エレンダ/Elenda
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カツタカは語った。太陽帝国では弟アトラチャン/Atlacanらが[[アルタ・トレゾン/Alta Torrezon]]への報復戦争を仕掛けようとしているが、先の侵略で疲弊した帝国はそれに耐えられないと。一方でエレンダもまた、アルタ・トレゾンでは[[ヴィト・キハノ・デ・パサモンテ/Vito Quijano de Pasamonte]]たち『異端者』が蔓延り、アクロゾズを呼び戻すことで血の時代をもたらそうとしていると告げた。双方の国とその民を内部分裂から救うべく、決意を新たにしたエレンダであったが―― | カツタカは語った。太陽帝国では弟アトラチャン/Atlacanらが[[アルタ・トレゾン/Alta Torrezon]]への報復戦争を仕掛けようとしているが、先の侵略で疲弊した帝国はそれに耐えられないと。一方でエレンダもまた、アルタ・トレゾンでは[[ヴィト・キハノ・デ・パサモンテ/Vito Quijano de Pasamonte]]たち『異端者』が蔓延り、アクロゾズを呼び戻すことで血の時代をもたらそうとしていると告げた。双方の国とその民を内部分裂から救うべく、決意を新たにしたエレンダであったが―― | ||
− | その直後、[[ベケット/Beckett]]ら[[鉄面連合/The Brazen Coalition]]が会議の場に闖入してくる。彼女は圧倒的な海上戦力をちらつかせ、海賊による新国家の樹立を呑ませようとした。エレンダはベケットの傲慢な態度に不満を覚えるも、一方のカツタカは連合との同盟を受け入れるよう諭した。何故なら両国のやりとりをしていた密偵は鉄面連合の者であり、自分たちを安全にセン・ガエルへと運んできた船もまた鉄面連合のもの――すなわち、連合は最初から自分達と同じテーブルについていたと悟ったからだ。しばしの沈黙の後、エレンダは苛立ちと共に[[Wikipedia:ja:私掠免許|私掠免許状]] | + | その直後、[[ベケット/Beckett]]ら[[鉄面連合/The Brazen Coalition]]が会議の場に闖入してくる。彼女は圧倒的な海上戦力をちらつかせ、海賊による新国家の樹立を呑ませようとした。エレンダはベケットの傲慢な態度に不満を覚えるも、一方のカツタカは連合との同盟を受け入れるよう諭した。何故なら両国のやりとりをしていた密偵は鉄面連合の者であり、自分たちを安全にセン・ガエルへと運んできた船もまた鉄面連合のもの――すなわち、連合は最初から自分達と同じテーブルについていたと悟ったからだ。しばしの沈黙の後、エレンダは苛立ちと共に[[Wikipedia:ja:私掠免許|私掠免許状]]の発行を認めた。すなわち、トレゾンに帰還しようとするヴィト達を抹殺することを条件に、女王[[イクサランのその他のキャラクター#ミラルダ/Miralda|ミラルダ/Miralda]]に海賊国家の樹立を認めさせるという契約だ。カツタカもまたベケットとの交渉を終えると、三人はサヒーリの起こした議事録に署名をした。エレンダは不承ながらも、サヒーリにより封をされた書類を預かり本国へと帰っていった。 |
==登場== | ==登場== |
2025年2月24日 (月) 23:16時点における最新版
エレンダ/Elendaはイクサラン・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはイクサランの相克の薄暮薔薇、エレンダ/Elenda, the Dusk Roseが初出。
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[編集] 解説
イクサラン/Ixalanの吸血鬼/Vampire。女性(イラスト)。薄暮の軍団/The Legion of Duskの始祖として伝えられる伝説の存在。The Art of Magic: the Gathering Ixalanによれば2つ名はElenda of Garrano。
伝説では9フィート(約270cm)の体躯であったと伝えられるが、実際に会ったファートリによればファートリ自身よりやや低いほどの平均的な上背。
薄暮薔薇/The Dusk Roseの異名でも呼ばれるほか、太陽帝国からは東の蝙蝠/The Bat of the Eastとも呼称される。伝説ではアクロゾズ/Aclazotzの力により最初の吸血鬼と化したと語られている。
[編集] 経歴
[編集] 伝説
はるか昔、トレゾン/Torrezonで不滅の太陽/The Immortal Sunを守護していた修道院の最後の生き残りであり、不滅の太陽がペドロン/Pedron、そして翼ある獣/The winged beastによって西に奪われるのを追い、西へ向かったとされる。その後トレゾンが三国に分かたれ三百年の戦乱が続いた後、劣勢に陥ったトレゾンの教会の軍勢の前に一人の見知らぬ女性が姿を現す。波打つ黒い煙に包まれたその女性は、馬を駆って敵軍に突撃し、行く先のすべてを殺戮した。その女性は告げた――自分はエレンダであり、数百年に及ぶ不滅の太陽の捜索から帰還したのだと。そのあまりに突飛な主張は君主と司教にとって信じがたいものであったが、彼女は責務を全うするために吸血の祝福を受けたことを告白した。司教は、エレンダの変質を無私の自己犠牲であると解釈した。すぐにトレゾンの貴族の多くがその変質の儀式を受け、それは教会により救済の儀式/The Rite of Redemptionとして知られるようになった。その後エレンダは再び不滅の太陽を見つけるために西の黄金郷へ旅立ったとされる。
[編集] イクサランの相克
歴史の真実は、彼女の目的はペドロンのような暴君から不滅の太陽を守ることであり、吸血鬼の力を以てしても慎みと救済への道を求めることであった。オラーズカ/Orazcaで不滅の太陽が強固に守られていることを知ったエレンダは、同胞たちを待ち眠りについた。
目覚め始めたオラーズカを目指すファートリ/Huatliとアングラス/Angrathは、オラーズカと共に覚醒したエレンダと遭遇する。ファートリの口から薄暮の軍団が彼女が伝えた責務を忘れ侵略者となってしまったことを知ったエレンダは、それを正すことを目的とし姿を消す。その後、四勢力が集まる中で不滅の太陽が消失してしまった場に現れ、不滅の太陽の消失に青き獣が関わっていることを確認すると不滅の太陽は良き目的のために失われたと判断した。ファートリのこの大陸をそっとしておいて欲しいという嘆願を受け、エレンダはマーブレン・フェイン/Mavren Feinとヴォーナ/Vonaを伴い去っていった。
薄暮の軍団が勝利した場合のエンディングでも、オラーズカに固執するヴォーナを置いて大陸から去っていく。
[編集] 基本セット2021
薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Roseのストーリーでは、トレゾンへ帰還したエレンダに対し反逆する吸血鬼たちがいることが示唆されている。
[編集] 機械兵団の進軍
アゾールと共闘し、新ファイレクシア/New Phyrexiaの侵攻に立ち向かっている。
[編集] イクサラン:失われし洞窟
ある晩、エレンダはカツタカ・フィシントリ/Caztaca Huicintliら帝国の穏健派を、トレゾン近辺の島セン・ガエル/Sen Gaelで行われる秘密の会合へと呼び出した。サヒーリ・ライ/Saheeli Raiもまた、オラーズカ地下の探検を命じられたファートリの代理として出席していた。
カツタカは語った。太陽帝国では弟アトラチャン/Atlacanらがアルタ・トレゾン/Alta Torrezonへの報復戦争を仕掛けようとしているが、先の侵略で疲弊した帝国はそれに耐えられないと。一方でエレンダもまた、アルタ・トレゾンではヴィト・キハノ・デ・パサモンテ/Vito Quijano de Pasamonteたち『異端者』が蔓延り、アクロゾズを呼び戻すことで血の時代をもたらそうとしていると告げた。双方の国とその民を内部分裂から救うべく、決意を新たにしたエレンダであったが――
その直後、ベケット/Beckettら鉄面連合/The Brazen Coalitionが会議の場に闖入してくる。彼女は圧倒的な海上戦力をちらつかせ、海賊による新国家の樹立を呑ませようとした。エレンダはベケットの傲慢な態度に不満を覚えるも、一方のカツタカは連合との同盟を受け入れるよう諭した。何故なら両国のやりとりをしていた密偵は鉄面連合の者であり、自分たちを安全にセン・ガエルへと運んできた船もまた鉄面連合のもの――すなわち、連合は最初から自分達と同じテーブルについていたと悟ったからだ。しばしの沈黙の後、エレンダは苛立ちと共に私掠免許状の発行を認めた。すなわち、トレゾンに帰還しようとするヴィト達を抹殺することを条件に、女王ミラルダ/Miraldaに海賊国家の樹立を認めさせるという契約だ。カツタカもまたベケットとの交渉を終えると、三人はサヒーリの起こした議事録に署名をした。エレンダは不承ながらも、サヒーリにより封をされた書類を預かり本国へと帰っていった。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
- 聖エレンダ/Saint Elenda(Arena限定カード)
[編集] カード名に登場
- イクサランの相克
- 薄暮薔薇の墓所/Tomb of the Dusk Rose
- 基本セット2021
- 薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose
- イクサラン:失われし洞窟
- 薄暮薔薇の聖遺/Dusk Rose Reliquary
- イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
- エレンダの秘儀司祭/Elenda's Hierophant
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Planeswalker's Guide to Ixalan, Part 2/プレインズウォーカーのための「イクサラン」案内 その2(Daily MTG 2017年11月8日 R&D Narrative Team著)
- The Talented Captain Vraska/敏腕船長ヴラスカ(Magic Story 2017年9月20日) - 名前のみ
- The Race, Part 1/争奪戦 その1(Daily MTG、Magic Story 2017年10月18日) - 名前のみ
- Glimpse the Far Side of the Sun/太陽の向こう側(Daily MTG、Magic Story 2018年1月17日)
- Who Tells the Stories/物語を伝える者(Daily MTG、Magic Story 2018年2月7日)
- Rivals of Ixalan Magic Story Alternate Endings/『イクサランの相克』各勢力勝利エンディング(Daily MTG、Magic Story 2018年2月21日)
- The Lore of Core Set 2021 on the Cards(Internet Archive)(Feature 2020年6月16日 Wizards of the Coast著)
- The Lost Caverns of Ixalan | Episode 1/メインストーリー第1話(Magic Story 2023年10月20日 Valerie Valdes著、名前のみ)
- The Lost Caverns of Ixalan | Episode 2/メインストーリー第2話(Magic Story 2023年10月20日 Valerie Valdes著、名前のみ)
- The Lost Caverns of Ixalan | Episode 5/メインストーリー第5話(Magic Story 2023年10月20日 Valerie Valdes著、名前のみ)
- The Lost Caverns of Ixalan | Episode 6/メインストーリー第6話(Magic Story 2023年10月20日 Valerie Valdes著、名前のみ)
- The Lost Caverns of Ixalan | Pawns/サイドストーリー ポーン(Magic Story 2023年10月20日 Miguel Lopez著)
- Planeswalker's Guide to The Lost Caverns of Ixalan/プレインズウォーカーのための『イクサラン:失われし洞窟』案内(Daily MTG 2023年11月10日 Miguel Lopez著)