冒涜の悪魔/Desecration Demon
クリーチャー — デーモン(Demon)
飛行
各戦闘の開始時に、いずれの対戦相手もクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。プレイヤー1人がそうした場合、冒涜の悪魔をタップし、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。
6/6
4マナ6/6飛行という高いマナレシオのデーモン。ただしペナルティ能力として、対戦相手がクリーチャーを1体生け贄に捧げると、満足して戦意を喪失してしまう。そして捧げられた供物は+1/+1カウンターとなって悪魔を太らせる。
飛行を持ってはいるが、ペナルティ能力のせいで地上クリーチャーやタップ状態等でブロックに参加できないクリーチャーからも疑似的にチャンプブロックされてしまう形になる。また防御の面でも、対戦相手のクリーチャーが多いと最も打点の低いクリーチャーを差し出されて残りの攻撃は素通しになってしまう。極端な場合、これが攻撃もブロックも一切しないままゲームが終了する恐れすらある。
とはいえ、地上クリーチャーが束になってブロックできるわけではないので戦闘で倒すことは難しく、順調に相手クリーチャーの頭数を減らすことはできる。また生け贄に捧げられる度にサイズが膨らんでいくため、攻撃に参加できなかったターンの遅れをある程度取り返すこともできる。例えばこれ1体で対戦相手のライフを20点削る場合、単純に1回タップされただけなら、6点×4ターンに対して7点×3ターンとクロックは変わらない。
構築戦で使うならば、生け贄要員を減らせる除去を多く積んだコントロールデッキや、殴り合い上等なアグロにおける最後の一押しなどに向いているだろう。トークン生成ギミックや墓所這い/Gravecrawlerのように墓地から戻るクリーチャーなどの、クリーチャーを繰り返し展開できるシステムに弱いのは難点だが、弱点が明確なため対策もしやすい。悪意ある覆い隠し/Malicious Eclipseなどの小型クリーチャーの殲滅に向いた全体除去を多めに投入することで、相手クリーチャーの頭数を減らし、残ったクリーチャーもこれで生け贄を迫るという、互いの穴を補い合う動きができる。
また、黒でタフネスも高いので、恐怖/Terror系除去や火力には強いものの、それ以外に対しては除去耐性が無いのも難点。例えば保安官を撃て/Shoot the Sheriffなどで簡単に除去されてしまう。環境の影響を比較的受けやすく、効果的な相手とそうでない相手がわかりやすいので、メタゲームをよく見て投入するか否かを検討したい。
ラヴニカへの回帰登場時のスタンダードでは、当初は他の多色の優秀なクリーチャーが優先されることが多かったものの、基本セット2014発売後に登場した黒緑コントロールでは主力として採用された。テーロス参入後はさらに評価が上がり、マナレシオの高さと信心の稼ぎやすさから、黒を使う様々なデッキのメインアタッカーとなった。一方で、各種パワーカードや万能除去のローテーション落ちといった環境の変化もあったので、それ以前よりペナルティ能力を意識して運用すべき局面も増えた。
ファウンデーションズ(Starter Collection)での再録直後の団結のドミナリア〜FINAL FANTASY期スタンダードでは、デーモンと強力なシナジーを有する不浄な別室/Unholy Annexが存在していたものの、同時に基本スペックが同じでより扱いやすいドロスの魔神/Archfiend of the Drossも併存していたため、これが採用されることはほぼ無かった。その後、ローテーションでドロスの魔神がスタンダード落ちした2025年〜2026年期では、ラヴニカへの回帰期に比べれば頻度は大きく劣るものの、黒系のアグロやミッドレンジにて不浄な別室と組み合わせての使用が散見されるようになった。
リミテッドでは、セレズニアに特化でもしない限り大量にクリーチャー・トークンが並ぶことはないので素直に強い。デーモンにありがちなこちら側に対するデメリットもないので使いやすい。
- 2つ目の能力が誘発するのはアップキープ開始時ではなく各戦闘の開始時。冒涜の悪魔が攻撃する、もしくはブロックするかどうか判る前にプレイヤーに生け贄に捧げるかどうか選択させる事になる。またその後にアンタップする手段があれば、再度相手の妨害を受けることなく戦闘に参加できる。
- 多人数戦の場合、ターン順で対戦相手がクリーチャーを生け贄に捧げる選択を行う。前のプレイヤーが生け贄を捧げていても後続のプレイヤーは望むならクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。ただし、何体クリーチャーが生け贄に捧げられても冒涜の悪魔の上に置かれる+1/+1カウンターは1つである。
- 血の芸術家/Blood Artistや陰鬱持ちのカードなど、クリーチャーが死亡するか戦場を離れた際に効力を発揮するカードと相性がよい。ただし、対戦相手のそれらをサポートしてしまう可能性もある。
- 対戦相手が鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Heronsをコントロールしていると、デメリットを無視できる友情コンボが成立する。殺戮の波/Killing Waveとは反対で「AすればBする」のAが生け贄なので成立するコンボである。
- 類似カードに関してはメテンダ・ライオン/Mtenda Lionを参照。
参考
[編集]- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - レア
- カード個別評価:ファウンデーションズ - レア (Starter Collection)
- カード個別評価:モダンマスターズ2017 - レア