アルケミー
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− | [[デジタル]]主体の[[プレイヤー]]向け。ユーザーのコンテンツの消費速度や常に新鮮で進化し続ける[[メタゲーム]] | + | [[デジタル]]主体の[[プレイヤー]]向け。ユーザーのコンテンツの消費速度や常に新鮮で進化し続ける[[メタゲーム]]への期待に応えるために、スタンダード[[環境]]を基本として[[カード]]の[[再調整]]やデジタル専用の機能を取り入れた[[サプリメント・セット]]を加えることで魅力的な環境を提供することを目的とする。この理念により、スタンダードのローテーションが2年から3年に延長された際にもアルケミーでは2年ごとのローテーションが維持された<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/updates-to-standard-and-alchemy-on-mtg-arena Updates to Standard and Alchemy on MTG Arena]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036905/ MTGアリーナにおけるスタンダードとアルケミーの更新]([[Daily MTG]] [[2023年]]5月7日)</ref>。 |
デジタル限定カードだけでなく、[[紙|テーブルトップ]]に存在するカードに対しても[[エラッタ#パワーレベル・エラッタ|パワーレベル・エラッタ]]となる再調整が行なわれる。意図したバランスを超えてメタゲームに多大な影響を与えているカードについては下方修正(ナーフ/Nerf)を、プレイヤーは楽しんでいるのにパワーレベルの点で足りていないカードについては少しだけ強くする上方修正(バフ/Buff)を加える。下方の例として[[ドロー]]が[[占術]]に変更された[[創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation]]や、上方の例として自身や[[効果]]に[[トランプル]]が追加された[[世界を彫る者、ファイラス/Phylath, World Sculptor]]がある。[[ETB]]のトークンが減った代わりに[[搭乗]]コストも2に減った[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]などの下方と上方を同時に調整したものもある。これらの調整は[[ヒストリック]]にも適用される。 | デジタル限定カードだけでなく、[[紙|テーブルトップ]]に存在するカードに対しても[[エラッタ#パワーレベル・エラッタ|パワーレベル・エラッタ]]となる再調整が行なわれる。意図したバランスを超えてメタゲームに多大な影響を与えているカードについては下方修正(ナーフ/Nerf)を、プレイヤーは楽しんでいるのにパワーレベルの点で足りていないカードについては少しだけ強くする上方修正(バフ/Buff)を加える。下方の例として[[ドロー]]が[[占術]]に変更された[[創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation]]や、上方の例として自身や[[効果]]に[[トランプル]]が追加された[[世界を彫る者、ファイラス/Phylath, World Sculptor]]がある。[[ETB]]のトークンが減った代わりに[[搭乗]]コストも2に減った[[エシカの戦車/Esika's Chariot]]などの下方と上方を同時に調整したものもある。これらの調整は[[ヒストリック]]にも適用される。 | ||
− | 実装からしばらくはスタンダードのカードすべてに加えてアルケミー用のカードが使えるフォーマットだったため純粋に[[カードプール]]が広く、再調整や[[禁止カード]] | + | 実装からしばらくはスタンダードのカードすべてに加えてアルケミー用のカードが使えるフォーマットだったため純粋に[[カードプール]]が広く、再調整や[[禁止カード]]込みでもスタンダードに比べて強力なデッキが組める環境だった。2023年9月5日の更新からはスタンダードとローテーションのタイミングがずれたため、スタンダードでは活躍しているがアルケミーでは構築自体不可能なデッキも生じるなど差別化が進んでいる。 |
再調整カードは内部的には[[名前]]に「A-」がつきスタンダード用のカードとは別個のカードとして存在するが、入手についてはそれぞれが同期するようになる。「A-」が付くのはインポートとエクスポートの時のみでゲーム上では元の名前のままなので、名前を指定する効果などへの影響は無い。 | 再調整カードは内部的には[[名前]]に「A-」がつきスタンダード用のカードとは別個のカードとして存在するが、入手についてはそれぞれが同期するようになる。「A-」が付くのはインポートとエクスポートの時のみでゲーム上では元の名前のままなので、名前を指定する効果などへの影響は無い。 | ||
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2023年9月7日 (木) 23:36時点における版
アルケミー/Alchemyは、構築フォーマットの1つ。Magic: The Gathering Arena上での公式フォーマット。
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解説
2021年12月9日より開始されたMTGアリーナ上での公式フォーマット。直近2年に発売されたスタンダードで使用可能なセットおよびアルケミーで使用可能と指定されているセットが使用可能で、2年ごとにローテーションする。
デジタル主体のプレイヤー向け。ユーザーのコンテンツの消費速度や常に新鮮で進化し続けるメタゲームへの期待に応えるために、スタンダード環境を基本としてカードの再調整やデジタル専用の機能を取り入れたサプリメント・セットを加えることで魅力的な環境を提供することを目的とする。この理念により、スタンダードのローテーションが2年から3年に延長された際にもアルケミーでは2年ごとのローテーションが維持された[1]。
デジタル限定カードだけでなく、テーブルトップに存在するカードに対してもパワーレベル・エラッタとなる再調整が行なわれる。意図したバランスを超えてメタゲームに多大な影響を与えているカードについては下方修正(ナーフ/Nerf)を、プレイヤーは楽しんでいるのにパワーレベルの点で足りていないカードについては少しだけ強くする上方修正(バフ/Buff)を加える。下方の例としてドローが占術に変更された創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creationや、上方の例として自身や効果にトランプルが追加された世界を彫る者、ファイラス/Phylath, World Sculptorがある。ETBのトークンが減った代わりに搭乗コストも2に減ったエシカの戦車/Esika's Chariotなどの下方と上方を同時に調整したものもある。これらの調整はヒストリックにも適用される。
実装からしばらくはスタンダードのカードすべてに加えてアルケミー用のカードが使えるフォーマットだったため純粋にカードプールが広く、再調整や禁止カード込みでもスタンダードに比べて強力なデッキが組める環境だった。2023年9月5日の更新からはスタンダードとローテーションのタイミングがずれたため、スタンダードでは活躍しているがアルケミーでは構築自体不可能なデッキも生じるなど差別化が進んでいる。
再調整カードは内部的には名前に「A-」がつきスタンダード用のカードとは別個のカードとして存在するが、入手についてはそれぞれが同期するようになる。「A-」が付くのはインポートとエクスポートの時のみでゲーム上では元の名前のままなので、名前を指定する効果などへの影響は無い。
- Alchemyとは「錬金術」という意味。再調整によりカードが変化していくところからの命名だろう。
- アーチエネミー戦(およびアーチエネミー)/Archenemyは、英単語としての字面が似ているが別物。そちらはカジュアル変種ルール。
使用可能カードセット
2023年9月5日現在、以下のセットに含まれるカード(番外カード含む)が使用可能である。
- 団結のドミナリア
- 兄弟戦争
- ファイレクシア:完全なる統一
- 機械兵団の進軍
- 機械兵団の進軍:決戦の後に
- エルドレインの森
- アルケミー:ドミナリア
- アルケミー:兄弟戦争
- アルケミー:ファイレクシア
- 指輪物語:中つ国の伝承
- アリーナ基礎セット
脚注
公式特集ページ
- MTG Arena: State of the Game/MTGアリーナ:ゲーム更新情報――「アルケミー」(Daily MTG 2021年12月2日)
- Introducing Alchemy: A New Way to Play MTG Arena/新たなMTGアリーナ体験「アルケミー」登場(Daily MTG 2021年12月2日)
- Alchemy Rebalancing Philosophy/アルケミーにおける再調整の理念(Daily MTG 2021年12月2日)
- Designing for Alchemy/アルケミー向けデザイン(Daily MTG 2021年12月8日)