トラケンのニッサ/Nyssa of Traken
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Nyssa of Traken / トラケンのニッサ (3)(青)伝説のクリーチャー — 人間(Human) 科学者(Scientist)
あなたの手札の上限はなくなる。
ソニック・ブースター ― トラケンのニッサが攻撃するたび、好きな数のアーティファクトを生け贄に捧げる。これによりあなたが1つ以上のアーティファクトを生け贄に捧げたとき、その個数に等しい数までのクリーチャーを対象とする。それらをタップし、その個数に等しい枚数のカードを引く。
ドクターのコンパニオン(もう一方がドクター(Doctor)であるなら、あなたは統率者2体を使用できる。)
カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。
青いドクターのコンパニオン。手札の上限を撤廃し、アーティファクトを生け贄にドローできる伝説の人間・科学者。 青単色で何らかのパーマネントを能動的に生け贄に捧げる能力自体が珍しく、統率者としての価値はそこに見いだされる。 アーティファクトなら何でもよいため、無限トークン経由で出たアーティファクトをすべて生け贄に捧げることで、研究室の偏執狂/Laboratory Maniacのようなクリーチャーとコンボにもなる。
共闘候補のドクターとしてはトークンを生成できる4代目ドクター/The Fourth Doctor、逃亡ドクター/The Fugitive Doctorが挙げられる。特に逃亡ドクターは青の強力な呪文をフラッシュバックできる点や、攻撃時のサポートの点で優れている。
敏腕記者、パイパー・ライト/Piper Wright, Publick Reporterとは相性がよく、マナを消費せずに手掛かりを生け贄に捧げられる点や、攻撃を通しやすくできる。パイパーが手掛かりを5個以上生産できる状態で、時の賢者/Sage of Hoursがいれば無限ターンが可能。
- ソニック・ブースターは再帰誘発型能力を含む。あなたがアーティファクトを生け贄に捧げた後、新たに能力が誘発する。プレイヤーは対象のクリーチャーや引く枚数を知ってから対応することができる。
- ニッサ・レヴェイン/Nissa Revaneとは関係ない(英語での綴りも異なる)。しかし同性のパートナーがいるという共通点が偶然にも存在する。
- 能力のデザインとしてはのちのパートナーであるティーガン・ジョヴァンカ/Tegan Jovankaとの相性が考慮されている。ティーガンの攻撃サポートで自身は死なず、またティーガンと攻撃したときはブロッカーをタップしてティーガンをサポートできる。
オラクルの変遷
印刷時のテキストは以下の通り。
旧オラクル
Nyssa of Traken / トラケンのニッサ (3)(青)伝説のクリーチャー — 人間(Human) 科学者(Scientist)
あなたの手札の上限はなくなる。
ソニック・ブースター ― トラケンのニッサが攻撃するたび、アーティファクトX個を生け贄に捧げる。これによりあなたが1つ以上のアーティファクトを生け贄に捧げたとき、クリーチャー最大X体を対象とする。それらをタップし、カードX枚を引く。
ドクターのコンパニオン(もう一方がドクター(Doctor)であるなら、あなたは統率者2体を使用できる。)
2024年7月のオラクル変更で現在のルールテキストに変更された。変更の経緯については可能性の輪/Wheel of Potential#オラクルの変遷を参照。
ストーリー
ニッサ/Nyssaは惑星トラケンの貴族、トレマス(Tremas)の娘である。初登場時で年齢は20歳。 科学技術が発展したトラケンで高い教養を受け、バイオエレクトロニクスの技術に明るい。 "The Keeper of Traken"で初登場。守護者の地位をトレマスが継承することを危惧した、トラケンの守護者から依頼されて惑星を訪れた4代目ドクターと出会う。ここでは肉体が死に向かい、醜く焼け焦げたマスターが延命を目論んで暗躍、ニッサの継母を殺害、父の体を乗っ取った(トレマスは死亡)。 次のエピソード、"Logopolis"で4代目ドクター/The Fourth Doctorが5代目ドクター/The Fifth Doctorの再生をティーガン、アドリックと共に見届ける。この過程でトラケン惑星連合は破壊され、ニッサは唯一のトラケン人の生き残りとなる。結果的にニッサは行く当てがなくなってしまったため、ドクターと旅を続けて自分の生きる道を見つけなくてはならなくなった。父の仇であり故郷を滅ぼしたマスターには深い憎悪を抱いている。[1]
しかし貴族育ちのため、良くも悪くもお人よしで、ティーガンやドクターからは「この世界で生きるにはいい人すぎて無理」とまで言われる。 旅の中でドクターに対しては強い信頼とほのかな恋愛感情が生まれる。ティーガンとは親友となり、アドリックとは時折悪態をつきながらもよい関係を築いていたものの、"Eearthshock"で死別し、深い悲しみを負う。
"Mawdryn Undead"ではブラック・ガーデンからドクターの暗殺の密命を帯びたヴィスラー・ターロー/Vislor Turloughが一行加わるが、この時ターローの工作によってターディスは未知の惑星に飛ばされてしまい、そこでニッサはラザール病という重い風土病に侵されている人々を目撃する。ニッサ自身もこの病にかかるが、自身のバイオエレクトロニクスの知識と技術で治癒が可能なことに気づく。そこでニッサはこの星の医者になる決意をし、ドクターと別れた。
その後新シリーズでの出番はないものの、サラ・ジェーン・スミス/Sarah Jane Smith役のエリザベス・スレイデンの命日に公開された"Farwell,Sarah Jane"ではティーガンと交際しており、オーストラリアで共に生活していることが明かされる。 オーディオドラマや小説ではラザール病を完全に駆逐したのち、同様に困っている人の助けになるため宇宙へ再び飛び立った。タイム・ウォーの最中に8代目ドクター/The Eighth Doctorに助けられる一幕がある。
能力の「ソニック・ブースター」は"The Visitation"で登場する、ターディス/TARDISのコンソールの部品を使って作った装置である。このストーリーでは西暦1666年、ロンドン大火前夜のロンドンで爬虫類型ヒューマノイドのテリレプリティル/Terileptilが操るアンドロイドが登場する。ターディスのコンソール内に侵入してきたアンドロイドを文字通り音波(Sonic)で破壊する。無差別的攻撃であるため、ターディスのコンソールも被害を受け、戻ってきたドクターを困惑させた。 ニッサのイラストの手前にある装置(全体)がそれで、よく見るとニッサは音除けのためにヘッドフォンをしている。 「ソニック」の響きからソニック・ドライバー/Sonic Screwdriverを連想するかもしれないが、関係ない。ちなみにこのエピソードではソニックドライバーが破壊されており、それ以降旧シリーズでは再登場しない。
注釈
- ↑ ちなみに父トレマス(Tremas)はの名はマスター(Master)のアナグラムである。