ネクロバインド
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ネクロバインド(Necro Bind)は、ネクロポーテンス/Necropotence・死体の花/Cadaverous Bloom・嵐の束縛/Stormbindの3枚をキーカードとしたコンボデッキ。デッキ名はネクロポーテンス/Necropotenceの「Necro」と嵐の束縛/Stormbindの「bind」を合わせたもの。
まずはプロスブルームと同様に資源の浪費/Squandered Resourcesから自然の均衡/Natural Balanceに繋ぐところから始まり、確保したマナでネクロポーテンス・死体の花・嵐の束縛を戦場に出す。あとはネクロポーテンスで手札が20枚になるまでカードを引き、10枚を死体の花でマナに変換した後、残り10枚を嵐の束縛でダメージに換える。
製作者である山口竜太郎がシークエンスとキャスト率をはじめて積極的にデッキ構築に利用したデッキであり、日本選手権97を沸かせた。しかしマジックの紹介者だった朱鷺田氏から、「日本にマジックを広めるに際して、ルールの穴を突いたみたいな感じで勝つコンボデッキが流行ると困るから大会で使用しないでほしい」と直々に封印された。
3枚のキーカードを必要とすることと、序盤にライフを削られるとコンボが成立してもネクロポーテンスで手札が20枚になるまでカードを引けなくなることからあまり使われたとは言いがたい。
何より致命的だったのは、スタンダードで使用できた時期が97年7月から10月までの3ヶ月しかなかったことにある。スタンダードにアイスエイジが復活したことで構築が可能になったが、この時期には既にプロスブルームがあり、あまり多くのプレイヤーの手を経て洗練されることなく退場していくこととなった。