アングマールの魔王/Witch-king of Angmar
伝説のクリーチャー — レイス(Wraith) 貴族(Noble)
飛行
1体以上のクリーチャーがあなたに戦闘ダメージを与えるたび、各対戦相手はそれぞれ、このターンにあなたに戦闘ダメージを与えたクリーチャー1体を生け贄に捧げる。指輪があなたを誘惑する。
カード1枚を捨てる:ターン終了時まで、アングマールの魔王は破壊不能を得る。これをタップする。
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飛行に加え、歴戦の神聖刃/Seasoned Hallowbladeと同じ起動型能力を持った伝説のレイス・貴族。あなたに戦闘ダメージを与えてきたクリーチャーへの布告除去を放ちつつ指輪があなたを誘惑する。
除去耐性と回避能力を両立した高パワークリーチャーであるため、フィニッシャーとしての信頼性が高い。攻撃や能力でタップしても、限定的な無慈悲/No Mercyと言える除去能力で相手の攻撃を牽制できるため防御面も優秀である。その性質上、数で攻める相手に対しては除去能力が機能しにくいので、複数体のクリーチャーを除去できる手段と併用するのが良いだろう。そうしたカードはアングマールの魔王を出すまでの時間稼ぎにもなるため噛み合っている。
指輪の幽鬼/Ringwraithsと相性が良く、指輪があなたを誘惑したときに墓地から回収できるため、攻撃を受けるたびに再利用できる手札コストとなる。
- 除去能力は先制攻撃・二段攻撃持ちに対して強い。戦闘ダメージ・ステップが2回行われるため、一度の戦闘で2回誘発させられるからである。
- 同様の起動型能力を持つカードは酷役の歩哨/Drudge Sentinelを参照。
関連カード
[編集]- ナズグル/Nazgûl
- アングマールの魔王/Witch-king of Angmar
- 指輪の幽鬼/Ringwraiths
- 破滅をもたらす者、魔王/Witch-king, Bringer of Ruin
- ナズグルの首領/Lord of the Nazgûl
- Witch-king, Sky Scourge
ストーリー
[編集]魔王/Witch-Kingは中つ国/Middle-Earthの怪物(イラスト)。
ナズグル/Nazgûlの一員にして、単独でアングマール/Angmarという国を興し、中つ国に恐怖をもたらしたこともある最も強大な力を持つリーダー格。他のナズグルと同じく生ある者の活力を失わせる黒の息/The Black Breathを吐き、並の武器では通用しないどころか武器の側が朽ち果ててしまう不死身の体に加え、魔王のみが僅かな傷でも相手を死に至らしめる呪いを持つモルグルの刃を携え、強力な魔術・死霊術を操ることも出来る。通常は襤褸切れを纏う影のような姿を持つナズグルとしては唯一冠を装備しており、外見からも一目で魔王は区別がつく。更に厄介なことに「人間の男によって滅ぼされることはない」という予言を受けており、人間の王国であるローハン/Rohanやゴンドール/Gondorにとって天敵となる。
- ゴンドールの兄弟国であったアルノール王国/Arnorは魔王によって滅ぼされている。また、ゴンドール王エアルヌアは魔王によってミナス・モルグル/Minas Morgulに誘い出され行方不明になった。以来ゴンドール王位は途絶え、代わりに執政家がゴンドールを治めている。
サウロン/Sauronの復活を果たすべく、一つの指輪/The One Ringを奪おうとフロド/Frodoやアラゴルン/Aragornの行く先々に現れては妨害・攻撃を繰り返す。
『王の帰還』のペレンノール野の合戦においては貪欲なる忌まわしき獣/Voracious Fell Beastを駆り、黒の軍勢の総大将としてローハンに大きな被害を出し、セオデン/Théodenにも致命傷を与えるが、前述の予言による驕りも仇となり、「ホビットの男」であるメリー/Merryと、「人間の女」であるエオウィン/Éowynに敗れて滅ぼされる。
- 上記の予言は原語版だと「not by the hand of man will he fall」。英語における「man」には「人間」「男」「人という存在」といった多くの意味が含まれており、予言を文脈に沿って読み取るならば「何人たりとも魔王を討つことは出来ない」という表現。エオウィンを嘲り笑うシーンでも魔王は同様の意味合いで引用しているが、それに対してエオウィンは「man」を「男」或いは「人間という種族」の意味で引用する。つまり相手の挑発に対し、ダブルミーニングを用いて挑発し返している。
- 日本語にはそれらの意味を同時に内包する単語が存在しないため、予言の時点で人間の男と表現されている。翻訳者の苦労が偲ばれる。
- この予言のくだりはシェイクスピアの『マクベス』にある「女から生まれた者はマクベスを倒せない(=死んだ女の腹から取り出された子は該当しない)」という予言に不満を抱いたトールキンが考案したものである。
メリー/Merryが魔王を一突きした際に用いたのは塚山出土の剣/Barrow-Bladeであるが、塚山は魔王によって滅ぼされた北方王国の王侯が葬られている塚である。 つまり長き時を経て自分達を滅ぼした魔王に副葬品の剣を通して一矢報いた形になる。
- トールキンの遺稿によれば、塚人を呼び覚ましフロド一行の妨害を企てたのは他ならぬ魔王であった。皮肉な事に塚山に捕らえられたフロド一行はトム・ボンバディル/Tom Bombadilによって命を救われた際に塚山出土の剣を手に入れ、後にその剣が魔王に致命傷を与えるのである。