ゼロ乗算/Multiply by Zero
提供: MTG Wiki
クリーチャー1体の基本のパワー/タフネスを0/0にしてしまうインスタント。
他の効果による修整がなければ確実にそのクリーチャーはタフネスが0になって死亡するため、実質的な機能としては喉首狙い/Go for the Throat等の「特定条件を満たさないクリーチャーを破壊する黒2マナインスタント」に近い。それらと異なり「破壊」ではなく状況起因処理による死亡のため、破壊不能等の一部除去耐性を貫通する点が強み。
一方でタフネスに1点でも修整が入っていれば生き延びられてしまうのは弱点である。相手が栄光の頌歌/Glorious Anthemなどの全体強化を使用していると除去としての機能をほぼ果たさなくなるほか、+1/+1カウンターを使用する相手にも弱く、果敢の誘発で耐えられる場合もあるなど、除去に失敗する状況は枚挙に暇がない。とはいえそれらの場合もP/Tを低下させるコンバット・トリックにはなるので、既存の対象限定除去と比べ、完全に無駄になりにくいのは救いである。
2025年〜2026年期のスタンダードでは、+1/+1カウンターに弱い2マナインスタント除去という点で無情な行動/Heartless Actと競合する。キーワード・カウンターや-1/-1カウンターなどのプラス修整をもたらさないカウンターを持ったクリーチャーも除去できる点では優れているが、そもそも環境に+1/+1カウンターを利用するデッキが多いため除去としての信頼度に欠けるという点では無情な行動と同じ悩みを抱えてしまっている。破壊不能を利用するデッキが環境に少なく、耐性貫通という強みを活かしきれないのも逆風か。
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- カード名はゼロ除算/Divide by Zeroと対になっている。「0は0以外で割ることができないので、0マナ以外の呪文やパーマネントに異常を発生させる」ゼロ除算に対し、「0を掛けると如何なる数字も0になるので、P/Tが0/0になる」ゼロ乗算というデザイン。
- イラストについても、クアンドリクス/Quandrixの生徒が相手を吹き飛ばしていたゼロ除算に対し、セオリクス/Theorixの生徒が無に還っているゼロ乗算という形で対称性がある。
ルール
[編集]- この効果は種類別第7b種に該当する。すなわち、この効果を受けた直後のクリーチャーのP/Tは、0/0に第7c種の「修整」効果(+X/+Yカウンターを含む)と第7d種の「入れ替え」効果を適用したものとなる。
- タルモゴイフ/Tarmogoyfなどの基本のP/Tを決定する特性定義能力は第7a種に分類されるので、それらの後にゼロ乗算が適用され基本のP/Tが0/0になる。
- (発生源が萎縮等を持たない)ダメージはクリーチャーのタフネスを修整しない。
- 例1)+1/+1カウンター1個が置かれた2/2のクリーチャーが、1点のダメージを受けた後にゼロ乗算の効果を受けた場合、それは「1点のダメージを受けた1/1のクリーチャー」になるので死亡する。
- 例2)例1と同様の状況で、対象のクリーチャーが破壊不能を持っていた場合、それは「1点のダメージを受けた破壊不能を持つ1/1のクリーチャー」になるので死亡を免れる。