アルファ版

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(整理。一部をLimited Editionに移動。)
1行: 1行:
=アルファ/Alpha=
+
'''アルファ'''(''Alpha'')は、[[Limited Edition]]のうち、最初に印刷された260万枚分のこと。1993年8月5日に発売が開始された。
  
1993年8月5日、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社が発売した[[トレーディングカードゲーム]]、[[マジック|マジック:ザ・ギャザリング]]の最初の[[基本セット]]である。
+
== 概要 ==
初期のセットは[[Limited Edition]](限定版)と呼ばれ、[[アルファ]]版と[[ベータ]]版の二つに分かれる。[[Limited Edition]]の内、最初の260万枚を[[アルファ]]、それ以外を[[ベータ]]と呼ぶ。全302種類の[[カード]]からなる。
+
10月に発売された追加生産分の『[[ベータ]]』に対して、『[[Limited Edition]]』の最初に発売された分を『アルファ』という。
  
[[アルファ]]版のカードは通常より丸みを帯びており、容易に識別できる。現在の形状が決まったのは[[ベータ]]版においてである。
+
収録された[[カード]]は全302種類で『[[ベータ]]』と同じであるが、『アルファ』のカードは現在のものよりも四隅が丸みを帯びている(現在の形状が定まったのは『ベータ』からである)。このため、『アルファ』のカードを使ってゲームをする場合、現在のものと区別が付かないように不透明[[スリーブ]]に入れなければならない。
よって[[アルファ]]版のカードを使用する場合、区別がつかないように不透明[[スリーブ]]などに入れて用いなければならない。
+
<!-- 使用者は大会開始前に、その旨を[[ヘッドジャッジ]]に報告しなければならない。)
+
↑そのようなルールは無い。 -->
+
  
当初6ヵ月で100万枚売る予定が、6週間で売切れることになってしまった。
+
発売当初は6ヵ月で100万枚売る予定であったのが、実際は6週間で売切れてしまったといわれる。
  
有名なカードとしては、
+
== 印刷の誤謬 ==
*[[Black Lotus]]を始めとする[[パワー9]]
+
最初のカードセットということもあってか、『アルファ』には印刷上の誤りが多かった。具体的には以下の通り。
*各[[デュアルランド]]
+
 
+
等があるが、[[Limited Edition]]のカードは強力なスターカードが多すぎるので書ききれない。
+
 
+
また、[[アルファ]]では工程上のミスで間違って印刷されたカードが数多く存在し、存在しているはずのカードが抜け落ちたりしている(これらのミスはすべて[[ベータ]]で修正されている)。
+
  
 
*[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]と[[Volcanic Island]]が欠落している。
 
*[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]と[[Volcanic Island]]が欠落している。
*[[幻影の軍団/Phantasmal Forces]]と[[大地の怒り/Force of Nature]]の[[アップキープ・コスト]]が、[[マナ・シンボル]]ではなく「U」や「G」となっている。
+
*[[幻影の軍団/Phantasmal Forces]]と[[大地の怒り/Force of Nature]]の[[アップキープ・コスト]]が、[[マナ・シンボル]]ではなく「U」や「G」と表記されている。
*[[オーク弩弓隊/Orcish Artillery]]と[[オークの軍旗/Orcish Oriflamme]]のコストがいずれも「赤1」になってしまっている。
+
*[[オーク弩弓隊/Orcish Artillery]]と[[オークの軍旗/Orcish Oriflamme]]のコストがいずれも「(1)(赤)」になってしまっている。
*[[赤霊破/Red Elemental Blast]]のカード・[[タイプ]]が[[インスタント]]になっていたが、当時のルールでは[[インタラプト]]でなければならなかった。
+
*[[赤霊破/Red Elemental Blast]][[カード・タイプ]]が[[インスタント]]になっている。これは当時のルールでは[[インタラプト]]でなければならなかった。
*[[エルフの射手/Elvish Archers]]の[[パワー]]/[[タフネス]]が「1/2」となっていた。
+
*[[エルフの射手/Elvish Archers]]の[[パワー]]/[[タフネス]]が「1/2」となっている。
*[[Cyclopean Tomb]]の[[マナ・コスト]]が欠落していた。
+
*[[Cyclopean Tomb]]の[[マナ・コスト]]が欠落している。
  
<!--  -[[大地の怒り/Force of Nature]]のアーティスト [[Douglas Shuler]]の名前も誤って印刷されている。
+
これらの誤りはすべて『[[ベータ]]』では修正されている。
  訂正されたのはRevisedであり誤り。Douglas Shulerの項を参照 -->
+
  
[[アルファ]]版の時代はゲーム用の[[スリーブ]]もなく、ほぼすべてのプレイヤーがカードを裸で扱っていた。セット自体の生産枚数も少ない事も相まって、[[アルファ]]版のカードの多くがプレミア価格で取引されている。[[アルファ]]版なら美品の[[Mox]]系は数万円、[[Black Lotus]]は優に10万円を超える存在だ。
+
== その他 ==
 +
現在は不透明スリーブに入れることで[[ゲーム]]での使用を許可されているが、このルールが制定される以前は「『アルファ』の[[カード]]のみで[[デッキ]]を組む」という条件で使用を許可されていた。強力なカードが多いとはいえ『アルファ』のみでデッキを組むのは難しいという向きも多いが、[[ステイシスロック]]のパーツはひと通り収録されており、組むことができる。
  
[[Limited Edition]]は全て黒枠で英語版のみである。
+
== デザイン ==
 
+
*現在は不透明スリーブに入れることでアルファ以外のカードセットと混ぜることが許されたが、それ以前は「アルファのカードを使う場合は、アルファのカードのみでデッキを作る」という方法にて許容されていた。
+
**「そんな高価なデッキなど作れるか!」とか「幾らアルファと言えども、アルファのみではロクなデッキが作れない!」と思われているが、実は「ステイシスロック」系のカードは全て存在するので一応作ることが出来る。
+
 
+
==デザイン==
+
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
|-
 
|-
66行: 53行:
 
|}
 
|}
  
 
+
== 関連記事 ==
==関連記事(WotC、英文)==
+
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/22 Alpha "Oops..."]
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/22 Alpha "Oops..."]
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/38 Alpha "Oops..." II]
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/38 Alpha "Oops..." II]
77行: 63行:
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/534 Alpha Red Elemental Blast]
 
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/534 Alpha Red Elemental Blast]
  
==参考==
+
== 参考 ==
 +
*[[Limited Edition]]
 +
**[[ベータ]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2008年8月7日 (木) 16:14時点における版

アルファAlpha)は、Limited Editionのうち、最初に印刷された260万枚分のこと。1993年8月5日に発売が開始された。

目次

概要

10月に発売された追加生産分の『ベータ』に対して、『Limited Edition』の最初に発売された分を『アルファ』という。

収録されたカードは全302種類で『ベータ』と同じであるが、『アルファ』のカードは現在のものよりも四隅が丸みを帯びている(現在の形状が定まったのは『ベータ』からである)。このため、『アルファ』のカードを使ってゲームをする場合、現在のものと区別が付かないように不透明スリーブに入れなければならない。

発売当初は6ヵ月で100万枚売る予定であったのが、実際は6週間で売切れてしまったといわれる。

印刷の誤謬

最初のカードセットということもあってか、『アルファ』には印刷上の誤りが多かった。具体的には以下の通り。

これらの誤りはすべて『ベータ』では修正されている。

その他

現在は不透明スリーブに入れることでゲームでの使用を許可されているが、このルールが制定される以前は「『アルファ』のカードのみでデッキを組む」という条件で使用を許可されていた。強力なカードが多いとはいえ『アルファ』のみでデッキを組むのは難しいという向きも多いが、ステイシスロックのパーツはひと通り収録されており、組むことができる。

デザイン

デザイン&開発 リチャード・ガーフィールド/Richard Garfield
貢献 チャーリー・カティーノ/Charlie Cateeno
貢献 スキャフ・エライアス/Skaff Elias
貢献 ドン・フェリス/Don Felice
貢献 トム・フォンテイン/Tom Fontaine
貢献 ジム・リン/Jim Lin
貢献 ジョエル・ミック/Joel Mick
貢献 クリス・ペイジ/Chris Page
貢献 デイヴ・ペティー/Dave Petty
貢献 バリー・「ビット」・レイク/Barry "Bit" Reich
貢献 ビル・ローズ/Bill Rose
貢献 エリオット・シーガル/Elliott Segal
アート・ディレクター ジェスパー・ミアフォース/Jesper Myrfors

関連記事

参考

QR Code.gif