前兆カード
前兆カード/Omen Cardは、タルキール:龍嵐録初出の特殊なカード群の総称。
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
護法 ― カード1枚を捨てる。
4/4
Exude Toxin / にじむ毒素 (X)(黒)(黒)
ソーサリー — 前兆(Omen)
ターン終了時まで、ドラゴン(Dragon)でないすべてのクリーチャーは-X/-Xの修整を受ける。(その後、このカードをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。)
概要
[編集]前兆カードは当事者カードのように文章欄の左半分が区切られており、別個の小枠で前兆が書かれている(カード画像)。(当事者と異なり、本のような装飾はない。当事者カードの画像)
以下、前兆でない側を便宜上「本体」と呼ぶ(非公式用語)。
あなたは前兆カードを唱える際、本体としてか、前兆として唱えるかを選ぶ。前兆として唱えることを選んだ場合、それは小枠に書かれた代替の特性のみを持つ呪文としてスタックに置かれる。前兆の解決に際して、あなたはそのカードをオーナーのライブラリーに戻して切り直す。
解説
[編集]前兆か本体かを選んで唱えられる、当事者カードの変型版のようなメカニズム。出来事と異なり解決後は追放領域ではなくライブラリーに戻ってしまうため、1枚でカード2枚分の仕事はできなくなり、本体側で再利用するまでには時間がかかる。一方、ライブラリーに戻る点を活かし前兆側として再度唱え直すことも可能になっている。
タルキール:龍嵐録で初登場した。同セットでは前兆カードはすべてドラゴン・クリーチャーであり、野生のドラゴン/Wild Dragonが襲い来る前兆を表現している。全色に存在し、コモン本体・前兆の色が同じサイクルが、アンコモンに本体と前兆が対抗色の関係にあるサイクルが収録され、レアにも青・黒・緑のみが1枚ずつ存在している。また、前兆を参照するカードとして精霊龍の大渦/Maelstrom of the Spirit Dragonが収録されている。
- 「前兆」というだけあり、現状存在する全ての前兆カードは本体より前兆の方が軽い。(X呪文を除く)
- 意図したものかは不明だが、同じくタルキール:龍嵐録の新メカニズムである後見とは日本語訳が「前」と「後」で対になっている。
- デュエル・マスターズには類似したメカニズムとして「ツインパクト」が登場している。
ルール
[編集]基本的なルールは当事者カードの項を参照。ただし、追放する→ライブラリーに戻して切り直すと読み替えること。
- 前兆・呪文がコピーされた場合、そのコピーも解決時にライブラリーに戻して切り直す。ただしコピーはライブラリーに移動したことで状況起因処理により消滅する(CR:704.5e)。
- 縄張りの要求/Claim Territoryのようにライブラリーを切り直す呪文能力を持った前兆呪文は、その呪文能力でライブラリーを切り直した後、前兆のルールによりもう一度ライブラリーを切り直す。これは呪文のコントローラーとオーナーが違う場合のための措置である。
- 注釈文では「このカードも加えて切り直す(Also shuffle this card)」と書かれているが、これは厳密には正しい処理でないので注意。(カード画像)
- 心因検査器/Psychogenic Probeのような、ライブラリーを切り直すことで誘発する効果は複数回誘発する。
開発秘話
[編集]ドラゴンを中心としたセットを作るにあたり、開発部はコモンやアンコモンのドラゴン・サイクルをデッキに多く採用するための動機づけを必要としていた。展望デザインは低レアリティのドラゴンにクリーチャー以外の利用方法を与えるというアイデアを気に入っていた。
最初に試されたのは急襲/Swoopというキーワード能力であった。これは「急襲コストだけを支払い、ボーナスだけを得てライブラリーに戻る」「マナ・コストのみを支払い、ボーナスのないクリーチャーとして出す」「急襲コストとマナコストを両方払い、ボーナス付きクリーチャーとして出す」という三択を使い分けられる、想起と放題を合わせたようなメカニズムであった。しかしこの案は使用感に対して複雑すぎたため、展望デザインより後のチームが前兆へと作り直した。
前兆で唱えたカードをライブラリーに戻すのではなく墓地に置く案も検討されたが、2つの問題があり没になった。まずリアニメイトとの相性が良すぎる点、そしてドラゴンを使い捨てにしてしまうよりも、また後で引けるかもしれない方が喜ばしいという点である[1]。
脚注
[編集]参考
[編集]- Tarkir: Dragonstorm Mechanics/『タルキール:龍嵐録』のメカニズム(Daily MTG 2025年3月18日 Matt Tabak著)
- Tarkir: Dragonstorm Release Notes/『タルキール:龍嵐録』リリースノート (PDF文書)(Daily MTG 2025年3月27日 Jess Dunks、Eric Levine著)
- サブタイプ「前兆(Omen)」で検索
- 「前兆(Omen)」でテキスト検索
- 前兆
- ルーリング
引用:総合ルール 20260925.0
- 7 その他のルール
- 720 . 前兆カード
- 720.1 「前兆/Omen」カードは、文章欄中に小さな枠のある、2組のカード枠を持つ。
- 720.2 左側の内側の枠に書かれている文章は、そのオブジェクトが呪文である間に取りうる代替の特性を定義する。そのカードの通常の特性は、文章欄は右側で小さくなっているが、通常通り表記されている。
- 720.3 プレイヤーは、自分が前兆カードを唱えるに際して、そのカードを通常通り唱えるか前兆として唱えるかを選ぶ。
- 720.4 スタック以外のいずれかの領域である間、また前兆でない状態でスタックにある間、前兆カードはその通常の特性だけを持つ。
- 720.5 効果によってプレイヤーが名前を選ぶ場合、そのプレイヤーが前兆カードの代替の名前を選びたければ、そうしてもよい。
- 720 . 前兆カード