ザンチャ/Xantcha
提供:MTG Wiki
ザンチャ/Xantchaは、ファイレクシア/Phyrexiaにより人間を模して作られた潜伏工作員。外見こそ人間の女性だが、その肉体は機械で出来たファイレクシア人である。
年若きファイレクシア人のザンチャは、人工次元であるファイレクシアには決して存在しない、緑の草原や青い空などの美しい自然を夢に見た、ただひとりのファイレクシア人だった。しかし、任務に送り出されるにあたって、その夢みる「心」を奪われてしまう。彼女はファイレクシアの保管施設におかれた自分の「心」を取り戻したいと思うようになる。 その後とある任務に失敗した彼女は、その汚れ無き性格を精神異常の欠陥品だと判断され、死刑宣告を受ける。スクラップとして廃棄・処刑(イラスト)されそうになっていたところをウルザ/Urzaに助けられる。
兄弟戦争/Brothers' Warから約1500年、ウルザは「弟の仇であるファイレクシアを知る者」とようやく出会えたことに喜んだ。 彼女はウルザと行動を共にするようになり、ウルザの手助けをするようになる。ウルザはザンチャに、彼女が知る限りのありとあらゆるファイレクシアについての情報を求め、彼女はそれらの質問に出来うる限り答えた。ウルザの激しい怒りと復讐心を知った彼女は、彼をファイレクシアへと案内する。ウルザがファイレクシアの奥深くへと攻め込んで行く一方で、ザンチャは自分の「心」を取り戻そうと潜入(イラスト)し、奪還に成功。 ファイレクシアの第四球体で追い詰められていたウルザとやっとの思いで合流するザンチャ。激しい消耗と負傷をした二人は命からがらファイレクシアからプレインズ・ウォークし撤退する。
ザンチャとウルザはセラの領土/Serra's Realmに無事たどり着いた二人だったが、肉体的な傷はザンチャの方が致命的に深かった。 セラの治療によって一命を取りとめたザンチャは、精神的なダメージの深かったウルザとともに、この次元でにしばしの休息をとる。 セラ/Serraの次元/Planeの天使たちにとっての夜明けの太陽は、ザンチャにとって沈む夕日にしか見えず、彼女はファイレクシアに戻ってきたかのような錯覚と、残念な気持ちを抱く。ザンチャのそうした指摘から、ファイレクシアとセラの世界の共通項、人口次元の不自然さが抱える構造的な欠陥と危うさについてウルザは考え始める。そしてその考えはセラ次元の崩壊のよって推測から確証、そして実証へと変わるのである。
セラの次元での休息後、ザンチャとウルザはヨーグモス/Yawgmothの弱点やファイレクシアの起源となった次元探しなど、さらなる情報と様々な攻略の鍵を探しに多元宇宙/Multiverseへの旅にでる。
モアグ/Moagやガスタル/Gastalなど、複数の次元/Planeをザンチャはウルザと訪れた。次元を訪れるたびに様々な出会いや体験をし、時には何年も何十年も一つの次元に滞在した。 スラン文明以前から存在する最古の時限、エクィロー/Equilorを訪ねたザンチャとウルザだが、結局彼らはファイレクシアに関する手がかりを見つけられなかった。旅の果てに二人はウルザの故郷ドミナリア/Dominariaのテリシア/Terisiare大陸へと帰還する。
コイロスの洞窟/Caves of Koilosを訪れたウルザがギックス/Gixに襲われるが、その襲際に彼女は身代わりとなって死亡。残された「心(人格マトリクス)」を、ウルザは銀のゴーレムに埋め込んだ。それがカーン/Karnである。
登場カード
ヴァンガード
ウルザズ・サーガ
- イラスト
- 潜伏工作員/Sleeper Agent、治癒の軟膏/Healing Salve、不正利得/Ill-Gotten Gains、抑圧/Oppression、犠牲/Victimize、やり込め/Unnerve
- フレイバー・テキスト
- 真に暗き時間/Darkest Hour、次元の狭間/Planar Void、ギックスの僧侶/Priest of Gix、ヨーグモスの勅令/Yawgmoth's Edict