再録禁止カード

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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
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再録禁止カード (Reserved Cards)

WotCが公式に再録を禁止しているカードのこと。 これに指定されているカードはカード・タイプ能力マナ・コストP/Tが全く同じ状態で再録されることはない。

このリストは本来、(カードパワーによるゲームバランスの崩壊を防ぐためではなく)セカンダリー・マーケットを考慮したもの。 つまり、「これらのカードが再録されることは今後無いので、価格が暴落することはありませんよ」と示してみせ、TCG業者を安心させるために作られたのである。


  • ゲームバランスの崩壊を防ぐためのものではないため、リストには強力なカードだけでなくカスレアも含まれている。
  • 後にこのリストの存在がR&Dを大いに悩ませることとなる。

例えばHand of Justiceなどのカードパワー的には問題無く、むしろ再録されるにふさわしいカードであっても再録できないため、基本セットに収録されるカードを選定する際に困るハメになったのである。 現に、過去の全エキスパンションから新たなカードを再録させた第8版では、フォールン・エンパイアからの新再録カードを選ぶのにかなり苦労したようである。(最終的に選ばれたのはオークのスパイ/Orcish Spyであった。)

  • Fork双つ術/Twincastのように、ほぼ同機能の違うカードとしてリメイクされることはもちろんあり得る。

この場合は、色が異なることからForkの価値を著しく落とすことがないと判断できる。

例えばアイスエイジVeldtは再録禁止だが、ほぼ上位互換のヴェクの教区/Vec Townshipsが存在する。

  • このリストは現在でも有効だが、メルカディアン・マスクス以降のカードを追加することは無いと発表されている。
  • 実のところは、絶対に二度と印刷できない、というわけでもない。

2007年には、再録禁止であるヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willジャッジ褒賞プロモーション・カードとなっている。 このリストは、「フォイル仕様ではないトーナメント使用可能なカード」のみに適用されるのである。 アンヒンジドSuper Secret Techのように、Foilにしか存在しないカードとして再販することも、文脈上は不可能ではない。 実際にそれが行われることはまず考えられないが。

  • ゲームバランスの崩壊を防ぐためのリストではないが、再録を望む声が上がるのはメタの中心となり環境を固定しかねないものばかりではある。
  • 時のらせんでは、マナをつぎ込むことによって再録禁止となっているクリーチャーに変化するアーティファクト、"トーテム像"サイクルが収録されている。

これは、セカンダリー・マーケットを裏切らず、能力のバリエーションを狭めず、古くからのファンにもアピールできる好プレイと言えるだろう。

  • 今となっては、R&Dにとってもプレイヤーにとっても様々な面で邪魔な存在である事は間違いない。

しかし、これらのカードを扱うショップや投資家にとっては生命線でもある。 撤廃してしまっては社会的な信用を落とすことは間違いなく、訴訟社会であるアメリカにおいては命取りになりかねない。

参考

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