巨人/Giant
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セルトランドの霜の巨人と炎の巨人は、絶え間ない抗争から抜け出せずにいる。霜の巨人は孤独を好むが、それと同時にこの領界で最高の、最も安全な場所を領土として主張している――そして山の宮殿に、自らのためだけの宝物や秘儀的な秘密を蓄える。怒れる衝動的な炎の巨人は集まって隊を組み、主に独りでいる霜の巨人を襲撃する。霜の巨人はルーンの氷魔法を放って報復を行う。これは炎の巨人の氏族全体をバラバラにするか、無力化することもある。 | セルトランドの霜の巨人と炎の巨人は、絶え間ない抗争から抜け出せずにいる。霜の巨人は孤独を好むが、それと同時にこの領界で最高の、最も安全な場所を領土として主張している――そして山の宮殿に、自らのためだけの宝物や秘儀的な秘密を蓄える。怒れる衝動的な炎の巨人は集まって隊を組み、主に独りでいる霜の巨人を襲撃する。霜の巨人はルーンの氷魔法を放って報復を行う。これは炎の巨人の氏族全体をバラバラにするか、無力化することもある。 |
2021年1月28日 (木) 20:32時点における版
巨人/Giantは人型種族の一つ。様々な次元/Planeに棲息する。目次 |
ローウィン/Lorwyn
極端な性格をしており、非常に知的な巨人も存在する。他種族に怒りや不作為から災いを与えることもあるし、いざこざの仲裁者になることもある。
テーロス/Theros
大地そのものから生まれてくるテーロスの旧い種族。彼らは丘の上の古石や老木の根、大河のうねりや洞穴の暗闇からも力を授かる事ができる。
ゼンディカー/Zendikar
他の種族の居住地からは離れて暮らすが、オーガやミノタウルスよりは文明的で友好的とされる種族。アクーム/Akoum、ムラーサ/Murasa、オンドゥ/Onduの大陸にそれぞれ結び付きが強い部族が住んでいる。尻尾を持ち役畜として使われるハルダ/Hurdaは、巨人と遠縁の種族と考えられている。
カルドハイム/Kaldheim
領界/Realmの一つ、セルトランド/Surtlandに住まう。この荒れ狂う領界には二種類の巨人がいる。霜の巨人/Frost giantは知性的かつ秘密主義で、ルーンの魔法を用いて星界/The Cosmosの秘密を予言し、その秘密を余所者の好奇心から用心深く守っている。炎の巨人/Fire giantはそれと対照的に、野蛮かつ衝動的で、霜の巨人と同じ腕力と回復力を持つが、彼らのような知識や機転は一切ない。霜の巨人は高地を支配し、最も安定した山岳地帯全域の領有権を主張しており、その地に氷でできた要塞を築く。低地に追いやられた炎の巨人は、どうせ雪崩や溶岩流に流されるか覆われるのだからと、永続するものを築きたがらない。彼らは必要とあれば分解し移設できる、粗野な木造の長屋を好む。
セルトランドの霜の巨人と炎の巨人は、絶え間ない抗争から抜け出せずにいる。霜の巨人は孤独を好むが、それと同時にこの領界で最高の、最も安全な場所を領土として主張している――そして山の宮殿に、自らのためだけの宝物や秘儀的な秘密を蓄える。怒れる衝動的な炎の巨人は集まって隊を組み、主に独りでいる霜の巨人を襲撃する。霜の巨人はルーンの氷魔法を放って報復を行う。これは炎の巨人の氏族全体をバラバラにするか、無力化することもある。
極めて稀なことだが、セルトランドが侵略者や暴れ回る星界の怪物/Cosmos monstersに脅かされている場合には、霜の巨人と炎の巨人は互いの違いを脇に置き、協力してこの領界を防衛することもある。
霜の巨人/Frost giant
霜の巨人はセルトランドの高山の頂と氷原の領有権を主張しており、その地に氷の宮殿を築き、独りで永劫の時を過ごす。難攻不落の山頂の要塞のおかげで、彼らは星界の光とその神秘的な秘密をはっきりと見ることができる。彼らがセルトランドを離れることは滅多になく、略奪にも一切の関心を持たないが、ブレタガルド/Bretagardの人間氏族、領界路探し/The Omenseekersとは特別な関係にある。彼らと志を同じくする領界路探しは、時折セルトランドを訪れ、友好的な霜の巨人と情報を交換するのだ。
ヴェラの魔道士/Vela Mageと呼ばれる霜の巨人の魔術師は、主に固く守られたヴェラ高地/The Vela Heightsに住む。魔法で冷気と氷を操るだけでなく、ヴェラの魔道士は領界の秘密を予言するべく絶えず研究する予見者でもある。その私的な聖域への招かれざる侵入者がいれば、彼らは幻影魔法を用いてその者を欺くことができるが、彼らのほとんどはこれを下等な魔法と見なし、絶対に必要にならないかぎり真剣な練習には値しないと考えている。
炎の巨人/Fire giant
炎の巨人はセルトランドの低地、深い溶岩の裂け目が雪原を分断する場所に住んでいる。彼らは家族や氏族で共に暮らし、この領界の巨木を用いて粗野な建造物を築く。また、低地の地下に伸びる広大な洞窟網や溶岩洞を棲処とする者もいる。
炎の巨人は向こう見ずで嫉妬深く、競争心が強い――そのさまはまるで、自分たちでは理解できないにもかかわらず、同類が持つ秘密の知識に嫉妬する、巨大な子供のようだ。彼らは霜の巨人よりも小柄だが、それでも巨人であることには変わりなく、信じられないほど頑丈で、力強く、回復力がある。数え切れないほどの英雄譚が、炎の巨人を討つのが如何に難しいかについて詳しく語っている。この記念的な業績を成し遂げた英雄たちは、伝説として祭り上げられている。
ドゥームスカール/Doomskarによってセルトランドが他の領界と重なり合う際には必ず、炎の巨人は待ち切れずに略奪に繰り出す。彼らは近接戦闘が大好きだが、必要とあれば敵に巨岩を投げつけることも厭わない。さらに魔術師は炎と溶岩を操る力を持つ。
カルダー/Kaldarが炎の巨人の王/King of the Fire Giantsだ。彼とアールンド/Alrundは長年のライバル関係にあり、多くの場面で互いを騙し合ってきた。カルダーが霜の巨人に関して羨むとともに忌み嫌うすべて――その訳の分からない神秘主義や、その傲慢さ――が神へと昇格したものがアールンドである、そう彼は考えている。そしてアールンドをこっぴどく騙し、あまりの屈辱に彼が神の地位を放棄することだけを望んでいる。
重要人物
- カルダー/Kaldar - 炎の巨人の王。男性。アールンドの長年のライバル。
- エーガー/Aegar - カルダーと霜の巨人の子。男性。火と氷の力を併せ持ち、すべての巨人の統一を願っている。
関連ページ
- カルドハイム
- Planeswalker's Guide to Kaldheim, Part 2/プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2(Feature 2021年1月14日 Ari Zirulnik and Jenna Helland著)