奥義
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奥義/Ultimateとは、プレインズウォーカーの忠誠度能力のうち、特に忠誠度消費が大きく効果も強力であるものの俗称。
伝説のプレインズウォーカー — ボーラス(Bolas)
[+3]:クリーチャーでないパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
[-2]:クリーチャー1体を対象とし、それのコントロールを得る。
[-9]:プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とする。プレインズウォーカー、ニコル・ボーラスはそれに7点のダメージを与える。そのプレイヤーかそのプレインズウォーカーのコントローラーはカードを7枚捨て、その後パーマネントを7つ生け贄に捧げる。
概要
プレインズウォーカーの忠誠度能力はプラス能力、小マイナス能力、大マイナス能力の3つが最も基本的な組み合わせであり、このうち大マイナス能力が奥義と呼ばれる。
プラス能力を何度も起動して初めて使える能力であり、非常に派手かつ起動できればほぼ勝利できるような効果が持たされていることが多い。
一方で、ギデオン・ジュラ/Gideon Juraのような奥義を持たないプレインズウォーカーもいる。灯争大戦でプレインズウォーカーのデザインが拡張されて以降は特に、奥義を持たないプレインズウォーカーが増えている。
そもそもプレインズウォーカー自体がミッドレンジ系等に使用されるカードタイプであるのに加え、プレインズウォーカー自身の能力で忠誠度を稼ぐ場合、奥義が使用可能になるのは早くとも7ターン目前後であるため、奥義を使用しうるデッキはもれなくミッドレンジ系統のデッキとなる。
奥義のデザインやバリエーションに富んでいる。そのままズバリ勝利する龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-Godや、数ターン以内の決着を決定づける精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptorのようなパターン、完成化した賢者、タミヨウ/Tamiyo, Compleated Sageなど確実に勝利には貢献するがそれそのものには殺傷力がないものまである。
但し、実際には、奥義を発動した=勝利確定とは限らない。ほとんどの奥義は「数ターン以内に勝利を確定させる」デザインであり、言い換えれば数ターンは猶予があるのである。特にビートダウンを相手にした場合は、その猶予でライフを削りきられる可能性も高い。
また、殆どのデッキにおいて、奥義そのものを目的にプレインズウォーカーが採用されることはない。実用上は発動まで時間がかかりすぎるためである。 必然的にプレインズウォーカーの評価においても奥義の強さは重視されない傾向があり、あの王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsも奥義らしい奥義は持たない。 奥義の実用上の最大の意義は「プレインズウォーカーを無視させないこと」と言っていいだろう。 もちろん他の能力も強い上であれば奥義が強いに越したことはなく、ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria等、採用デッキの勝利プランの1つとして奥義がカウントされているカードも多数存在する。
奥義を重視する場合は増殖を活用する手もある。 ローリスクで継続的に増殖できるかき鳴らし鳥/Thrummingbird、プレインズウォーカーでありつつ増殖能力を持つ裏切りの棘、ヴラスカ/Vraska, Betrayal's Sting、プレインズウォーカーたちに増殖効果を付与する胆液月の篭手/Ichormoon Gauntlet等が主な候補か。
- 紋章を得る効果はほとんどが奥義であるが、一部例外は存在する。