エレボス/Erebos

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==解説==
 
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[[テーロス/Theros]]の[[神#ストーリー|神]]の一柱で、[[黒]]の[[マナ]]に関連する大神。男性。極端に痩せた体格で、顔の左右からは2本の大きな角が生えている([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/activity/1313 イラスト])。
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[[テーロス/Theros]]の[[神#ストーリー|神]]の一柱で、[[黒]]の[[マナ]]に関連する大神。男性。極端に痩せた体格で、顔の左右からは2本の大きな角が生えている([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/wallpaper-week-erebos-god-dead-2013-09-04 イラスト])。
  
死と[[死の国/The Underworld]]を統べる神。その生まれ(下記)ゆえに、彼は不運、不吉な運命、不本意、嫉妬、苦しみの神でもある。死者が現世に財産を残していくこと、そして死の国には黄金がありふれていることから、彼はまた富の神でもある。
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死と[[死の国/The Underworld]]を統べる神。その[[#生まれ|生まれ]]ゆえに、彼は不運、不吉な運命、不本意、嫉妬、苦しみの神でもある。死者が現世に財産を残していくこと、そして死の国には黄金がありふれていることから、彼はまた富の神でもある。
  
太陽の神[[ヘリオッド/Heliod]]を最初の陽光が照らしたとき、最初の影が生まれた。ヘリオッドはその影を怖れ、世界を取り巻く大河/The Rivers That Ring the Worldの向こうの死の国へと追放した。この影が今のエレボスである。彼はヘリオッドが自分に何をしたかを知りながらも、自分の運命を受け入れ、死の国の神としての務めを果たしている。生者たちの光ある世界を羨む気持ちもあるが、それはあくまでも夢想のような感情に過ぎず、むしろすべての生者がいずれは自分のもとに来るという、一種の満足と確信を抱いている。
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===生まれ===
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太陽の神[[ヘリオッド/Heliod]]を最初の陽光が照らしたとき、最初の影が生まれた。ヘリオッドはその影を怖れ、世界を取り巻く大河/The Rivers That Ring the Worldの向こうの死の国へと追放した。その影は死の神、エレボスとなった。やがて彼は自分の役割を受け入れ、ヘリオッドが自分を追放したことを知りながらも、彼を支え続けている。
  
黄金の柄を持つ途方もない長さの鞭、[[エレボスの鞭/Whip of Erebos#ストーリー|マスティクス/Mastix]]を所持する。これは相手に苦痛を与えるために使うこともできるが、主な使用法は死の国行きを渋る死者を自らの領域に引き込むこと――あるいは引き戻すことである。
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===性格===
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エレボスは憐れみの心を持たないわけではないが、それは彼自身が感じるものを他者の代わりに感じているというだけに過ぎない。そして彼が自分の運命を受け入れていることから、彼の臣民たる死者たちもまた、自分の運命を受け入れなければならない。彼は生者たちの光ある世界をぼんやりと羨んでいるが、それはあくまでも夢想のような感情に過ぎず、むしろすべての生者がいずれは自分のもとに来るという、一種の満足と確信を抱いている。他者の苦しみはエレボスに平穏をもたらす。だが彼は喜びはしない――疎外と排斥を味わった者たちは、自分のそれがエレボスのそれと同じだと気づくことができるからだ。
  
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===持ち物===
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エレボスは黄金の柄を持つ途方もない長さの鞭、[[エレボスの鞭/Whip of Erebos#ストーリー|マスティクス/Mastix]]を所持する。これは相手に苦痛を与えるために使うこともできるが、主な使用法は死の国行きを渋る死者を自らの領域に引き込むこと――あるいは引き戻すことである。
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===信仰===
 
エレボスを崇拝する者は3つのタイプに分けられる。最も多いのは富を欲する者たちであり、次に多いのは自分の運命を受け入れようと祈る者たちである。最小の勢力だが最も危険なのは死を賛美する者たちで、彼らはヘリオッドとエレボスの間に対立を引き起こそうとしている。
 
エレボスを崇拝する者は3つのタイプに分けられる。最も多いのは富を欲する者たちであり、次に多いのは自分の運命を受け入れようと祈る者たちである。最小の勢力だが最も危険なのは死を賛美する者たちで、彼らはヘリオッドとエレボスの間に対立を引き起こそうとしている。
 
*名前はギリシャ神話の原初神、[[Wikipedia:ja:エレボス|エレボス]](英:ErebusまたはErebos)から取ったものと思われる。もっとも、神話のエレボスが闇を神格化した存在、あるいは冥府そのものであるのに対し、冥府の管理人であるテーロスのエレボスは、むしろ同神話の冥府の神[[Wikipedia:ja:ハーデース|ハーデース]]に近い。キャラクターのモチーフはこちらだろう。
 
**ギリシャ神話ではエレボスと[[Wikipedia:ja:ニュクス|ニュクス]]は兄妹であり夫婦だが、テーロスのエレボスは他の神と比べて特に[[ニクス/Nyx]]との繋がりが強いわけではない。
 
  
 
==登場==
 
==登場==
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===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/261c Planeswalker's Guide to Theros, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/023404/ プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その1](Feature Article 2013年8月21日 The Magic Creative Team著)
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*[http://magic.wizards.com/en/story/planes/theros THEROS - PLANES]/[http://magic.wizards.com/ja/story/planes/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%B9 テーロス - 次元](公式サイト)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/285 Emonberry Red]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0008482/ エモンベリーの赤色](Uncharted Realms 2014年2月5日 [[Clayton Kroh]]著)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide-theros-part-1-2013-08-21 Planeswalker's Guide to Theros, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/023404/ プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その1](Feature Article 2013年8月21日 The Magic Creative Team著)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/emonberry-red-2014-02-05 Emonberry Red]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0008482/ エモンベリーの赤色](Uncharted Realms 2014年2月5日 [[Clayton Kroh]]著)
 
*[http://www.youtube.com/watch?v=gTGm-o3OXcA Journey into Nyx (English Trailer)]/[http://www.youtube.com/watch?v=r3MI2BQnlJw 日本語字幕版](YouTube)  
 
*[http://www.youtube.com/watch?v=gTGm-o3OXcA Journey into Nyx (English Trailer)]/[http://www.youtube.com/watch?v=r3MI2BQnlJw 日本語字幕版](YouTube)  
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/301 Journey's End]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/0010740/ 旅の終わり](Feature Article 2014年5月26日 The Magic Creative Team著)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/journeys-end-2014-05-26 Journey's End]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/0010740/# 旅の終わり](Feature Article 2014年5月26日 The Magic Creative Team著)
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/uncharted-realms/gideons-origin-kytheon-iora-akros-2015-07-01 Gideon's Origin: Kytheon Iora of Akros]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0015252/ ギデオンの「オリジン」:アクロスのキテオン・イオラ](Uncharted Realms 2015年7月1日 [[Ari Levitch]]著)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/uncharted-realms/gideons-origin-kytheon-iora-akros-2015-07-01 Gideon's Origin: Kytheon Iora of Akros]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0015252/# ギデオンの「オリジン」:アクロスのキテオン・イオラ](Uncharted Realms 2015年7月1日 [[Ari Levitch]]著)
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*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/promised-end-2016-07-27 The Promised End]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0017180/# 約束されし終末](Magic Story 2016年7月27日 [[Ken Troop]]著、ギデオンの心象風景の中で登場)
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==その他==
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*名前はギリシャ神話の原初神、[[Wikipedia:ja:エレボス|エレボス]](英:ErebusまたはErebos)から取ったものと思われる。もっとも、神話のエレボスが闇を神格化した存在、あるいは冥府そのものであるのに対し、冥府の管理人であるテーロスのエレボスは、むしろ同神話の冥府の神[[Wikipedia:ja:ハーデース|ハーデース]]に近い。キャラクターのモチーフはこちらだろう。
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**ギリシャ神話ではエレボスと[[Wikipedia:ja:ニュクス|ニュクス]]は兄妹であり夫婦だが、テーロスのエレボスは他の神と比べて特に[[ニクス/Nyx]]との関連が強いわけではない。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2016年7月29日 (金) 02:58時点における版

エレボス/Erebosテーロス・ブロックのキャラクター。カードとしてはテーロス死者の神、エレボス/Erebos, God of the Deadが初出。

目次

解説

テーロス/Therosの一柱で、マナに関連する大神。男性。極端に痩せた体格で、顔の左右からは2本の大きな角が生えている(イラスト)。

死と死の国/The Underworldを統べる神。その生まれゆえに、彼は不運、不吉な運命、不本意、嫉妬、苦しみの神でもある。死者が現世に財産を残していくこと、そして死の国には黄金がありふれていることから、彼はまた富の神でもある。

生まれ

太陽の神ヘリオッド/Heliodを最初の陽光が照らしたとき、最初の影が生まれた。ヘリオッドはその影を怖れ、世界を取り巻く大河/The Rivers That Ring the Worldの向こうの死の国へと追放した。その影は死の神、エレボスとなった。やがて彼は自分の役割を受け入れ、ヘリオッドが自分を追放したことを知りながらも、彼を支え続けている。

性格

エレボスは憐れみの心を持たないわけではないが、それは彼自身が感じるものを他者の代わりに感じているというだけに過ぎない。そして彼が自分の運命を受け入れていることから、彼の臣民たる死者たちもまた、自分の運命を受け入れなければならない。彼は生者たちの光ある世界をぼんやりと羨んでいるが、それはあくまでも夢想のような感情に過ぎず、むしろすべての生者がいずれは自分のもとに来るという、一種の満足と確信を抱いている。他者の苦しみはエレボスに平穏をもたらす。だが彼は喜びはしない――疎外と排斥を味わった者たちは、自分のそれがエレボスのそれと同じだと気づくことができるからだ。

持ち物

エレボスは黄金の柄を持つ途方もない長さの鞭、マスティクス/Mastixを所持する。これは相手に苦痛を与えるために使うこともできるが、主な使用法は死の国行きを渋る死者を自らの領域に引き込むこと――あるいは引き戻すことである。

信仰

エレボスを崇拝する者は3つのタイプに分けられる。最も多いのは富を欲する者たちであり、次に多いのは自分の運命を受け入れようと祈る者たちである。最小の勢力だが最も危険なのは死を賛美する者たちで、彼らはヘリオッドとエレボスの間に対立を引き起こそうとしている。

登場

登場カード

カード名に登場

テーロス
エレボスの加護/Boon of Erebosエレボスの使者/Erebos's Emissaryエレボスの試練/Ordeal of Erebosエレボスの鞭/Whip of Erebos
神々の軍勢
エレボスの催促/Claim of Erebos
ニクスへの旅
エレボスの代行者/Agent of Erebosエレボスの指図/Dictate of Erebos
マジック・オリジン
エレボスのタイタン/Erebos's Titan

フレイバー・テキストに登場

テーロス
エレボスの加護/Boon of Erebos、災いの印/Scourgemark
神々の軍勢
剥離/Excoriate予言/Divinationオドゥノスの黒樫/Black Oak of Odunos、エレボスの催促/Claim of Erebos、悲哀まみれ/Drown in Sorrow湿原霧のタイタン/Marshmist Titan死の国の重み/Weight of the Underworld
ニクスへの旅
タッサの激憤/Thassa's Ire、エレボスの代行者/Agent of Erebos、エレボスの指図/Dictate of Erebos、全希望の消滅/Extinguish All Hope
マジック・オリジン
死の国の重み/Weight of the Underworld

イラストに登場

ニクスへの旅
エレボスの指図/Dictate of Erebos、全希望の消滅/Extinguish All Hope
運命再編 対戦キット
英雄の破滅/Hero's Downfall
マジック・オリジン
ニクスの星原/Starfield of Nyx

登場作品・登場記事

その他

  • 名前はギリシャ神話の原初神、エレボス(英:ErebusまたはErebos)から取ったものと思われる。もっとも、神話のエレボスが闇を神格化した存在、あるいは冥府そのものであるのに対し、冥府の管理人であるテーロスのエレボスは、むしろ同神話の冥府の神ハーデースに近い。キャラクターのモチーフはこちらだろう。
    • ギリシャ神話ではエレボスとニュクスは兄妹であり夫婦だが、テーロスのエレボスは他の神と比べて特にニクス/Nyxとの関連が強いわけではない。

参考

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