ヴィティア/Vithia
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ヴィティア/Vithiaはアラーラの断片ブロックの国。
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解説
アラーラ/Alaraが分断される以前、平和と英知の下で繁栄を享受していた古代における帝国または王国の1つ。後世のグリクシス/Grixisに当たる地域に存在した。アラーラが断片に分かれた後に、国王セドリス/Sedrisの裏切りによって滅亡する。
ヴィティア王国の崩壊後は、グリクシスに生き残った人間の末裔を指してヴィティア人/Vithianと呼ぶ。ヴィティア人は悪魔やアンデッドなどの脅威にさらされており、身を守る魔術や戦闘技術を発展させ、Hermitage(隠れ里)に引き込んで命をつないでいる。食べられるものなら選り好みせず、キノコやネズミ、雑草、ときにはカターリ/Kathariまでも食料としている。
Hermitage
Hermitage(隠れ里)はヴィティア人の住居のこと。大抵は小規模の共同体に過ぎないが、防御魔法と兵に堅く守られた砦もごく少数存在する。中でも山岳要塞Torchlight(トーチライト。「たいまつの明かり」の意)は代表格であり、設定集A Planeswalker's Guide to Alaraで例に挙げられた他、掌編The Face of Warや小説Alara Unbrokenでも名前や要塞そのものが登場している。
歴史
古代
ヴィティアは名誉を重んじる賢明な王朝を誇り、人間とその他の種族によって構成された白に属する国家であり、聖騎士団は屍術師/Necromancerを討伐する十字軍を立ち上げ、魔道士と僧侶は主に白と緑のマナに頼る魔法を扱っていた。
大断裂
大断裂/The Sunderingが起こりアラーラが5つの断片へと引き裂かれると、ヴィティアからは白と緑のマナとの繋がりが断ち切られてしまい、王国の魔道士と僧侶の魔力は減退していき、その反面、黒マナの増大を背景に屍術師と悪魔の隆盛が始まる。
国土は悪魔やアンデッドに荒らされ多くの人命が失われるものの、ヴィティアは軍事的優位を保っていた。光と生命のマナが失われた地では、生ける者だけが持つ生命力エネルギー・ヴィス/Visは貴重な魔力源であり、ヴィティアはこの天使不在の世界における、生ける者の希望として存続していた。
セドリスの裏切り
断片に分かれた初期の時代、かつては賢君と言われたヴィティア王セドリスは悪魔の王たちの誘惑に屈して王国を売り渡してしまう。セドリスは見返りにアンデッドのリッチの力を手にしたが王国は完全に崩壊し、生存者は死の支配するこの世界に隠れて暮らさざるをえなくなる。こうして、この断片はヴィティア語で「裏切り/Traitor」を意味する「グリクシス/Grixis」と呼ばれるようになった。
アラーラの断片
王国滅亡から何世紀も経った時代、ヴィティア人は隠れ里にわずかばかり生き残ってはいるものの、ヴィスを求めて襲い来る悪魔や屍術師、アンデッドの脅威に怯えて暮らしている。グリクシスにおいて「生きている人類」の絶滅は時間の問題とされていた。
コンフラックス
断片同士が繋がり始めたこの頃は、大悪魔マルフェゴール/Malfegorがニコル・ボーラス/Nicol Bolasの命令に従ってヴィティア人の隠れ里を次々に叩き潰している。
アラーラ再誕
5つの断片は再び1つの次元アラーラへと生まれ変わった。隠れ里や坑道でかろうじて命をつないできたヴィティアの生き残りは、他の生命のいる世界へと帰還を果たす。
- 公式記事断片の戦争/The Shards at Warでは「The only bright spot in Grixis may be the exodus of the living.(グリクシスにおける唯一の明るい話題は生ける者の脱出であろう。)」と記している(この記事の日本語版の「グリクシスにとっての恵まれた地とは、すなわち生からの脱出なのだろう。」は誤訳)。
登場
登場カード
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
登場作品・登場作品
- A Planeswalker's Guide to Alara(設定集)
- Alive and Unwell(公式サイト)
- Card of the Day - 2008/10/21(公式サイト)
- Encounter at the Necropolis(掌編)
- The First Days of the Conflux(公式サイト)
- 断片の戦争/The Shards at War(公式サイト)
- A New Age for Alara(公式サイト)
- Alara Unbroken(小説)
- アラーラ観光ガイド(タカラトミー)
- 5人のプレインズウォーカー、5つの断片を語る(マナバーン2009誌の記事)