ラッカ・マー/Rakka Mar (ストーリー)
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− | [[ジャンド/Jund]]の[[シャーマン]]で精霊使い(elementalist)の[[人間]] | + | [[ジャンド/Jund]]の[[シャーマン]]で精霊使い(elementalist)の[[人間/Human]]女性({{Gatherer|id=193029}})。強力な魔術の才能を用い、酋長(chieftain)として部族を束ねている。ジャンドの人間の中では最高齢の一人であり、年齢はおよそ50歳。一度に複数の[[エレメンタル]]を[[召喚]]できる数少ない術者でもある。 |
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ジャンドの人間諸部族を動かせるほどの実力者であるのだが、裏では[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]の工作員(agent)として働いており、その見返りにボーラスから今まで以上の強大な力を約束されている。そのため、人間より優位に立つ[[ドラゴン]]族と[[ヴィーアシーノ]]族へ挑戦するよう人間族を焚きつけ、[[ナヤ/Naya]]および[[グリクシス/Grixis]]の獲物を狩りたい、という戦士たちの流血への欲望を煽りたてている。 | ジャンドの人間諸部族を動かせるほどの実力者であるのだが、裏では[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]の工作員(agent)として働いており、その見返りにボーラスから今まで以上の強大な力を約束されている。そのため、人間より優位に立つ[[ドラゴン]]族と[[ヴィーアシーノ]]族へ挑戦するよう人間族を焚きつけ、[[ナヤ/Naya]]および[[グリクシス/Grixis]]の獲物を狩りたい、という戦士たちの流血への欲望を煽りたてている。 | ||
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シャーマンとは、凶暴な精霊術を好み、命令や捕食を試みるものに炎と怒りを放ち、己のみを主人とする者である。ラッカ・マーは自分を「ただの人間」などと思ったことはなかった―ニコル・ボーラスが現れるまでは。新たな力を与えられボーラスのために働くか、あるいは死ぬか。二択を迫られた彼女は前者を選んだ。 | シャーマンとは、凶暴な精霊術を好み、命令や捕食を試みるものに炎と怒りを放ち、己のみを主人とする者である。ラッカ・マーは自分を「ただの人間」などと思ったことはなかった―ニコル・ボーラスが現れるまでは。新たな力を与えられボーラスのために働くか、あるいは死ぬか。二択を迫られた彼女は前者を選んだ。 | ||
− | それから1年後。[[クレシュ/Kresh]]の率いる一族:Tol Antaga clanで発言権を得ていた彼女は人々を煽り立て、[[ドラゴン#ヘルカイト|ヘルカイト/Hellkite]]の一体・[[アラーラの断片サイクルのその他のキャラクター#Malactoth|Malactoth(マラクトス)]]を標的としたlife huntに向かわせる。彼女を含む30人がヘルカイトのねぐらとなっているMount Jhal(Jhal山) | + | それから1年後。[[クレシュ/Kresh]]の率いる一族:Tol Antaga clanで発言権を得ていた彼女は人々を煽り立て、[[ドラゴン#ヘルカイト|ヘルカイト/Hellkite]]の一体・[[アラーラの断片サイクルのその他のキャラクター#Malactoth|Malactoth(マラクトス)]]を標的としたlife huntに向かわせる。彼女を含む30人がヘルカイトのねぐらとなっているMount Jhal(Jhal山)へ挑み、ヴィーアシーノの一団:Palehide Thrashとの戦いを潜り抜け、道中で出会った[[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]を連れて山頂へとたどり着く。本来はラッカのエレメンタルが戦闘の火ぶたを切る手筈だったが、土壇場になって彼女はもたつき始め、ヘルカイトと戦う皆をあとから援護する方針に切り替えられた。 |
− | これらは全てラッカの策謀だった。サルカンやクレシュたちがヘルカイトと戦い気を引きつけているあいだに彼女はボーラスに命じられた本来の目的、[[ジャンドのオベリスク/Obelisk of Jund]] | + | これらは全てラッカの策謀だった。サルカンやクレシュたちがヘルカイトと戦い気を引きつけているあいだに彼女はボーラスに命じられた本来の目的、[[ジャンドのオベリスク/Obelisk of Jund]]の活性化を果たす。その後はヘルカイトにどうにか勝利したサルカンを救出し、新たな手駒としてボーラスに引き合わせる。 |
− | + | 任務を果たしたラッカは再び人々の扇動に戻り、[[切り裂き隊の壊し屋/Rip-Clan Crasher|切り裂き隊/Ripclan]]のTol Durek clanや[[ネル・トース族/Clan Nel Toth]]のもとを訪れ、life huntの素晴らしさを語って人々を狩猟へと駆り立てるがボーラスを探し求める[[アジャニ/Ajani]]と生還したクレシュたちに追跡・発見される。強力な魔術で応戦しながらも邪悪な力に蝕まれて衰弱し、自分自身すら殺しかねない状態になってなお引く様子を見せない彼女を前に、復讐を誓ったはずのアジャニも攻撃を躊躇するが―アジャニが念じると、彼の身体から怒りと力の稲妻が放たれ、ラッカ・マーを直撃した。吹き飛ばされた彼女の体はツカタンの木々の向こうに消え、彼女の死によって解放された魔術の稲妻があたりを照らした。 | |
− | * | + | *[[復讐のアジャニ/Ajani Vengeant|兄の復讐に奔走していた頃]]かつやむを得ない事態・強く意図しない結果だったとはいえ、温厚なアジャニが殺めた人物として珍しい。のちにアジャニは[[カラデシュ/Kaladesh]]で「もう誰も殺さない」との思いをあらわにしているが<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/release-2016-10-05 Release]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0017708/ 解放]([[2016年]]10月5日 Chris L'Etoile著)</ref>、アジャニがそれまでに殺めてしまった数少ない人物の一人、場合によっては唯一の人物がラッカ・マーである。 |
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2024年6月27日 (木) 11:10時点における最新版
ラッカ・マー/Rakka Marはアラーラの断片ブロックのキャラクター。コンフラックスでカード化された。
目次 |
[編集] 解説
ジャンド/Jundのシャーマンで精霊使い(elementalist)の人間/Human女性(イラスト)。強力な魔術の才能を用い、酋長(chieftain)として部族を束ねている。ジャンドの人間の中では最高齢の一人であり、年齢はおよそ50歳。一度に複数のエレメンタルを召喚できる数少ない術者でもある。
ジャンドの人間諸部族を動かせるほどの実力者であるのだが、裏ではニコル・ボーラス/Nicol Bolasの工作員(agent)として働いており、その見返りにボーラスから今まで以上の強大な力を約束されている。そのため、人間より優位に立つドラゴン族とヴィーアシーノ族へ挑戦するよう人間族を焚きつけ、ナヤ/Nayaおよびグリクシス/Grixisの獲物を狩りたい、という戦士たちの流血への欲望を煽りたてている。
あるいは、「life hunts(一世一代の狩り)」はジャンドの人間族に伝わる最上位の儀式で、8年ごとに幻視を受けたシャーマンの導きの下で遂行される命懸けのドラゴン狩りであるが、この「一世一代の狩り」をますます素晴らしいものにしたいと願う戦士氏族の欲望をも利用している。
以上のように、ラッカ・マーはボーラスが目論む大戦争へと民を扇動しているのだ。
[編集] 経歴
[編集] Alara Unbroken
シャーマンとは、凶暴な精霊術を好み、命令や捕食を試みるものに炎と怒りを放ち、己のみを主人とする者である。ラッカ・マーは自分を「ただの人間」などと思ったことはなかった―ニコル・ボーラスが現れるまでは。新たな力を与えられボーラスのために働くか、あるいは死ぬか。二択を迫られた彼女は前者を選んだ。
それから1年後。クレシュ/Kreshの率いる一族:Tol Antaga clanで発言権を得ていた彼女は人々を煽り立て、ヘルカイト/Hellkiteの一体・Malactoth(マラクトス)を標的としたlife huntに向かわせる。彼女を含む30人がヘルカイトのねぐらとなっているMount Jhal(Jhal山)へ挑み、ヴィーアシーノの一団:Palehide Thrashとの戦いを潜り抜け、道中で出会ったサルカン・ヴォル/Sarkhan Volを連れて山頂へとたどり着く。本来はラッカのエレメンタルが戦闘の火ぶたを切る手筈だったが、土壇場になって彼女はもたつき始め、ヘルカイトと戦う皆をあとから援護する方針に切り替えられた。
これらは全てラッカの策謀だった。サルカンやクレシュたちがヘルカイトと戦い気を引きつけているあいだに彼女はボーラスに命じられた本来の目的、ジャンドのオベリスク/Obelisk of Jundの活性化を果たす。その後はヘルカイトにどうにか勝利したサルカンを救出し、新たな手駒としてボーラスに引き合わせる。
任務を果たしたラッカは再び人々の扇動に戻り、切り裂き隊/RipclanのTol Durek clanやネル・トース族/Clan Nel Tothのもとを訪れ、life huntの素晴らしさを語って人々を狩猟へと駆り立てるがボーラスを探し求めるアジャニ/Ajaniと生還したクレシュたちに追跡・発見される。強力な魔術で応戦しながらも邪悪な力に蝕まれて衰弱し、自分自身すら殺しかねない状態になってなお引く様子を見せない彼女を前に、復讐を誓ったはずのアジャニも攻撃を躊躇するが―アジャニが念じると、彼の身体から怒りと力の稲妻が放たれ、ラッカ・マーを直撃した。吹き飛ばされた彼女の体はツカタンの木々の向こうに消え、彼女の死によって解放された魔術の稲妻があたりを照らした。
- 兄の復讐に奔走していた頃かつやむを得ない事態・強く意図しない結果だったとはいえ、温厚なアジャニが殺めた人物として珍しい。のちにアジャニはカラデシュ/Kaladeshで「もう誰も殺さない」との思いをあらわにしているが[1]、アジャニがそれまでに殺めてしまった数少ない人物の一人、場合によっては唯一の人物がラッカ・マーである。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] フレイバー・テキストに登場
- アラーラの断片
- 枝分かれの稲妻/Branching Bolt、マグマのしぶき/Magma Spray、屍からの発生/Necrogenesis、不純な影/Vicious Shadows
- コンフラックス
- 玉砕/Suicidal Charge
[編集] 登場記事
- Nicol Bolas, Planeswalker(Internet Archive)(Feature 2009年1月19日 Doug Beyer著)
- Bolas's Secret Minions(Savor the Flavor 2009年1月28日 Doug Beyer著)
- Sowing Fear, Reaping War(InternetArchive)(コンフラックス公式ミニサイト)