血の幼子/Blood Bairn
提供:MTG Wiki
自身を生け贄に捧げることができなくなったファイレクシアの食屍鬼/Phyrexian Ghoulであり、その下位互換。
これ自身を対象としている追加効果付きの除去(血の儀式文/Liturgy of Bloodなど)を回避できないなどの点は劣るが、基本的な使い勝手はファイレクシアの食屍鬼とそれほど大きくは変わらない。死亡誘発能力と組み合わせたり、反逆の行動/Act of Treasonと組み合わせて対戦相手のクリーチャーを実質除去したりと、様々な使い道がある便利な能力。
- イラストは、かなり怖い。吸血鬼であるので人間の女の子ではないと分かってはいても、口元と手を鮮血に染める少女という構図は恐怖感を駆り立てられる。少し前のイニストラード・ブロックを彷彿させるイラストである。
開発秘話
血の幼子の能力が自身を生け贄に捧げることができないことについて、Mark Rosewaterはコラム「Working Your Core」(邦訳:「『基本』的な働き」)においてその理由を述べている。
ファイレクシアの食屍鬼のように、クリーチャーを生け贄に捧げる能力を持つクリーチャーは自身を生け贄に捧げることができたが、このことについてデベロッパーのErik Lauerより、起こらない効果のために生け贄に捧げることができてしまうことは混乱を生じるのではないかとの指摘があった(ファイレクシアの食屍鬼であれば自身が戦場を離れるために修整を受けるクリーチャーが存在しなくなる)。
このような混乱がさらなる誤解(起こりえないことを起こすことはできないはずなので自分がテキストを誤読してしまうと判断するような)を生む可能性を考慮し、自身を生け贄に捧げられることがメリットになり得ることを踏まえつつも、それよりも混乱の解消を優先して自身を生け贄に捧げられないようにした。今後も同様に、自身を生け贄に捧げることで効果が生じなくなるようなものは、「他のクリーチャーを生け贄に捧げる」と書く方針を取るとしている。