マリガン
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マリガン/Mulliganとは、初期手札が気に入らない場合、手札を交換できるルール。 手札をライブラリーの中に混ぜ入れ、そして以前よりも1枚少ない手札を新しく引くことができる。このとき対戦相手に手札を見せる必要はない。 マリガンは、初期手札が1枚以上あれば何回でも実行できるが、1回につき初期手札は1枚ずつ減少する。
マリガンは先攻のプレイヤーから行う。後攻のプレイヤーは、先攻のプレイヤーがマリガンしないことを決めるまでマリガンするかどうか宣言する必要はない(CR:101.4)。 一度マリガンしないことを決めたら、もうマリガンをすることはできない。
多人数戦での手順も上記と同じだが、各対戦最初の1回だけは「フリー・マリガン」となり、初期手札を減らさず7枚のままでマリガンできる。 2回目からは通常のマリガンとなり、マリガンするたびに手札が1枚ずつ減っていく。
マリガンはゲーム開始前の手順である。認定トーナメントこの作業中に時間切れとなった場合、追加の5ターンは行われない。
- 昔は、手札が「すべて土地」か「すべて土地でない」のときしかマリガンできなかった。これらはそれぞれ「オールランド・マリガン」「ノーランド・マリガン」と呼ばれる。
- 現在のマリガンルールを「パリ・マリガン」と言うこともあるが、パリで最初に採用されたというわけではない。また、正式採用される以前は「オプショナル・マリガン」と呼ばれていた。
- この新しいマリガンルールははじめはヘッドジャッジの裁量で選択できるマリガン方法として導入された。大会では「今日はオプショナル・マリガンで行きます」「今日は普通のマリガンで」などと大会開始前に告知があった。
- それ以上マリガンをしないことを「キープする」、マリガンする必要のない手札を「キーパー(Keeper)」と呼ぶこともある。
- 血清の粉末/Serum Powderという、マリガン時にのみ使用できる能力を持つカードも存在する。
- 元々はゴルフ用語であり、接待ゴルフなどでよく行われる「最初の一打が不満なら罰則無しで打ち直しできる」というルールのことである。ここからさらに語源を辿ると、人名である。
- かなり多くの人がお世話になり、現在も多くの初心者を導いている田中としひさ氏の入門漫画で対戦している「マリちゃん」と「ガンちゃん」の命名由来でもある。
参考
- プロツアー巡業(パート1)(Wizards社;英語)
- ルーリング