霊基体
提供:MTG Wiki
霊基体/Aetherborn はクリーチャー・タイプの1つである。
クリーチャー — 霊基体(Aetherborn) 工匠(Artificer)
製造1(このクリーチャーが戦場に出たとき、これの上に+1/+1カウンターを1個置くか、無色の1/1の霊気装置(Servo)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。)
4/3伝説のクリーチャー — 霊基体(Aetherborn) ならず者(Rogue)
接死
豪華の王、ゴンティが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上からカードを4枚見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りをそのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。そのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれを見てもよく、あなたはそれを唱えてもよく、あなたはそれを唱えるために任意のタイプのマナを支払ってもよい。
カラデシュで登場した種族を表すクリーチャー・タイプ。知的種族であり、職業としてはならず者・工匠・戦士を併せ持つ。他人の生命力を吸収する能力を持つ者は吸血鬼のクリーチャー・タイプを併せ持つ。
色は黒または黒を含む多色。サイズは小型から中型で、能力にはあまり共通性はない。
ロードとして真夜中の随員/Midnight Entourageが存在する。
伝説のクリーチャーは豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury、不死の援護者、ヤヘンニ/Yahenni, Undying Partisanが存在する。
ストーリー
霊基体/Aetherborn はカラデシュ/Kaladeshにおいて、霊気/Aetherの精錬過程において一種の副産物として時折誕生する存在。カラデシュ・ブロックの時点から50年ほど前に初めて現れた。性別はなく、家系は発生した場所によって決定されるが、後に自分自身で選択する。
体形は人間と似ているが頭髪や鼻や口や耳はなく、目と体の各部にあるひび割れからは霊気の青い光を発している。身体は常に流動しており、内在する霊気は次第に減少してやがては霊気圏へと回収される。そのため寿命は短く、完全に姿を成した日から4週間から4年程。霊基体本人は自分がいつ寿命を迎えるか正確に把握することができ、その儚い瞬間を味わい、存在の最後の一滴までも楽しみ尽くす。
他者の感情を察知する能力を持ち、一部の個体は他の生物の生命力を吸い取って自分のものにできる。
その他
- 「霊気/Aether」と関係のあるクリーチャー・タイプだが、日本語訳では「霊基体」である。間違えないように注意。
- 霊気は多元宇宙/Multiverseを構成する久遠の闇/Blind Eternitiesを満たすエネルギーであり、マジックの世界ではありふれたものである。そのためカラデシュ以外の次元でも霊基体は発生し得ると推察できる。これについてMark Rosewaterは「カラデシュが特別なのは霊気の量が特殊であり、カラデシュで霊基体が発生している状況はどこにでもあるものではない」「クリエイティブ・チームも他に霊基体が存在できる世界を探すことに前向きになることだろうが、必ずそういう世界が見つかるとは断言できない」と回答をしている。[1][2]
- 同記事内でMark Rosewaterは霊基体について「(マジックオリジナルの種族の中で)おそらくスリヴァー以外では最も好評を得た新種族だろう」と語っている。ヤヘンニ/Yahenniやゴンティ/Gontiといった霊基体キャラクターに対する人気も大きいが、放埒/Live Fastと短命/Die Youngのフレイバー・テキストにみられる短い寿命の儚さと、それに悲観することなく人生を謳歌する爽やかな生き様が大きな魅力となっているようだ。またアメリカン・コミックに登場するヴィラン(悪役)のような冷たい外皮に包まれた表情の読めない外見に対し、他者の心の機微を読み取る能力に長けた豊かな感情を持つ種族であるというギャップのある一面も人気を惹き付けている。ゾンビ、吸血鬼、デーモンといった邪悪で欝々とした雰囲気を漂わせる黒のクリーチャーに新たな風を吹き込むことに成功している。
- 「アショク/Ashiokは霊基体ではないか?」という噂が存在していたが、これは公式回答で否定されている。[3]
脚注
- ↑ Odds & Ends_ Aether Revolt, Part 2 (Latest Developments、Sam Stoddard、2017年1月13日)
- ↑ こぼれ話:『霊気紛争』 その2 (マジック日本公式、上記記事の翻訳)
- ↑ 公式ツイート(Twitterより)