スーラク/Surrak

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スーラク/Surrakタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしてはタルキール覇王譚龍爪のスーラク/Surrak Dragonclawが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkirに住む人間の男性。

歴史改変前

タルキールの氏族/Clanティムール境/The Temur Frontierカン/Khan龍爪/The Dragonclaw)にして第一の父/First Fatherイラスト)。

スーラクは巨大なと戦って勝利したことで氏族内での地位を確立し、最終的に龍爪の称号を手にした[1]。彼はその戦いによって右目の視力を失っており、顔に大きな傷跡を残している。また、その熊の毛皮で作られた外套と篭手を身に纏っている。

彼は龍爪を長年にわたって輩出してきた血統の出身であり、ティムールの中でもずば抜けて高い力と体躯を有する。彼が氏族の者と話をすることは滅多にないが、口を開いたときには実用本位かつ刺々しい口調で話す。彼は他者の不真面目さを辛抱強く我慢するような人間ではない。彼の唯一の関心事はティムールの民の生存であり、それに結びつかないものはすべて資源の浪費と見なしている。

歴史改変後

新たなタルキールの氏族、アタルカ氏族/The Atarka clan狩猟の統率者/Hunt Callerイラスト)。

狩猟と略奪を率いる指揮官であり、以外のすべてを狩る狩人であるスーラクは、自分はアタルカ/Atarkaが選ぶどんな標的をも殺し、持ち帰ることを求められていると知っている。彼は獲物が強敵であればあるほど、その狩りから大きな喜びを得る。氏族の他の者が生存のために狩りを行うのに対し、スーラクは栄光、栄誉、そして何よりも楽しみのために狩りを行う。

武器は二振りの黒曜石の剣。両腕に熊の爪を装着しているが、もう一つの歴史で使用していた毛皮の籠手とは異なり、未加工の革で括りつけただけの粗野な作りとなっている。またアタルカ氏族の他の戦士同様、アタルカ種の龍を模した鹿の角の飾りを胸部に付けている。

経歴

熊の目覚め/Awakening the Bear

若き日のスーラクは、洞窟で「そなたの運命を見よ、荒野の後継者よ」という囁きを聞き、熊と戦って勝利する人間の幻視を見た。成長した彼はその導きに従って前人未到の地を旅し、一頭の巨大な熊と出会った。スーラクは古の挑戦の言葉を叫び、熊も挑戦の咆哮を上げた。スーラクは熊の攻撃により肋骨を砕かれ、顔を引き裂かれたが、力を振り絞って何度も熊を殴りつけ、ついには熊を立ち去らせることに成功した。

彼はカラキク谷/Karakyk Valleyの野営地に戻り、戦利品である熊の毛と鉤爪と歯を長老たちに捧げた。彼らはそれを認め、スーラクに成人としての権利と称号を授けた。彼は二度囁く者/The One Who Whispers Twiceから燧石の穂を持つ槍を受け取った。

その日から、彼は氏族の戦士たちを率いて敵と獲物を狩るようになった。彼に従う者は当初僅かであったが、彼が勝利を手にするたびにその数は増えていった。間もなく、彼は龍爪と狩猟の統率者/Hunt Callerに次ぐ数の戦士を率いるまでになった。

それから時が経った。スーラクたちはカル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountainsに現れたスゥルタイ群/The Sultai Broodの略奪隊の後を追い、戦闘を仕掛けた。ティムールの死者をも吸収した多数のアンデッドから成る彼らとの戦いは劣勢となり、スーラクも全身に傷を負ったが、彼は死ぬ前に一人でも多くの敵を倒す覚悟だった。そのとき咆哮を上げ、森から突進してくる巨大な影があった。それはあの日の熊だった。その熊はアンデッドを引き裂き、スゥルタイの人間を押し倒してスーラクのもとへ駆け寄ると、彼に背を向けて戦い始めた。スーラクは笑い、新たな仲間を歓迎した。ティムールの戦士は思わぬ助っ人に勇気づけられ、奮起した。逆にスゥルタイの多くは戦意を喪失し、ナーガの主を見捨てて逃げた。

戦闘はティムールの勝利で終わったが、重い呻き声を聞いたスーラクが振り返ると、そこにはスゥルタイの毒矢を受け、苦しみにもがく熊の姿があった。熊はスーラクの方に目を向けた。スーラクはその目の中に嘆願を読み取り、やるべきことを理解した。彼は死者を祖先のもとへ送る古の言葉を唱え、熊の頭に槍を突き立てた。

二度囁く者が、スーラクを第一の父とする祈りの言葉を唱えた。熊の毛皮を――氏族の守護者の形見を――その身に纏ったスーラクは、新たな武器、代々受け継がれている龍爪/The Dragonclawを頭上に掲げた。

狩猟の呼び声/The Call

再編されたタルキールでスーラクはアタルカ氏族/The Atarka clan狩猟の統率者/Hunt Callerとして、巨大なクルショク/Krushokを追っていた。だが犠牲を出しながらもクルショクを仕留めた彼らの頭上から、1体のアタルカ氏族のが襲いかかってきた。アタルカの龍たちはアタルカ/Atarkaのための狩りを妨げてはならないと知っている。だがその龍は傷ついており、狂って、あるいは追い詰められて龍王の食事を奪おうとしたのだ。スーラクはその龍にただ一人で立ち向かい、その龍を拳の一撃でしとめた。だがその後、嵐が彼らに襲いかかった。

そりを動かすことも、まともに火を焚くことすらできない天候が二日間続いた。このままでは狩りは失敗する、スーラクは決断した。彼は殺した龍から肉を切り出し、内臓から引き出した龍火/dragonfireでその肉を炙った。驚いた副官は、狩りの獲物を食べることは許されないと言った。だが彼は言い返した。俺たちはこの龍を殺した。またこれはアタルカの食事ではない。だから食うことができる。そして肉を食わなければ、アタルカに食事を届けることもできなくなる――副官はさらに反論しようとしたが、結局は黙った。

スーラクたちは無事アヤゴール/Ayagorに肉を運びアタルカへと捧げた。しかしその場に、彼の副官が恐慌して駆け込んできた。副官は叫んだ「スーラクはあなたの龍を殺した。我々にはどうしようもなかった。どうか彼以外の者たちは許してほしい」だがスーラクは動じなかった。アタルカは食事を邪魔されたことに苛立ち、龍詞/draconicで短く答えた「好きにしろ」スーラクは副官を叩きのめし、彼に囁いた「龍が人の上にあるのは、龍が強いからだ。だがあの龍は弱かった。アタルカはそれを分かっている。お前も理解するがいい」と。

登場

登場カード

フレイバー・テキストに登場

タルキール覇王譚
打ち倒し/Bring Lowなだれの大牙獣/Avalanche Tusker
ウギンの運命/Ugin's Fate プロモーション・カード
アイノクの足跡追い/Ainok Tracker
タルキール龍紀伝
火をつける怒り/Kindled Furyカル・シスマのビヒモス/Qal Sisma Behemoth山頂をうろつくもの/Summit Prowler押し進み/Press the Advantage、狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller

イラストに登場

タルキール覇王譚
凶暴な殴打/Savage Punch
タルキール龍紀伝
勇壮な対決/Epic Confrontation

登場作品・登場記事

歴史改変前
歴史改変後

その他

脚注

  1. 初期の公式記事には「スーラクは熊への儀式的挑戦によって龍爪の称号を手にした」と書かれているが、ここでは掌編「熊の目覚め/Awakening the Bear」の記述に従う。

参考

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