奈落の総ざらい/Empty the Pits

提供：MTG Wiki

2014年11月8日 (土) 22:52時点における版

ゾンビ・クリーチャー・トークンを大量に生み出す探査呪文。しかしそのマナ・コストは、黒のクァドラプルシンボルにXが2つと、前代未聞の重さを誇る。

インスタントなので対戦相手の終了ステップに唱えることができるとはいえ、この重さはいかんともしがたい。まともに運用しようと思えば、黒単色デッキに近い勢いの黒マナ基盤と探査のための墓地肥やしエンジンは必須であり、デッキ構築段階でかなり気を使う必要がある。

Xの値を十分大きく取ってやればワンショットキルも夢ではないが、効果自体はあくまでバニラの2/2の大量展開に過ぎないため「撃てば勝ち」とまでは言いがたく、主軸に据えて運用できるほどの信頼性はないか。

過度なXを狙わなければそれなりに現実的なコストに収まる（例えば5マナあれば、墓地のカード5枚でX=3、7枚でX=4）。黒が濃いアグロやコントロールで、中盤以降に自然に貯まった墓地と余ったマナで使う、息切れ防止や最後の一押しと言った役割のほうが向いているか。ただし当然ながらこれに墓地のカードを費やす前提だと、他の探査呪文を採用できなくなるため、取捨選択が必要になってくる。

• スタンダードでヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothと共存しているのは大きな追い風と言える。
• 4マナ+X2つでトークンという点で正義の命令/Decree of Justiceとやや似ている。
• 強い色拘束+Xマナで2/2トークンという点ではむしろ白の太陽の頂点/White Sun's Zenithが近いか。

参考

• マナ・コストにXを含むカード一覧
• カード個別評価：タルキール覇王譚 - 神話レア