エクィロー/Equilor
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エクィロー/Equilorは小説Planeswalkerに登場した次元/Plane。後にプレインチェイスで次元タイプの1種に選ばれた。
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[編集] 解説
考えうる限り最も古く、最果てに位置するとされる次元。昼と夜の巡りがあり夜には星空が見え、朝には太陽が昇る。様々な古い記録が収められており、異邦人が疑問の答えを求めて訪問する。この次元の持つ名状しがたい神秘はプレインズウォーカー/Planeswalkerたちの興味をひきつけてならない。
エクィローはしばしば「時の果て(the edge of time)」と形容され、この次元ではあらゆる成長や変化のサイクルが遥か昔に完了しており、時の旅の終着点のような世界である。ただし、凍結や死滅した世界というわけでなく時間の流れ自体は存在していて、単にエクィローでは時間は遥かに長大なスパンで捉えられるものである。例えば、エクィローに比べれば3000歳を越えたウルザ/Urzaの誕生やそれよりも何千年も前のスラン/Thranとファイレクシア/Phyrexiaの戦争ですらも比較的最近の出来事に過ぎない。
この次元は久遠の闇/Blind Eternitiesの辺境にあり、ウルザはエクィローから多元宇宙/Multiverseの中心ドミナリア/Dominariaまでの帰還にプレインズウォークで100年もかかったほど遠い。更に招かれざる者はここに到着することはできず、ウルザでも気付くことのできない特殊な方法で隔離され、守られている。
小説Planeswalkerではエクィロー人(下記参照)の他、コウモリの群れ、草などの生物の姿が見られる。料理には野菜や卵、チーズが使われていた。
[編集] エクィロー人
エクィローには共同体が1つだけ存在しエクィロー人(Equilorans)が暮らしている。この共同体は小規模の集落で、街全体を囲む壁の類はない。建物や内装は無味乾燥な無地の白であり、中庭には露天の天然温泉もある。ザンチャ/Xantchaが口にしたシチューは見た目は地味なものの味わいがあったが、チーズは無味だった。
エクィロー人は老人から大人、幼い子供までいて、普通の人間/Humanのように暮らしているが、変化を嫌い、見かけを遥かに越える歳を重ねている。エクィロー人同士はエクィロー語(Equiloran)で会話しているものの、ウルザとザンチャとは昔のアルガイヴ/Argiveの言葉で話した。
共同体からは山が見え、そこには幾つもの洞窟があり、古老(Elders)と呼ばれるエクィロー人の祖先がいる。歳を取り時期を迎えたエクィロー人はやがて山に登って古老となり二度と帰らない。
- エクィロー人の一覧
小説Planeswalkerには以下の人物の他にも登場しているが、紹介されたザンチャが気に留めなかったため名前は記録されていない。
- Romon(ロモン)
- ウルザとザンチャを出迎えた赤毛の髪と顎鬚の男性。
- Tessu(テシュ)
- ザンチャの面倒を何かとみた女性。終焉を迎えた星の輝きを過去にも1度見たことがあるとザンチャに語った。
- Pakuya(パクヤ)
- かなり歳を取った共同体の老婆。ウルザに古老との面会を許した。
- ザンチャは、パクヤが性別が分からないほど年寄りなので、古代人(The Ancient)と名付けた。
- Brya(ブリャ)
- ロモンの末娘。幼いがドミナリアの暦では80歳代にもなる。
- Kaodoz(カオドズ)
- 古老の1人。男性。ウルザと会談の場を持った。
[編集] エピソード
セラの領土/Serra's Realmを旅立ってからウルザは仇敵ファイレクシアの弱点を探るため、その起源となる次元がどこにあるか調査をしていた。数十年以上の月日が流れ、エルフ/Elfが住む森の世界に滞在中、ザンチャから報告を受けていたウルザははたとエクィローの名に思い至る。ウルザはそこならば答えが見つかると考え、当面の目的にエクィロー発見を加える。およそ30もの次元を巡った後、Gastal(ガスタル)で瀕死の重傷を負ったザンチャの回復を待って、ウルザはエクィロー探索を本格的に開始する。しかし、探索は困難で一千年以上にも及ぶことになり、3110AR頃にようやくエクィローに到着した。
2人は待ち構えていたエクィロー人の共同体に迎えられ、翌日ウルザはエクィローの古老の1人カオドズと会談を持ち、多くの知識を授けられた。例えば、その1つはシャード/The Shardについてである。シャードがウルザのドミナリア帰還を阻む障壁以上の存在であり、ファイレクシアの干渉からドミナリアを保護する役目も果たしてきたこと、更にシャードを発生させた張本人がウルザ自身であること、を教えられている。ウルザは氷河期に苦しむドミナリアの人々の実情を知らないためか、自分が故郷を救ったと誇らしげであった。
ウルザはエクィローに留まる決意をし、計り知れない潜在能力を有するもののその使い方を知らないエクィロー人に理想を共に行動するよう働きかけを始める。ザンチャは当初の目的を忘れたウルザに注意喚起するが聞き入れられず、一方、変化を嫌うエクィロー人はウルザに反動を感じていた。その矢先、ザンチャは夜空に急に輝きを増した1つの星に気付く、テシュは終焉を迎えた星だと答え、予兆であるという。明くる日、ウルザはシャードが破壊されたことを知り、ファイレクシアから故郷を守るためザンチャと共にエクィローを離れることにする。3210ARの春、ウルザは故郷テリシア/Terisiareに帰還を果たした。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] 登場作品・登場記事
- Planeswalker(小説)
- The Known Mutliverse(Feature 2008年3月19日 Brady Dommermuth著) - 次元の解説
- The Planes of Planechase(Savor The Flavor 2009年12月30日 Doug Beyer著) - 次元カード解説
[編集] 訳語
「Equilor」は永劫の霧/The Eon Fogの次元タイプで「エクィロー」と訳された。