ドロモカ/Dromoka
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+ | タルキールの5つの龍種のうちの1つを統べる龍。[[アブザン家/The Abzan Houses]]が称える龍の「'''忍耐'''/''Endurance''」の相を体現する存在であり、彼らが唯一崇める龍である。 | ||
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+ | 灼熱の砂漠地帯、[[変容する荒野/The Shifting Wastes]]に引き寄せられたドロモカと彼女の種は、同じ地に居住するアブザンと対立している。彼女たちは焼けつく光のようなブレスを吐くが、その最大の強みは硬い鱗に覆われた外皮である。どんなに重い武器もその鱗の前には役に立たず、砕け散る。 | ||
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+ | ドロモカは慈悲深さと傲慢さを同等に備えた指導者である。彼女は自分が率いる領土を隅々まで我がものとしている。戦いでは躊躇うことなく光線のブレスを放ち、彼女の前に無謀にも立ちはだかる者たちを跡形もなく消し去る。彼女は過酷な砂漠の気候に耐えながら長年生きてきたことにより、生存主義者の忍耐強さを身につけた。彼女は、他の氏族はいずれ衰退して滅ぶ運命にあり、自分の庇護下にある者たちだけが存続していくだけの強さを有していると信じている。 | ||
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+ | ドロモカは氏族の日常業務と密接に関わっている。[[ドロモカ氏族/The Dromoka clan#アラシン/Arashin|大いなる高楼/The Great Aerie]]に居を構える彼女は頻繁に領土内を飛び回り、龍の監督者や最高位の臣民と話し合う。ある[[ドロモカ氏族/The Dromoka clan#高楼/Aerie|高楼/Aerie]]の状態が申し分のないものであるなら、彼女は飛び去る。しかし弱点を見つけたなら、彼女はそれをそのままにはしておかない。可能であれば、状況を正そうと試みる。それが不可能であれば、弱点となるものを即座に貪り食らう――いずれにせよ、彼女が飛び去るときには、氏族が生き残るための備えは改善されることになる。 | ||
==経歴== | ==経歴== | ||
===終わりなくして始まりなし/No End and No Beginning=== | ===終わりなくして始まりなし/No End and No Beginning=== | ||
− | [[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]が[[ウギン/Ugin]]の命を助けてから数年後、[[龍の大嵐/Dragon Tempest#ストーリー|龍の大嵐/Dragon tempests]] | + | [[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]が[[ウギン/Ugin]]の命を助けてから数年後、[[龍の大嵐/Dragon Tempest#ストーリー|龍の大嵐/Dragon tempests]]は激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。 |
− | 中でも多くの民を失っていたアブザンの[[カン/Khan]]、[[ダガタール/Daghatar]]は選択を迫られていた。最終的に彼の取った行動、それはドロモカに直接会うことであった。彼はドロモカに停戦を申し出たが、ドロモカはそれを一笑に付した。ドロモカは[[人間]] | + | 中でも多くの民を失っていたアブザンの[[カン/Khan]]、[[ダガタール/Daghatar]]は選択を迫られていた。最終的に彼の取った行動、それはドロモカに直接会うことであった。彼はドロモカに停戦を申し出たが、ドロモカはそれを一笑に付した。ドロモカは[[人間]]の従者、[[タルキールのその他のキャラクター#ソエムス/Sohemus|ソエムス/Sohemus]]による龍詞/Draconicの通訳を介してダガタールに伝えた。我らは[[屍術師/Necromancer|屍術士/Necromancer]]の民――[[アブザン家/The Abzan Houses#祖先の霊の魔術|祖先の霊を使役する]]者たちを許しはしないと。彼はアブザンの伝統を捨てるわけにはいかないと主張したが、ドロモカに言わせればそれは自然の摂理への冒涜であった。彼女は付け加えた、我らはアブザンを学び、尊敬すべきところも多々あると知った、だがアブザンが屍術に汚されている限り、我らはお前たちを滅ぼすまで戦い続けると。 |
− | 覚悟を決めたダガタールは手にしていた[[カード名百科事典#鎚鉾|鎚矛]]、[[ダガタール/Daghatar#追憶/The Remembrance|追憶/The Remembrance]]の[[カード名百科事典#琥珀|琥珀]]の柄頭を足元の岩に叩きつけ、粉々に砕いた。琥珀に封じられていたアブザンの始祖たちの[[スピリット|霊]]は苦悶と憤怒の叫び声を上げ、この世界から去った。彼はすべての家族に通告を出すよう命じた、[[アブザン家/The Abzan Houses#族樹/Kin tree|族樹/Kin tree]] | + | 覚悟を決めたダガタールは手にしていた[[カード名百科事典#鎚鉾|鎚矛]]、[[ダガタール/Daghatar#追憶/The Remembrance|追憶/The Remembrance]]の[[カード名百科事典#琥珀|琥珀]]の柄頭を足元の岩に叩きつけ、粉々に砕いた。琥珀に封じられていたアブザンの始祖たちの[[スピリット|霊]]は苦悶と憤怒の叫び声を上げ、この世界から去った。彼はすべての家族に通告を出すよう命じた、[[アブザン家/The Abzan Houses#族樹/Kin tree|族樹/Kin tree]]を引き抜け、そしてドロモカの言う「屍術」は今後一切禁止とすると。これで十分と考えてよいのかと尋ねるダガタールに、ドロモカは頷いた。 |
===カンの落日/Khanfall=== | ===カンの落日/Khanfall=== | ||
− | + | アブザンの民のほとんどはダガタールに従った。ドロモカは龍王として彼らの頂点に君臨し、「アブザン」と「カン」は口に出してはならない言葉となった。民の1割はダガタールのやり方を認めなかったが、彼らの長であった[[レイハン/Reyhan]]の死によって、抵抗勢力の敗北は決定的なものとなった。 | |
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===登場作品・登場記事=== | ===登場作品・登場記事=== | ||
− | *[ | + | ;約1280年前 |
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/story/planes/tarkirpast TARKIR'S PAST]/[https://magic.wizards.com/ja/story/planes/tarkirpast 過去のタルキール](公式サイト) |
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/planeswalkers-guide-fate-reforged-2015-01-07 Planeswalker's Guide to Fate Reforged]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0011847/ プレインズウォーカーのための『運命再編』案内](Uncharted Realms [[2015年]]1月7日 [[クリエイティブ・チーム|The Magic Creative Team]]著) |
− | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/no-end-and-no-beginning-2015-02-11 No End and No Beginning]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014335/ 終わりなくして始まりなし](Uncharted Realms 2015年2月11日 [[Nik Davidson]]著) |
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/khanfall-2015-02-18 Khanfall]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014429/ カンの落日](Uncharted Realms 2015年2月18日 [[Kelly Digges]]著、名前のみ) | ||
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+ | ;現代(歴史改変後) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/story/planes/tarkir-dragons-tarkir Tarkir (Dragons of Tarkir)]/[https://magic.wizards.com/ja/story/planes/%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%EF%BC%88%E3%80%8E%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%BE%8D%E7%B4%80%E4%BC%9D%E3%80%8F%EF%BC%89 タルキール(『タルキール龍紀伝』)](公式サイト) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/planeswalkers-guide-dragons-tarkir-part-2-2015-03-18 Planeswalker's Guide to Dragons of Tarkir, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0014524/ プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その2](Uncharted Realms 2015年3月18日 The Magic Creative Team著) | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |
2023年12月29日 (金) 18:10時点における最新版
ドロモカ/Dromokaはタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしては運命再編の永遠のドロモカ/Dromoka, the Eternalが初出。
目次 |
[編集] 解説
タルキール/Tarkirの強大な龍。雌。がっしりとした体格で、オオヨロイトカゲのような鱗が全身を覆っている(イラスト1、イラスト2)。
[編集] 1280年前
タルキールの5つの龍種のうちの1つを統べる龍。アブザン家/The Abzan Housesが称える龍の「忍耐/Endurance」の相を体現する存在であり、彼らが唯一崇める龍である。
灼熱の砂漠地帯、変容する荒野/The Shifting Wastesに引き寄せられたドロモカと彼女の種は、同じ地に居住するアブザンと対立している。彼女たちは焼けつく光のようなブレスを吐くが、その最大の強みは硬い鱗に覆われた外皮である。どんなに重い武器もその鱗の前には役に立たず、砕け散る。
[編集] 現在(歴史改変後)
新たなタルキールの氏族/Clan、ドロモカ氏族/The Dromoka clanの龍王/Dragonlord。
ドロモカは慈悲深さと傲慢さを同等に備えた指導者である。彼女は自分が率いる領土を隅々まで我がものとしている。戦いでは躊躇うことなく光線のブレスを放ち、彼女の前に無謀にも立ちはだかる者たちを跡形もなく消し去る。彼女は過酷な砂漠の気候に耐えながら長年生きてきたことにより、生存主義者の忍耐強さを身につけた。彼女は、他の氏族はいずれ衰退して滅ぶ運命にあり、自分の庇護下にある者たちだけが存続していくだけの強さを有していると信じている。
ドロモカは氏族の日常業務と密接に関わっている。大いなる高楼/The Great Aerieに居を構える彼女は頻繁に領土内を飛び回り、龍の監督者や最高位の臣民と話し合う。ある高楼/Aerieの状態が申し分のないものであるなら、彼女は飛び去る。しかし弱点を見つけたなら、彼女はそれをそのままにはしておかない。可能であれば、状況を正そうと試みる。それが不可能であれば、弱点となるものを即座に貪り食らう――いずれにせよ、彼女が飛び去るときには、氏族が生き残るための備えは改善されることになる。
[編集] 経歴
[編集] 終わりなくして始まりなし/No End and No Beginning
サルカン・ヴォル/Sarkhan Volがウギン/Uginの命を助けてから数年後、龍の大嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。
中でも多くの民を失っていたアブザンのカン/Khan、ダガタール/Daghatarは選択を迫られていた。最終的に彼の取った行動、それはドロモカに直接会うことであった。彼はドロモカに停戦を申し出たが、ドロモカはそれを一笑に付した。ドロモカは人間の従者、ソエムス/Sohemusによる龍詞/Draconicの通訳を介してダガタールに伝えた。我らは屍術士/Necromancerの民――祖先の霊を使役する者たちを許しはしないと。彼はアブザンの伝統を捨てるわけにはいかないと主張したが、ドロモカに言わせればそれは自然の摂理への冒涜であった。彼女は付け加えた、我らはアブザンを学び、尊敬すべきところも多々あると知った、だがアブザンが屍術に汚されている限り、我らはお前たちを滅ぼすまで戦い続けると。
覚悟を決めたダガタールは手にしていた鎚矛、追憶/The Remembranceの琥珀の柄頭を足元の岩に叩きつけ、粉々に砕いた。琥珀に封じられていたアブザンの始祖たちの霊は苦悶と憤怒の叫び声を上げ、この世界から去った。彼はすべての家族に通告を出すよう命じた、族樹/Kin treeを引き抜け、そしてドロモカの言う「屍術」は今後一切禁止とすると。これで十分と考えてよいのかと尋ねるダガタールに、ドロモカは頷いた。
[編集] カンの落日/Khanfall
アブザンの民のほとんどはダガタールに従った。ドロモカは龍王として彼らの頂点に君臨し、「アブザン」と「カン」は口に出してはならない言葉となった。民の1割はダガタールのやり方を認めなかったが、彼らの長であったレイハン/Reyhanの死によって、抵抗勢力の敗北は決定的なものとなった。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
- タルキール龍紀伝
- ドロモカの隊長/Dromoka Captain、ドロモカの砂丘唱え/Dromoka Dunecaster、ドロモカの戦士/Dromoka Warrior、ドロモカの伝令/Herald of Dromoka、ドロモカの贈り物/Dromoka's Gift、ドロモカの命令/Dromoka's Command、ドロモカの碑/Dromoka Monument
[編集] フレイバー・テキストに登場
- 運命再編
- 護法鱗のドラゴン/Wardscale Dragon
- タルキール龍紀伝
- アラシンの勇者/Champion of Arashin、ドラゴンを狩る者/Dragon Hunter、ドロモカの戦士/Dromoka Warrior、不朽の勝利/Enduring Victory、光歩き/Lightwalker、光輝の粛清/Radiant Purge、補給/Resupply、砂嵐の突撃者/Sandstorm Charger、鱗の祝福/Scale Blessing、荒野の確保/Secure the Wastes、陽焼の執政/Sunscorch Regent、自傷疵/Self-Inflicted Wound、アイノクの弩弓手/Ainok Artillerist、毅然さの化身/Avatar of the Resolute、暴露する風/Revealing Wind、砂の造形/Shape the Sands、遮蔽された高楼/Sheltered Aerie、鱗王の監視/Sight of the Scalelords、アラシンの君主/Arashin Sovereign、龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka、ドロモカの碑/Dromoka Monument
[編集] イラストに登場
- 運命再編
- 城塞の包囲/Citadel Siege
- タルキール龍紀伝
- 鱗の祝福/Scale Blessing、ドロモカの贈り物/Dromoka's Gift、ドロモカの命令/Dromoka's Command、ドロモカの碑/Dromoka Monument(像)
[編集] 登場作品・登場記事
- 約1280年前
- TARKIR'S PAST/過去のタルキール(公式サイト)
- Planeswalker's Guide to Fate Reforged/プレインズウォーカーのための『運命再編』案内(Uncharted Realms 2015年1月7日 The Magic Creative Team著)
- No End and No Beginning/終わりなくして始まりなし(Uncharted Realms 2015年2月11日 Nik Davidson著)
- Khanfall/カンの落日(Uncharted Realms 2015年2月18日 Kelly Digges著、名前のみ)
- 現代(歴史改変後)
- Tarkir (Dragons of Tarkir)/タルキール(『タルキール龍紀伝』)(公式サイト)
- Planeswalker's Guide to Dragons of Tarkir, Part 2/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その2(Uncharted Realms 2015年3月18日 The Magic Creative Team著)