オーコ/Oko
オーコ/Okoはエルドレインの王権初出のキャラクター。カードとしてはエルドレインの王権の王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsおよびトリックスター、オーコ/Oko, the Tricksterが初出。
解説
[編集]シャドウムーア/Shadowmoor(ローウィン/Lorwyn)出身であるフェイ/Feyのプレインズウォーカー/Planeswalker。男性。肌は灰白色で、顔の上半分や手は青い。尖った耳を持つ(イラスト)。
- エルドレインではフェアリー/Faerieを指す「Fae」も「フェイ」と訳されているが、それとは綴りが異なる。ただし、公式書籍Magic The Gathering The Visual Guideによると「Fey」もフェアリーの一種とされている。
自惚れるほどのカリスマ性を持ち、謎めいていてずる賢く、虚栄心の強い人物。極めて強力な変身能力を持つシェイプシフターである。緑・青・紫の魔力の茨を操り、敵を捕縛する(イラスト)。そのほか、他者を獣へと変身させたり、心の弱い者を操る能力も持つ。
オーコはどこからでも偽善を探し出す。だが何が偽善かという彼独自の定義は、しばしばかなり残酷な「悪戯」を招く。結婚式を台無しにしたり、人生最高の瞬間に当たるスポットライトを奪ったり、母親に我が子が戦地から帰還したと思わせたり――何物も神聖と見なさないオーコにとっては、これらはすべて変身能力による素晴らしい冗談に過ぎないのだ。
- 彼はシャドウムーアの存在であるが、「昼間」の記憶を保持することができる。
経歴
[編集]ウーナの被造物
[編集]彼はローウィン/Lorwynのフェアリーを統べる女王、ウーナ/Oonaによって創られた存在であった。シャドウムーア/Shadowmoorへ自身の記憶を引き継げるか確信がなかった彼女は、そのための手段としてシャドウムーアの次期王子、オーコを生み出した。だがオーコはウーナの行いを否定し、ウーナと戦った。大オーロラ/Great Auroraによる作為的なものではなく、自然の周期に従ってシャドウムーアを統べることを求めた。ウーナの一部ではなく、確立した個になることを彼は望んでいた。
オーコはとある巨人/Giantと――当時は伝説上の存在とされたエイルドゥ/Eirduとイシルー/Isiluの物語を知る賢者と――友誼を結んでいた。彼はその巨人を父と呼び、善き息子であろうとした。だがウーナは激怒し、オーコの目の前で巨人を殺すよう命じた。そして女王は息子に告げた。父親から学ぶべき唯一の教訓、それは『父親は必ずお前を見捨てる。父親は必ず倒れる』であると。母は自分たちに自主自立を与えるつもりがないことを理解したオーコは、ローウィンを離れ、そして「家族」という考えを捨てた。
- なお、エルドレインの王権の初登場時点では異なる経歴が語られていた。そちらによれば、オーコは統一社会を信奉するフェイが治める次元/Planeの出身であり、その地の支配階級がオーコの力を抑制するべく彼に魔法的な処置を受けさせ、それによりオーコのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点ったという[1]。この設定を述べているNic Kelmanは2021年にWotCを退社しており[2]、Jay Annelliはこの点を以て「この次元を目にする機会はないだろう」と私見を述べている[3]。
魔女との出会い
[編集]エルドレインの森から16年以上前、エルドレイン/Eldraineを訪れた彼は見習い魔女/Witchと出会う。二人は親密になり、オーコは自身の故郷や自らの知る魔法について彼女に教えた。やがて彼女はオーコの助けを借りて師匠の元から逃げ出すが、人々はかつて魔女であった彼女を虐げた。オーコは彼らへ報復し、彼女を侮辱したエルドレインのすべてを破壊したいとまで願ったが、それが平和を望む彼女との決定的な亀裂を生んだ。
エルドレインの森から3年前、オーコはかつての伴侶に再び声をかけた。だが彼女はオーコではなく、彼との間に生まれた子、当時13歳となるケラン/Kellanを選んだ。
The Wildered Quest
[編集]呪われし狩人ガラク/Garrukに命を狙われたオーコは、魔力の茨を用いて彼を捕らえる。ガラクが口にしたリリアナ・ヴェス/Liliana Vessの名はオーコを驚かせた。オーコはガラクに催眠魔法をかけ、忠犬/Dogという名前を与えて下僕とした。
ケンリス家の双子ローアン/Rowanとウィル・ケンリス/Willに偶然出会った彼は、ロークスワイン/Locthwainのエルフ/Elfと偽ってエルドレインの情報を集め、さらに自分に遭遇したという記憶を双子から消した。
オーコは側近カドー/Cadoに化けてアルジェナス・ケンリス/Algenus Kenrithを攫い、彼の姿を大鹿に変えた。オーコの目的は王国/The Realmと僻境/The Wildsの全面戦争であり、そのためにエルフの古い習慣である冬至の狩猟を利用し、アヤーラ/Ayaraに崇王/High Kingを殺させようとした。
だがウィルの説得とシーリス/Ceriseの治癒によってガラクが正気を取り戻すと、再び彼に殺されそうになってしまう。ローアンはオーコに罪を償わせるため生け捕りにしようとしたが、彼はその隙をついてプレインズウォークで逃走した。
サンダー・ジャンクションの無法者
[編集]謎のプレインズウォーカー・アショク/Ashiokは、オーコにある仕事を依頼した。サンダー・ジャンクション/Thunder Junctionの宝物庫、マーグ・タラナウ/Maag Taranauの扉を開き、その奥に眠る宝物を引き渡してほしいと。目的を達成すべく、オーコは多元宇宙/Multiverseから選りすぐりの無法者を集め、現地に住むアニー・フラッシュ/Annie Flashも仲間に引き入れた。
オーコは宝物庫を開く術を求める中で、生き別れの息子ケランと運命的な再開を果たす。二人はフェイの魔法の気配から、目の前の男が家族だと直観的に理解していた。父への憧れから一味に加わったケランであったが、オーコはその純朴な想いを利用し、都合の良い駒として扱う魂胆であった。
だが彼らが無法者アクル/Akul一味に捕らわれた際、脱出の為にケランを囮として切り捨てたことで、親子の溝は決定的なものとなった。そして宝物庫の扉を目前にして、オーコは怒りに燃えた息子の襲撃を受ける。アショクの介入により窮地を脱したに見えたオーコであったが、直後アショクが本性を現し、報酬を反故にして宝物を奪い去ってしまう。アショクに嵌められたことの責任を一味から追及されるオーコであったが、いつかアショクたちに裏切りの対価を支払わせることを約束すると、無法者たちは各々の次元へと帰っていった。
登場
[編集]登場カード
[編集]- 王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns
- トリックスター、オーコ/Oko, the Trickster
- 首謀者、オーコ/Oko, the Ringleader
- ローウィンの主、オーコ/Oko, Lorwyn Liege - シャドウムーアの末裔、オーコ/Oko, Shadowmoor Scion
- フェイの王、オーコ/Oko, Lord of the Fae (MTGアリーナ専用カード)
フレイバー・テキストに登場
[編集]- エルドレインの王権 プレインズウォーカーデッキ
- 棘茨砦の嫌われ者/Bramblefort Fink、オーコの歓待/Oko's Hospitality
- Unfinity
- 場内売店/Concession Stand(4・6点灯版)、衣装ショップ/Costume Shop(2・4・6点灯版)
- サンダー・ジャンクションの無法者
- 束の間の反射/Fleeting Reflection、ヴラスカの加入/Vraska Joins Up
- スペシャルゲスト(サンダー・ジャンクションの無法者)
- 奪取/Desertion
- ローウィンの昏明
- アケノヒカリの投薬/Dose of Dawnglow
- エルドレインの王権 プレインズウォーカーデッキ
- オーコの歓待/Oko's Hospitality
- サンダー・ジャンクションの無法者
- 強奪の計画/Plan the Heist、小粋な仲間/Rakish Crew、宝物庫での裏切り/Betrayal at the Vault
- カウボーイビバップ オマージュプロモ
- 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
- ローウィンの昏明
- アケノヒカリの投薬/Dose of Dawnglow
登場デッキ
[編集]登場作品・登場記事
[編集]- Oko/オーコ(公式サイト、プレインズウォーカー紹介)
- Magic The Gathering The Visual Guide
- Throne of Eldraine: The Wildered Quest(小説)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第1回 その舞台と人物(マジック日本公式サイト 2019年10月3日 若月繭子著)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第2回 むかしむかし(マジック日本公式サイト 2019年10月10日 若月繭子著)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第3回 知りたがりの二人(マジック日本公式サイト 2019年10月17日 若月繭子著)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第6回 王冠泥棒、オーコ(マジック日本公式サイト 2019年11月7日 若月繭子著)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第7回 野生語りの帰還(マジック日本公式サイト 2019年11月14日 若月繭子著、名前のみ)
- 『エルドレインの王権』物語ダイジェスト:第8回 めでたしめでたし(マジック日本公式サイト 2019年11月21日 若月繭子著)
- Wilds of Eldraine | Episode 1: Pure of Heart/第1話 純なる心(Magic Story 2023年8月3日 K. Arsenault Rivera著、「青年」として示唆されるのみ)
- Wilds of Eldraine | Episode 5: Broken Oaths/第5話 破られた誓約(Magic Story 2023年8月14日 K. Arsenault Rivera著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 3: Shadows of Regret/第3話 後悔の影(Magic Story 2024年1月9日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Murders at Karlov Manor | Episode 4: Justice Before Mercy/第4話 慈悲の前に正義を(Magic Story 2024年1月10日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Outlaws of Thunder Junction | Episode 1: An Offer of Revenge/第1話 復讐の誘い(Magic Story 2024年3月11日 Akemi Dawn Bowman著)
- Outlaws of Thunder Junction | Episode 2: The Jailbreak/第2話 脱獄作戦(Magic Story 2024年3月13日 Akemi Dawn Bowman著)
- Outlaws of Thunder Junction | Episode 3: A Train to Prosperity/第3話 プロスペリティ行き列車にて(Magic Story 2024年3月18日 Akemi Dawn Bowman著)
- Episode 4: Finding Tarnation/第4話 ターネイション発見(Magic Story 2024年3月20日 Akemi Dawn Bowman著)
- Episode 5: High Moon/第5話 月下の決闘(Magic Story 2024年3月25日 Akemi Dawn Bowman著)
- Episode 6: The Ballad of Thieves and Thunderslingers/第6話 盗人と雷撃ちのバラッド(Magic Story 2024年3月25日 Akemi Dawn Bowman著)
- A Pleasant Family Outing/サイドストーリー 姉と弟の楽しいピクニック(Magic Story 2024年3月21日 Seanan McGuire著、名前のみ)
- Story Spotlight Cards for Outlaws of Thunder Junction/『サンダー・ジャンクションの無法者』注目のストーリー・カード(Card Preview 2024年3月29日 Natalie Kreider著)
- A Legendary Crew for an Unbelievable Heist: Outlaws of Thunder Junction/サンダー・ジャンクションの無法者:史上最大の強奪作戦に挑む伝説たち(Feature 2024年4月11日 Magic Creative Team著)
- Planeswalker's Guide to Lorwyn Eclipsed/プレインズウォーカーのための『ローウィンの昏明』案内(Magic Story 2025年9月26日 Neale LaPlante Johnson, DK Billins, Laurel Pratt著、「女王は自らの化身を作り出したが反抗された」として言及される)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 1: Out of This Wood/第1話 この森から出たいなどと(Magic Story 2025年12月8日 Seanan McGuire著、妖精として)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 2: Shake Off Slumber/第2話 眠気を払って(Magic Story 2025年12月9日 Seanan McGuire著、妖精として)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 3: Aweary of This Moon/第3話 この月にはもううんざり(Magic Story 2025年12月10日 Seanan McGuire著、妖精として)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 4: Fetch Me That Flower/第4話 その花を取ってこい(Magic Story 2025年12月11日 Seanan McGuire著、妖精として)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 5: If We Shadows/第5話 影にすぎない我ら(Magic Story 2025年12月12日 Seanan McGuire著、妖精として登場、「兄」としても言及される)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 6: Full of Hateful Fantasies/第6話 嫌な幻想をたっぷり(Magic Story 2025年12月15日 Seanan McGuire著)
- Lorwyn Eclipsed | Episode 7: The Charm Dissolves Apace/第7話 魔法はすぐ解ける(Magic Story 2025年12月16日 Seanan McGuire著)
- The Legends of Lorwyn Eclipsed/『ローウィンの昏明』の伝説たち(Magic Story 2026年1月13日 Neale LaPlante Johnson著)