ガチョウの母/The Goose Mother

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戦場に出たとき食物トークン生成し、攻撃時に食物を消費してカードを引けるガチョウのハイドラ

ライフゲインドローを備えた緑青のハイドラというデザインは過去に猛威を振るったハイドロイド混成体/Hydroid Krasisを思わせるが、食物の起動にマナがかかる・攻撃を介しなければドローできないなどテンポ面で大きく後れを取っている。攻撃する前に除去された場合は食物を残すのみであり、大量のマナをつぎこんで召喚した際のリターンに乏しい。伝説である点も扱いづらさを増しており、ドローで2枚目を引き込み多角的かつ連鎖的にアドバンテージを獲得できたハイドロイド混成体の強みはほぼ完全に失われている。

一方で、これ自身が生成していない食物もドローに変換できるのは独自のメリットである。攻撃回数を稼ぐためにも早めに戦場に出すのが望ましく、小さめのサイズで唱えたのち他の手段で食物を生成しハンド・アドバンテージを稼ぐことになるか。ハイドラにしては珍しく基本のパワー/タフネスが2/2もあるためXが小さくとも戦力として申し分ないサイズになりやすく、X=1で唱えるだけでもキャントリップつきクリーチャーとしては類を見ないコスト・パフォーマンスを発揮する。

登場時のスタンダードでは環境級の食物デッキは成立しておらず、ランプデッキのフィニッシャーとしても偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifierをはじめとした対抗馬が多数いるのが難点。シナジー前提のドローエンジンとしても、ほぼ同等のマナレシオとより汎用的な能力を備えた好奇心の神童、ケラン/Kellan, Inquisitive Prodigyの登場以降は立場を危うくしている。しかし4色レジェンズでは伝説の秘宝/Relic of Legendsで膨大なマナが生めること、早い段階でも出せる伝説のクリーチャーであること、ケランよりも自己完結していることが評価され採用されることもある。

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