ブースター・ドラフト
提供:MTG Wiki
(「発売された順の逆で開封する」ことは推奨事項であり、必須要件ではない。) |
|||
2行: | 2行: | ||
==基本的な流れ== | ==基本的な流れ== | ||
− | + | 未開封の[[ブースターパック]]を1人3つ持ち、全員が指定されたパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り(これを[[ピック]]という)、残りの[[カード]]は伏せたまま隣の[[プレイヤー]]に渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がピックするまで続ける。 | |
− | + | ||
− | + | 2パック目以降は、パックを開封する前に、それまでにピックしたカードの内容を確認することができる。 | |
+ | |||
+ | この手順を3パックぶん繰り返し、自分がピックしたカードと好きな枚数の[[基本土地]]カードで40枚以上の[[デッキ]]を構築する。 | ||
==認定大会でのルール== | ==認定大会でのルール== | ||
13行: | 15行: | ||
*十分な基本土地カード | *十分な基本土地カード | ||
− | + | 認定大会の場合、1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを同じ順番で開封しなければならない。ドラフト開始前に[[無作為に]]席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。 | |
− | + | [[ルール適用度]]の高いドラフト戦になると、カードをピックする際に所定の制限時間が設けられるとともに、自分がピックしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない。また、カードの外部からの持ち込みなどの[[不正行為]]防止のため、あらかじめ[[ジャッジ]]が開封し、カードに印が入っているカードでドラフト戦を行う場合もある。ドラフトの際、テーブルジャッジが同席することもある。 | |
− | + | 通常は最新の[[ブロック (総称)|ブロック]]を用いて行われ、ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている(なお、このルールは[[ミラディン包囲戦]]の発売に際し改訂されたもので、[[ゼンディカー・ブロック]]以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた)。しかしながら、「最新のブロックを用いなければならない」「ブースターの開封の順序は発売された順の逆でなければならない」というルールは存在しないため、[[グランプリ]]の[[サイドイベント]]でよく行われている[[カオスドラフト]]のような、古いカードセットや複数のブロックにまたがるカードセットを用いたドラフトも認定大会として開催することができる。 | |
− | + | ||
− | + | ||
ドラフト戦の細かい規則は[[マジック・イベント規定]]に記されている。 | ドラフト戦の細かい規則は[[マジック・イベント規定]]に記されている。 | ||
==カードの分配== | ==カードの分配== | ||
− | + | ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然のことではあるが各自が未開封のパックを購入する必要がある。ドラフト終了後のカードの(法的な)所有権を明確にするため、ドラフト開始前にパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決めるのが普通である。 | |
− | 「[[総取り|勝者総取り]] | + | 「[[総取り|勝者総取り]]」は、[[シングル・エリミネーション]]の優勝者が[[レア]]、[[プレミアム・カード]](まれに[[アンコモン]]も)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。 |
− | 「[[取りきり|ピック取りきり]] | + | 「[[取りきり|ピック取りきり]]」は自分がピックしたカードをそのまま持ち帰ることができる。デッキの強さよりも欲しいカードを優先してピックしてしまうと、ドラフトテーブル全体のゲームとしてのバランスが崩れる傾向にある。このため仲間内での[[カジュアルプレイ]]や、プレミアイベントのようにカードより大きな報酬が賭けられている場合に推奨される。 |
「レアドラフト([[順位取り]])」は上記2つの折衷案である。大会が終わったら[[レア]]、[[プレミアム・カード]]を1箇所に集め[[ロチェスター・ドラフト]]のように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをピックして持ち帰ることができる。 | 「レアドラフト([[順位取り]])」は上記2つの折衷案である。大会が終わったら[[レア]]、[[プレミアム・カード]]を1箇所に集め[[ロチェスター・ドラフト]]のように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをピックして持ち帰ることができる。 | ||
− | + | ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がピックしたプレミアム・カードでない[[コモン]]・アンコモンカードはそのまま持ち帰ることができる。 | |
+ | |||
+ | *プレイヤー自身の所有物ではない基本土地カードは、終了後にスタッフに返却することが推奨される。 | ||
==参考== | ==参考== |
2013年10月16日 (水) 23:36時点における版
ブースター・ドラフト/Booster Draftとは、ドラフトの一種であり、認定大会でも多く行われているリミテッド形式。略して「ブードラ」と呼ばれることも多い。
目次 |
基本的な流れ
未開封のブースターパックを1人3つ持ち、全員が指定されたパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り(これをピックという)、残りのカードは伏せたまま隣のプレイヤーに渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がピックするまで続ける。
2パック目以降は、パックを開封する前に、それまでにピックしたカードの内容を確認することができる。
この手順を3パックぶん繰り返し、自分がピックしたカードと好きな枚数の基本土地カードで40枚以上のデッキを構築する。
認定大会でのルール
認定大会ブースター・ドラフトでは、以下の3つが必要である。
- プレイヤー1人ごとにブースター3パック
- プレイヤー8人(まれに7人)
- 十分な基本土地カード
認定大会の場合、1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを同じ順番で開封しなければならない。ドラフト開始前に無作為に席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。
ルール適用度の高いドラフト戦になると、カードをピックする際に所定の制限時間が設けられるとともに、自分がピックしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない。また、カードの外部からの持ち込みなどの不正行為防止のため、あらかじめジャッジが開封し、カードに印が入っているカードでドラフト戦を行う場合もある。ドラフトの際、テーブルジャッジが同席することもある。
通常は最新のブロックを用いて行われ、ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている(なお、このルールはミラディン包囲戦の発売に際し改訂されたもので、ゼンディカー・ブロック以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた)。しかしながら、「最新のブロックを用いなければならない」「ブースターの開封の順序は発売された順の逆でなければならない」というルールは存在しないため、グランプリのサイドイベントでよく行われているカオスドラフトのような、古いカードセットや複数のブロックにまたがるカードセットを用いたドラフトも認定大会として開催することができる。
ドラフト戦の細かい規則はマジック・イベント規定に記されている。
カードの分配
ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然のことではあるが各自が未開封のパックを購入する必要がある。ドラフト終了後のカードの(法的な)所有権を明確にするため、ドラフト開始前にパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決めるのが普通である。
「勝者総取り」は、シングル・エリミネーションの優勝者がレア、プレミアム・カード(まれにアンコモンも)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。
「ピック取りきり」は自分がピックしたカードをそのまま持ち帰ることができる。デッキの強さよりも欲しいカードを優先してピックしてしまうと、ドラフトテーブル全体のゲームとしてのバランスが崩れる傾向にある。このため仲間内でのカジュアルプレイや、プレミアイベントのようにカードより大きな報酬が賭けられている場合に推奨される。
「レアドラフト(順位取り)」は上記2つの折衷案である。大会が終わったらレア、プレミアム・カードを1箇所に集めロチェスター・ドラフトのように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをピックして持ち帰ることができる。
ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がピックしたプレミアム・カードでないコモン・アンコモンカードはそのまま持ち帰ることができる。
- プレイヤー自身の所有物ではない基本土地カードは、終了後にスタッフに返却することが推奨される。