試合のみの話であり、多人数戦では趣が変わる。<br/>
+
[[ライブラリーの一番上]]から[[カード]]を6枚公開し、1枚を除いて[[手札]]に加えられる[[呪文]]。ただしどのカードが除かれるかは[[対戦相手]]が選ぶうえ、選ばれたカードはタダで[[唱える|唱え]]られてしまう。
例えば3人戦で、大きく優勢に出ているプレイヤーAを阻むためにプレイヤーBがこの呪文を唱えた場合、Bはカードを追放して唱える対戦相手をプレイヤーCにすることができる。この場合、BCの結託によりAの優勢を挫くカードを唱えることができる。
+
また、残りの5枚の手札ではBがあまりに優勢になると判断された場合、Cが自分のみ有利になる呪文唱える可能性もあるなど、多人数戦向けに濃い政治的駆け引きを発生させるカードである。<br/>
+
[[固有色]]赤黒では純粋な手札を増やすカードが限られるため、その点を踏まえても優秀である。
+
  
*6枚すべてが土地である場合、対戦相手は何も唱えることができないため、6枚すべての土地を手に入れることができる。
+
[[ライフ]]の支払いなく差し引き4枚手札が増えるという[[ハンド・アドバンテージ]]は、[[赤黒]]という組み合わせでは破格である。とはいえ5[[マナ]]の[[ソーサリー]]であり、手に入れた5枚の手札を使うにはさらなる[[マナ]]が必要であることに対し、対戦相手がもっとも強いカードをタダで唱えてしまうことを考えると、[[2人対戦]]ではとても釣り合っているとは言い難い。
*[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]などにより、対戦相手が選んだ呪文が唱えられない場合には、そのカードは追放されたままである。
+
 
 +
ただし[[多人数戦]]では趣が変わる。例えば3人戦で、大きく優勢に出ている[[プレイヤー]]Aを阻むためにプレイヤーBがこの呪文を唱えた場合、Bはカードを追放して唱える対戦相手をプレイヤーCにすることができる。この場合、BCの結託によりAの優勢を挫くカードを唱えることができる。また、残りの5枚の手札ではBがあまりに優勢になると判断された場合、Cが自分のみ有利になる呪文唱える可能性もあるなど、多人数戦向けに濃い政治的駆け引きを発生させるカードである。[[統率者]]の[[固有色]]が赤黒の[[デッキ]]では純粋な手札を増やすカードが限られるため、その点を踏まえても優秀である。
 +
 
 +
*6枚すべてが[[土地]]である場合、対戦相手は何も唱えることができないため、6枚すべての土地を手に入れることができる。
 +
*[[時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler]]などにより、対戦相手が選んだ呪文が唱えられない場合には、そのカードは[[追放]]されたままである。
 
*モチーフはギリシャ神話に登場する[[Wikipedia:ja:パンドーラー|パンドーラーの箱]]だろう。パンドーラーは決して開けてはならないと言われて神々から授かった箱を、好奇心に負けて開けてしまう。するとそこから様々な災厄が飛び出し、こうして人類は苦しむことになった。最後に箱に残っていたのは「希望」であるとされる。
 
*モチーフはギリシャ神話に登場する[[Wikipedia:ja:パンドーラー|パンドーラーの箱]]だろう。パンドーラーは決して開けてはならないと言われて神々から授かった箱を、好奇心に負けて開けてしまう。するとそこから様々な災厄が飛び出し、こうして人類は苦しむことになった。最後に箱に残っていたのは「希望」であるとされる。
 
{{フレイバーテキスト|希望の光に目を奪われたパントルには、世界の不幸が見えなかった。}}
 
{{フレイバーテキスト|希望の光に目を奪われたパントルには、世界の不幸が見えなかった。}}

2020年1月30日 (木) 21:03時点における版


Allure of the Unknown / 未知なるものの魅惑 (3)(黒)(赤)
ソーサリー

あなたのライブラリーの一番上からカードを6枚公開する。対戦相手1人は、その中から土地でないカード1枚を追放する。その後、あなたは残りをあなたの手札に加える。その対戦相手はその追放されたカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。


ライブラリーの一番上からカードを6枚公開し、1枚を除いて手札に加えられる呪文。ただしどのカードが除かれるかは対戦相手が選ぶうえ、選ばれたカードはタダで唱えられてしまう。

ライフの支払いなく差し引き4枚手札が増えるというハンド・アドバンテージは、赤黒という組み合わせでは破格である。とはいえ5マナソーサリーであり、手に入れた5枚の手札を使うにはさらなるマナが必要であることに対し、対戦相手がもっとも強いカードをタダで唱えてしまうことを考えると、2人対戦ではとても釣り合っているとは言い難い。

ただし多人数戦では趣が変わる。例えば3人戦で、大きく優勢に出ているプレイヤーAを阻むためにプレイヤーBがこの呪文を唱えた場合、Bはカードを追放して唱える対戦相手をプレイヤーCにすることができる。この場合、BCの結託によりAの優勢を挫くカードを唱えることができる。また、残りの5枚の手札ではBがあまりに優勢になると判断された場合、Cが自分のみ有利になる呪文唱える可能性もあるなど、多人数戦向けに濃い政治的駆け引きを発生させるカードである。統率者固有色が赤黒のデッキでは純粋な手札を増やすカードが限られるため、その点を踏まえても優秀である。

  • 6枚すべてが土地である場合、対戦相手は何も唱えることができないため、6枚すべての土地を手に入れることができる。
  • 時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerなどにより、対戦相手が選んだ呪文が唱えられない場合には、そのカードは追放されたままである。
  • モチーフはギリシャ神話に登場するパンドーラーの箱だろう。パンドーラーは決して開けてはならないと言われて神々から授かった箱を、好奇心に負けて開けてしまう。するとそこから様々な災厄が飛び出し、こうして人類は苦しむことになった。最後に箱に残っていたのは「希望」であるとされる。
希望の光に目を奪われたパントルには、世界の不幸が見えなかった。

参考

QR Code.gif