キューブ・ドラフト
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キューブドラフト/Cube Draftは、非公式フォーマットの1種ではあるが、プレイヤー選手権12にてプロツアーレベルで採用された半公式フォーマット。市販のブースターパックやトーナメントパックを用いないで行われるリミテッドである。
まず、「キューブ」と呼ばれる適当に集められたカードの山を準備する。キューブの枚数は、8人でドラフトを行える360枚以上であることが望ましい。次に、このキューブから15枚1組の束を取り出し、この束を使ってドラフトを行う。
キューブの構成は自由であり、各参加者が好きに持ち寄ったカードを集めて作っても構わないし、主催者がバランスを考えて作り上げてもよい。15枚の束も、キューブからランダムに取り出したものでも、主催者が作ったものでもよい。
キューブドラフトの最大の魅力は、通常のドラフトとは全く異なるカード・プールを体験できることにある。すべてのカードが強力でピックに困るようなカード・プールや、色や稀少度が偏ったカード・プールなど、楽しみ方は自由である。多様なエキスパンションのカードが混ざる場合が多いため、普通にプレイしていては遭遇できないような変わったシナジーが見つかるといった面白さもある。
お金が掛からない上にリミテッドの練習になり、1度キューブを作ってしまえば、同じキューブで何度も遊ぶことができることも利点といえる。構築で全く使わないカードをキューブドラフト用に取っておく場合もある。
インビテーショナル07で採用された際には、パワー10などのヴィンテージで制限されるカードや、マスティコア/Masticoreや梅澤の十手/Umezawa's Jitteなどのドラフト初手級カードが目白押しのキューブが作られ、そこからランダムに取り出した束でブースター・ドラフトを行った。
Magic Onlineでは定期的に開催される。基本的にはイベント終了後に消滅し、手元にカードが残らないファントムブースターが利用され、商品は古いエキスパンションのブースターパックとなっている。
再録禁止の影響を受けない上に、カードが拡散しないファントムブースター故に、キューブには神話レアや爆弾レアが惜しげもなく投入される。2012年末~2013年始に行われたホリデー・キューブにはパワー10を筆頭に、Moat、引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn、Mana Crypt、魔力の櫃/Mana Vault、太陽の指輪/Sol Ringなどの超強力カードが入った特別なキューブが採用された(キューブプール)。ちなみにこの際、Black LotusやMox Sapphireなど一部のカードは、当時のイラストでは無く、各種大会の優勝賞品として書き下ろされたポスター版のイラストを、新枠レイアウトに納めて使用されていた。
Magic Online Cube カードプール
Magic Online上で開催されるキューブドラフトは定期的にカードプールが更新される。